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加藤 勇人 院長の独自取材記事

88内科クリニック

(中央区/馬喰町駅)

最終更新日:2025/11/20

加藤勇人院長 88内科クリニック main

馬喰町駅徒歩1分のビル3階にある「88内科クリニック」は、2025年4月に開業。特徴的な名前とモダンなロゴが印象的なクリニックだ。糖尿病治療の専門家である加藤勇人(はやと)院長は、威圧感のないやわらかな雰囲気で「医師っぽくないね」と患者から言われることもあるという。東京女子医科大学糖尿病センターなどで研鑽を積みながら、生活習慣に関わる患者への指導は、まず現状を認めて受け入れる姿勢を築いてきた。「友達に会いに行く感覚で来てほしい」と語る加藤院長は、4歳と3歳の娘を持つ父親として家族との時間も大切にしながら、地域医療に貢献している。クリニックの特徴である「居心地の良さ」、睡眠時無呼吸症候群への取り組み、糖尿病治療の離脱防止の工夫などについて詳しく聞いた。

(取材日2025年10月29日)

患者の背景まで理解する糖尿病診療を

開業までの経緯について教えてください。

加藤勇人院長 88内科クリニック1

2025年4月にこの地で開業しました。実は昨年4月に前のクリニックが閉院になり、タイミング良く「空いているよ」と教えていただいたんです。見に来てみたら、もともと糖尿病を主とするクリニックだったことがわかりました。この周辺には糖尿病専門のクリニックが少なかったので、ここであれば地域に貢献できるのではと考えたのが決め手でした。馬喰町駅から徒歩1分という立地の良さも魅力的でしたし、わかりやすい場所なので患者さんも通いやすいのではないかと。開業して半年ほどたちますが、近隣にお勤めの会社員の方を中心に、徐々に患者さんが増えてきています。昼休みに来られる方も多く、この地域で働く方々のニーズに応えられているのではないかと感じています。

糖尿病内科を専門に選んだ理由は?

実は最初は外科志望だったのですが、次第に、患者さんと長く付き合い、その方の背景まで見ながら病気を良くするような分野がいいなと思うようになりました。糖尿病治療は長期的に患者さんと関わりますし、生活背景も重要になってきます。糖尿病や透析の患者さんの中には、自分の世界観を持ってる方や、こだわりを大事にしている方もいらっしゃったのですが、私は不思議とそういう方々の懐に入るのが得意だったんです。そういう経験もあって、糖尿病という分野で苦しまれている方々のお力になれるのではないか、自分に合っているのではないか、と考えるようになりました。

「88内科クリニック」という特徴的な名前の由来は?

加藤勇人院長 88内科クリニック2

私の名前「はやと」を数字にすると「八・八・十」になるんです。そこから八・八を取って「88内科」にしました。ロゴをよく見ていただくと、真ん中に「十」が隠れているんですよ。開業する時、地名を入れた一般的な名前より、覚えやすくて唯一無二の名前がいいなと思って。実際、患者さんからも「どういう意味?」とよく聞かれますし、会話のきっかけにもなっています。このクリニックの最大の特徴は「居心地の良さ」だと思っています。糖尿病治療では食事や運動の指導が必要ですが、私は患者さんを叱るようなことはしません。まず現状を認めて、数値が改善したらしっかり評価するようにしています。「医師っぽくないね」と言われることも多いですが、友達に会いに行く感覚で気軽に来ていただけるような、そんなクリニックをめざしているんです。

一人ひとりに合わせた治療で離脱を防ぐ

糖尿病治療で大切にしていることは?

