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清水 啓史 院長の独自取材記事

【2025年7月開院予定】たわやま清水眼科

(松江市/松江駅)

最終更新日:2025/06/03

清水啓史院長 【2025年7月開院予定】たわやま清水眼科 main

【2025年7月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
松江市乃白町の田和山メディカルモールの一角に7月開業予定の「たわやま清水眼科」。院長の清水啓史先生は、父が1985年に開業した同市上乃木にある本院「清水眼科」にて、2022年から院長を務めてきた。大学卒業後は、病院の総合内科で広く全身を診る経験を積んだ後、眼科に進んだという経歴を持ち、東京の大学病院などに勤務。難症例の白内障手術や硝子体手術も手がけてきた。島根大学では若手医師の手術教育にも携わっている。駐車場も院内も広くスペースを取り、誰もが安心して通えるクリニックをめざした清水院長に、クリニックの詳細や診療方針など詳しく聞いた。

(取材日2025年4月28日)

誰もが安心して通えるよう広い駐車場と院内空間を確保

今年7月に清水眼科の分院として開業されるのですね。

本院の清水眼科で私が診療するようになったのは2020年からで、当時は島根大学に勤務しながら週に1度、外来と手術を担当していました。2021年から常勤となり、2022年父に代わって院長に就任しました。新しくできる分院はクリニックモールの一角にあり、広い駐車場を確保し、待合室や手術室も広く取っています。患者さんが通いやすく、快適な環境で過ごせるようなクリニックをめざしています。足や目の悪い方も安心できるよう、段差がなく、転倒の危険がない、1つのフロアで完結するのが良いと考えました。意匠にもこだわり、安心感と特別感の両方をかなえたいと屋内外の配色や内装など工夫を凝らしましたが、両立はなかなか難しいものですね(笑)。外装も内装もクールな雰囲気で、一見眼科らしくないかもしれませんが、皆さん気軽にご来院いただけたらと思っています。

どのような患者さんを想定されていますか?

幅広い患者さんに来ていただき、本院同様、地域に根差し長く親しんでいただけるクリニックにしていきたいですね。松江西インターチェンジからも近いので、出雲、米子の両方面からも来ていただけるのではと考えています。本院に通われている方も、こちらのほうがアクセスが良い方もおられると思います。平日の休診は月曜午後で、本院の木曜午後と異なる休診日にしています。本院同様にご高齢の患者さんが多いことを想定していますが、お子さんの近視の相談などで来院される親御さんもお気軽にいらしてください。

院内のレイアウトなどで工夫されたことはありますか?

ゼロからの開業ではなく、本院で開業医として3年間働いた経験をもとに、随所に工夫をしています。動線にも気を配り、待合受付、検査、診察、会計がスムーズに流れるよう回遊型のレイアウトにしたいと考えました。クリニックモールなので制約はありますが、敷地をうまく使って実現しました。患者さんはもちろん、スタッフの行き来もしやすいと思います。

設備機器についてはいかがですか?

今の医療機器は大型化し、種類も多くなりました。十分なスペースを確保し、高性能の検査機器を導入しています。高度な手術を行うための設備も整えています。今後、手術は簡単なものを除き、分院を中心に行う予定です。外来と手術が1つのフロアで完結することで、術後の患者さんの目も届きやすいようになります。本院での手術はこれまで火曜・木曜の週2回でしたが、こちらでは毎日行うようになります。多くの患者さんそれぞれの症例の経緯をしっかり把握して臨みたいと思っています。ほかには、高性能の空調設備、予約システムも新しいタイプのものを導入しました。二次元バーコードを使えば、会計、処方薬の受け取りなど、よりスムーズになります。

モットーは人を大切にした診療と大学病院レベルの医療

診療方針についてお聞かせください。

「人を大切にした、本質的な眼科医療」をモットーに掲げています。これは私が本院の院長に就任した際に考えたものです。「人を大切に」という部分は、清水眼科で勤務していた際に院長だった父やスタッフから、人を大切にしていることを感じていました。患者さんに対して事務的に対応するのではなく、一人の人間として大切にしている様子が印象的だったのです。そういう姿を見て、自分自身もそうなりたいと思いました。「本質的な眼科医療」という部分は、治せる疾患をきちんと治す、予防できる病気をきちんと予防する、なんとなくではなくしっかりと患者さんのお役に立てる医療を行っていきたいという想いで掲げています。

患者さんと接する時に大切にされていることは何ですか?

