放置すると怖いこともある親知らずは
歯科口腔外科で適切な抜歯を
西千葉歯科・矯正歯科
(千葉市中央区/西千葉駅)
最終更新日:2025/07/14


- 保険診療
上下左右、最大で4本生える「親知らず」。その本数には個人差があり、4本とも生えている人もいれば、歯茎の下に埋まったままの人もいる。「西千葉歯科・矯正歯科」の後藤健太院長によると、現代では顎の小さい人も多く、親知らずが横向きに生えて前の歯を押すこともあり、歯並びの乱れや顎関節の不調につながることもあるそうだ。まっすぐに生えていて、ケアが行き届いていれば抜歯する必要もないとされるが、よほど頻繁に専門的なクリーニングを受けていないければ難しいことだろう。そのような親知らずをそのままにしておくとどのようなリスクがあるのか、抜歯の相談はどこにすれば良いのか。後藤院長に教えてもらった。
(取材日2025年6月6日)
目次
虫歯・歯周病・炎症を引き起こすような親知らずは、歯科口腔外科で早めに抜歯を
- Q親知らずは抜歯したほうが良いのでしょうか?
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A
▲患者の安心と安全を最優先に考え、治療にあたる
まっすぐに生えていて、かつ、手入れがしっかりできているのであれば、必ずしも抜く必要はありません。逆にいえばそれに該当しない場合、例えば頬に向かって生えていて、粘膜が傷つく、汚れを落としきれないという場合には抜歯したほうが良いでしょう。なぜなら、汚れの蓄積によって虫歯や歯周病のリスクが上がるからです。頻繁に歯科医院でクリーニングを受けられるのならば良いのですが、実際にはなかなか難しいかと思います。また横向きに生えている親知らずが前の歯を押すことで、痛みが生じたり歯並びに影響したり、さらには顎関節の不調を引き起こすことも。口腔内の炎症にもつながる恐れがあるので、このような場合にも抜歯が必要です。
- Q抜歯する場合、どこに相談すれば良いのでしょうか?
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A
▲親知らずの抜歯は事前の治療計画がとても重要
親知らずの抜歯については、歯科口腔外科に対応する歯科医院に相談してください。歯科口腔外科とは、抜歯やインプラント治療など、出血を伴うような口腔内の治療に対応する診療科です。虫歯の悪化などによる抜歯は一般歯科でも対応可能ですが、横向きに生えている場合にはそれを砕いて摘出します。また、親知らずの周辺には神経や血管が多く、大量出血の際は適切な処置が必要となりますし、麻酔を伴う場合には全身疾患との関連性も考えなくてはなりません。このような理由から親知らずの抜歯は歯科口腔外科で行っており、一般歯科のみを扱う歯科医院に相談した場合には、歯科口腔外科に対応する歯科医院や大学病院を紹介されることが多いです。
- Q抜歯の前にはどのような検査をするのですか?
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A
▲先進の歯科用CTを用いて精密な検査を行い、診断に役立てる
親知らずの周囲の状態を把握するためには、3次元的な確認が必要です。エックス線撮影による2次元画像に加え、CTで3次元的に撮影して、歯の状態や神経・血管の場所を確認します。親知らずは最大で上下左右に計4本生えますが、そのうちの何本を抜くべきかは状態によって判断が変わります。痛みや炎症などの症状も個人差がありますが、抜くべき親知らずならば早いうちに抜歯するのが望ましいですね。年齢を重ねると骨と歯が癒着しやすくなり、抜歯が困難になって患者さんの負担も大きくなるからです。また、妊娠期には検査や通院に不安を感じることもあるでしょうから、そのような意味でも、できるだけ早めにいらしてほしいと思います。
- Qその他、こちらで行っている抜歯の特徴を教えてください。
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A
▲電動麻酔器を用いて、痛みに配慮した治療を行う
当院では表面麻酔に加え、一定の速度で薬を注入できる電動麻酔器を用いて抜歯を行っています。痛みが苦手な方も安心して受けにいらしてください。私も含めて数多くの抜歯症例に携わってきた歯科医師が、痛みと安全性に最大限配慮して対応いたします。利便性の良さも当院の特徴です。西千葉駅直結のビル内にあり、平日は20時まで、土日も18時まで診療。ご来院時間や検査結果によっては、その日のうちに親知らずの抜歯を終えることも可能です。もし歯茎の腫れなどが懸念される場合には事前にお伝えしますので、ご都合に合わせて日程をお選びください。
- Q親知らずの抜歯後に注意すべきことはありますか?
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A
▲日常生活上の注意点や食事についてもアドバイス
出血を伴う手術になりますので、その後に血流が良くなりすぎてはいけません。当日は激しい運動、湯船に使う入浴、飲酒を避けてください。また感染リスクを抑えて傷の自然治癒をスムーズに促すために、喫煙や過度な冷却も避けましょう。歯磨きは通常どおりでかまいません。親知らずを抜くと、歯茎に明らかにわかるような穴が開きます。ごはん粒が入るのが気になってつまようじを使ったり、穴にできたゼリー状のかさぶたをはがしてしまうと、感染を起こして痛みが続いてしまうことも。その辺りは無理に触らずに、後日の抜糸や確認時に歯科医師にお任せください。