加藤勇人院長 88内科クリニック3

運動・食事・薬の3本柱はもちろんですが、私が最も重視しているのは患者さん一人ひとりの社会環境に合わせたアドバイスをすることです。例えば、治療に協力してくれる家族がいるのか、仕事はどんな状況か、誰が食事を作っているのかによって、指導内容も処方も変わってきます。デイサービスに通っている方なら週1回の注射でも管理できますが、一人暮らしの方なら毎日の薬のほうが良いかもしれない。そういった細かい配慮が大切だと考えています。また、結果を重視し、血糖値が下がったら「よく頑張りましたね」と必ず言葉をかけるようにしています。できないことを責めるのではなく、できたことを認める。これが治療継続のモチベーションにつながると信じています。どんな治療法も、患者さんが続けられなければ意味がありませんからね。

睡眠時無呼吸症候群の診療について教えてください。

睡眠時無呼吸症候群は糖尿病のリスクを高めることもあり、当院でも力を入れている分野です。多くの方は「奥さんにいびきがうるさいと言われて」とか「呼吸が止まってるよと指摘されて」という理由で来院されます。日中の強い眠気を訴える方もいますね。検査はご自宅でできる簡易検査を採用しています。家で寝るだけで検査ができるので患者さんの負担も少ないです。昔は精密検査には入院が必要でしたが、今は自宅でできるようになりました。痩せている方でも遺伝的な要因でいびきをかきやすい家系もありますし、見た目だけでは判断できません。CPAPという治療を始めると睡眠の質の改善が期待できます。

治療の継続について工夫していることは?

加藤勇人院長 88内科クリニック4

糖尿病は治療を途中で離脱する方が本当に多い病気です。1、2回来て来なくなってしまう方もいます。そこで当院では、来院が途絶えた患者さんには看護師や私から電話をするようにしています。「いかがお過ごしですか?」「糖尿病は治療を続けたほうがいい病気ですよ」と軽い感じでお声がけして、実際それで戻ってきてくださる方もいらっしゃいます。治療では信頼関係を築くことがまず大切なので、最初はとにかく来てもらって話をします。その方が話してくれたことを覚えておいて、次回「あの件はどうなりました?」と聞くことも。そうやって少しずつ打ち解けていくのが、良い関係性をつくるコツだと思っています。

地域の身近なかかりつけ医として

どのような患者さんが多いですか?

加藤勇人院長 88内科クリニック5

開業して半年ですが、20代30代の若い会社員の方が多いですね。風邪や発熱、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの一般的な症状で来られる方が多い印象です。昼休みに「ちょっと調子が悪くて」と駆け込んでこられる方もいます。馬喰町は会社が多い地域なので、働く方々のニーズに応えられているのかなと。一方で、40代50代になると健診で引っかかって糖尿病や高血圧などの生活習慣病で通院される方が増えてきます。ホームページを見て糖尿病や睡眠時無呼吸症候群の相談に来られる方もいらっしゃいます。専門的な治療を求めて遠方から来られる方もいますので、病気を見逃さないように、適切な診断をしなければなりません。責任のある仕事だと感じています。

今後の展望について聞かせてください。

「困ったら88内科クリニックがあるよ」と、皆さんに認知していただけるといいなと思っています。糖尿病の専門性は大切にしながらも、窓口は広く持っています。風邪でも、健診の相談でも、なんでも気軽に相談してもらえるような存在になりたいですね。特に糖尿病については、数ある専門クリニックの中でも「88内科クリニックなら怖くないし、居心地がいい」と選んでいただけるようなクリニックでありたいです。地域の方々にとって、一番身近で頼れるかかりつけ医をめざしています。まだまだ開業したばかりですが、担々麺のおいしいお店を見つけたり、近くにコオロギラーメンのお店があることを発見したり、少しずつこの地域になじんできています。地域の一員として、医療を通じて貢献していきたいと考えています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

加藤勇人院長 88内科クリニック6

当院では、患者さんが受診される際の「居心地の良さ」を大切にしています。糖尿病の治療というと、厳しく指導されるイメージがあるかもしれませんが、私は基本的に怒りません。今の状況を認めて、少しでも改善したら評価します。そして、最終的にはしっかりと良い結果を出せる、そんな診療を心がけています。医師と患者という上下関係ではなく、同じ目線でお話をしたいと思っているので、友達に会いに行くような感覚で来ていただければうれしいですね。私自身、4歳と3歳の娘の父親として、仕事と家庭のバランスを大切にしています。そんな経験から、忙しい中で健康管理をする大変さもよくわかります。糖尿病や睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方はもちろん、ちょっとした体調不良でも構いません。駅から徒歩1分の便利な立地にありますので、お仕事の合間にでも気軽にお立ち寄りください。

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