上田 晃嗣 院長の独自取材記事
腎泌尿器 青空クリニック
(広島市中区/女学院前駅)
最終更新日:2025/05/02

アクセス良好な広島市中心部に位置するクリニックビルの最上階に、2025年4月、新たに「腎泌尿器 青空クリニック」が開業した。新規クリニックらしい清潔感にあふれる院内は、殺風景すぎることも華美すぎることなく、空間全体が居心地の良さに包まれているのが印象的だ。同院の院長である上田晃嗣先生は、JA広島総合病院や中電病院、県立二葉の里病院(旧・JR広島病院)の各泌尿器科で部長を歴任してきた、泌尿器診療の専門家。そんな上田院長が開業したクリニックは、泌尿器科ならではの受診のハードルを下げるための工夫が随所に感じられる。上田院長が新規開業するに至った経緯や、同院の診療のこだわり、患者に対する想いについて詳しく聞いた。
(取材日2025年4月1日)
数々の病院勤務経験を生かし、新規開業の道へ
まずは先生のご経歴から伺います。

実は、私はストレートで医師になったわけではありません。就職率の高さや将来的な安定のことだけを考え、薬剤師になることをめざして薬学部に進みました。ただ、患者として泌尿器科を受診する機会があり、そこでとても良い先生との出会いがありました。竹を割ったような先生の性格が気持ち良く、次第に「先生のような泌尿器科医になりたい」と強く志すようになり、その夢をかなえるために思いきって薬学部は辞め、受験し直して医学部に入りました。反対する方もおられましたが、それでも「夢」というものは誰かの背中を追って抱くものだと思います。そのため、自分の選択に迷いはありませんでした。
先生の意志の強さがうかがえます。その後、泌尿器科医としてのキャリアを積まれていったのでしょうか?
はい、近畿大学を卒業後は広島大学で臨床を学び、福山医療センターや中国労災病院、中電病院、県立二葉の里病院などの泌尿器科に勤務しました。私がこの道を進むきっかけとなった先生は中電病院に勤務されていたので、いつか一緒に仕事がしたいと思っていたのですが、私が中電病院に赴任した時にはもうすでに亡くなられていました。残念ではありましたが、私にとって思い入れのある病院であることに変わりはありません。その後、「もっと患者さんファーストで診療がしたい」と、また新たなステップへと足を踏み出す決意をし、2025年4月に泌尿器科のクリニックを開業するに至りました。
この地で開業しようと思った理由についても教えてください。

ここはもともと泌尿器科のクリニックで、先生が急逝されて空いていたようでした。私は、当初違う場所での開業を考えていましたが、広島女学院の近くで、好立地の場所であったことにメリットを感じており、いろいろごなご縁もあり、こちらで開業をさせていただくことになりました。実際に開院してみるとこの周辺でお仕事をされているサラリーマンの方も多いですね。古い医療器具や内装は新しくしましたが、扉や一部の医療機器など、まだ十分使える設備や器具は活用させていただいています。
安心して泌尿器科を受診してもらうために
こちらのクリニックではどのような疾患を診られているのでしょうか?

泌尿器科の部類に入る疾患はおおかた診ることができます。尿が出にくいなどのお悩みや、尿路結石、男性不妊、ED、性病など多岐にわたります。お手洗いに行く頻度が急に多くなった、くしゃみやしゃっくりなどちょっとしたことでの尿漏れがある、陰部にできもの・かゆみがあるなどの違和感がありましたら、性別・年齢問わず早めに受診してほしいです。お子さまの尿検査や超音波検査なども行っておりますのでお気軽にご相談ください。診察以外にも医師や薬剤師、栄養士による慢性腎臓病や生活習慣病に対しての栄養教室なども定期的に行ってまいります。また、前職である県立二葉の里病院で前立腺がんや膀胱がんの経過観察中・投薬治療中の患者さんも何人か当院にかかっていただける予定になっています。
男性だけでなく、女性や子どもの診療もされるのですね。
はい。お子さまからお年寄り、男性・女性関係なくどなたでも気兼ねなく相談できるアットホームなクリニックにしていきたいです。また今後は、院内での診察だけでなく、往診の対応も検討しています。すべての患者さんが体を自由に動かせるわけではないので、さまざまな状況に対応していきたいです。まだ開業したばかりなので軌道に乗せていくのはこれからになりますが、クリニックではあまり扱うことのない薬剤も積極的に導入していく予定です。勤務医時代に培った治療・薬剤・手術にまつわる知見を生かし、患者さん一人ひとりに合った方針を提案させていただければと考えています。
女性の泌尿器科について教えてください。

木曜は女性のみの診察・診療にしています。女性患者さんへの対応は当院のこだわりの一つでもあります。泌尿器科という性質上、男性に紛れて受診することに抵抗を覚える女性は少なくありません。診察・診療を担当する女性医師は私のきょうだいで、肛門外科や消化器外科など、下半身の外科領域に強みを持っています。診てもらいたい気持ちはあるけれどどうしてもためらってしまう、そんな女性のニーズに応えることができるのではないかと考え、協力してもらっています。性病をはじめとした女性器にまつわる受診は本来であれば婦人科の領域ですが、当院では柔軟に受け入れる体制を取っています。
患者ファーストを貫いたシステム導入
こちらのクリニックで採用している診療システムに教えてください。

専用のアプリを用いることで、スマホ一つで予約・受付・会計が完結できるシステムを導入しています。来院した際は、アプリの2次元コードを専用の端末にかざすだけで受付完了です。本来初診であれば問診票の記入が必要ですが、スマホ上で入力できるため、紙によるやりとりの手間を省けます。また、クレジットカード情報をあらかじめ登録しておくことで、診察後、会計は自動で終了されます。システム導入による維持費や手数料はかかりますが、それ以上に時間的ロスを解消できるメリットはとても大きいです。待ち時間が長いのは患者さんにとってとてもストレスがかかるものだと思いますし、こちらとしてもなるべくお待たせしたくありません。また、登録していただいたデータを見れば、何に悩まれているのかはすぐにわかるので、言いづらいことを口にする必要もありません。
受診のハードルを下げるための工夫はほかにも何かされているのでしょうか?
開業したばかりということもあり、この地域でどんな層の患者さんが来られるのか未知数な部分があります。そのため、老若男女さまざまな方が来院しやすいような雰囲気をつくることを意識しています。クリニック名に泌尿器だけを掲げるのではなく、「腎」という字も含めてみたり、ロゴを親しみやすさのあるポップなテイストにしてみたりと、泌尿器科に対する抵抗感を少しでも払拭できるような工夫を各所に散りばめています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

早くて、わかりやすい。そういった、患者さんにとって便利なクリニックをつくっていきたいと考えています。垣根を取り払い、気軽に足を運ぶことができる場所にすることが私の理想です。ボツリヌス製剤膀胱壁内注入療養やオンライン診療を導入するので、これがどれぐらい患者さんのお役に立てるのか検証していくつもりです。大きい病院に行くには抵抗があるという方も些細のことでも気になることがあれば、ぜひご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはED治療(初診の場合)/2910円~、ED治療(再診の場合)/750円~