一番は、患者さんのお話をよく聞くことですね。ニーズや生活背景、症状に対しての考えを丁寧に把握することを大切にしています。一方的な説明では、患者さんにしっかり伝わりません。混み合っている時などはなかなか難しいこともありますが、表情なども見ながら、しっかりお話を伺うようにしてきました。エビデンスある正確な診断や治療であることは前提ですが、一人ひとりに応じた答えを見つけていくことが大切だと思いますね。本当の気持ちを聞かせていただき、それぞれに寄り添った治療法を考えていくようにしています。

先生の得意分野、力を入れていく診療について伺います。

私は手術、特に硝子体手術を得意としていますので、白内障や緑内障だけでなく硝子体手術も行えるように院内設備を整えました。本院でも自分の強みを生かしながら地域貢献していきたいという思いがありました。眼科の場合、「治療する」という意味では手術が切り札になります。白内障、緑内障、硝子体手術はもちろん、加齢黄斑変性の治療など、大学病院などで行うような専門的治療にも十分に対応できるよう体制を整えました。特に硝子体手術に関しては、町のクリニックで対応するところは県内でも少ないと思います。そして、患者さんのQOV(Quality Of Vision)、つまり見え方の質を向上できるようにと考え、「術後の乱視を少なくしたい」「眼鏡なしで遠くも近くも見たい」など、多様なニーズにお応えするための設備も整えています。

総合内科の経験を生かした、全身に意識を向けた診療

これまでのご経歴についても教えてください。

大学は琉球大学医学部に進学しましたが、沖縄は救急医療や総合医療などアメリカ式の教育を行っており、新米医師にとっては教育のメッカのようなところでした。祖父も父も眼科医でしたが、まずは体の全体的なことを学びたいと、さまざまな領域を学んだ後、全身を診る総合内科で1年学びました。将来は眼科の道に進むだろうと思っていましたが、全体的なことを学ぶことが長い医師人生で役立つと考えました。総合内科を経験したことが今に生きていますし、診察の際には体全体にも意識を向けるよう心がけています。沖縄で学んだ後は、東京女子医科大学や北海道大学病院で研鑽を積みました。網膜硝子体についての専門的な治療や難治症例の手術も数多く経験できましたし、いろいろな地域で診療できたことも貴重な経験でしたね。その後は地元に戻り、島根大学では若手医師の手術教育にも携わりながら、本院での診療、院長を経てこちらで開業となりました。

子どもの近視進行予防にも注力されてきたとか。

近年はゲームやスマホ、学校でのタブレット端末を使った授業などで近くを見ることが多くなり、近視の子どもが増えている傾向にあります。遺伝もありますが、6~15歳くらいの成長期の過ごし方が、将来の近視の度合いや病気のリスクに関わってくるといわれ、現在研究が進んでいるのです。当院では、「オルソケラトロジー」という特殊なコンタクトレンズでの治療を取り入れる予定です。これは睡眠中に装着することで角膜の形を矯正し、短期的な視力の改善を図るものです。親御さんのご協力は必要ですがお子さんでも安心してご使用いただけます。もちろん使用の際には安全面に考慮して丁寧にご説明いたしますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

何よりも、患者さんを大切にし続けていきたいという思いがあります。また、今後も質の高い治療を追求していきたいと考えています。目は何か症状がないと受診しようと考えないかもしれませんが、緑内障や加齢黄斑変性、糖尿病網膜症は早期発見・早期治療がとても大切です。発見時期が遅れると予後にも影響するので、ぜひ定期検査をしていただきたいですね。本院同様、多様なニーズに応えるため高度な検査機器や専門知識を持ったスタッフもおります。目のことで気になることがありましたら、小さなことでもお気軽にご来院ください。

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