田中 英光 院長の独自取材記事
昭島わん歯科・矯正歯科
(昭島市/西武立川駅)
最終更新日:2025/05/01

昭島市武蔵野にある商業施設の2階に、2025年5月に新規開院した「昭島わん歯科・矯正歯科」。院内のキッズスペースそばの部屋には、クリニック名の由来にもなった大型犬が飼われ、来院者を出迎える。田中英光院長は、「子どもにとって、歯科医院に行くのはやっぱり嫌なもの。大型犬の存在が、来院の動機づけになってくれたら」と、その思いを語る。ファミリー層も多い地域にあって、子育てをする人々への配慮が随所に感じられる同院は、来院者たちの大きな味方になるはずだ。「予防歯科の大切さを皆さんに伝えていきたい」と話す田中院長に、クリニックの特徴や診療方針などについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月20日/情報更新日2025年5月1日)
子どもの診療や予防歯科に注力していきたい
田中院長が歯科医師をめざした経緯を教えてください。

僕の親が医師だったこともあって、医療関係にはもともと興味が強く、獣医師になるか歯科医師になるかという、2つの選択肢を考えていました。そんな中で、僕自身が過去に受けた歯科治療に関して、引っかかっていたことがあったんです。僕は小学生の頃に歯の治療で永久歯を1本抜かれているのですが、後になって振り返った時に、あの時点で抜歯の必要があったのだろうかと気になっていました。また、その後にラグビーをしていた頃には、タックルで前歯が2本欠けてしまったのですが、その治療の際には歯の神経を抜く処置をしているんですよね。今になって、その頃の写真を見ても、神経を抜かないという選択肢はあったのではないかと考えたりもします。当時、治療をしてくれた歯科医師の方への恨みなどはまったくありませんが、そうした自分自身の経験から、歯科への関心のほうが強くなっていったのかもしれません。
開業の地として、昭島の複合施設を選ばれた理由をお聞かせください。
僕自身が、昭島市に隣接する立川市に住んでいるため、土地勘や近隣の人々とのつながりがあるということが大きいですね。この周辺は、都内ではありつつも23区内などよりも車で移動する人が多いと思います。当院が入っている施設自体も、当院と同じく2025年の春に開業した新しい場所ですが、駐車場も広いですし利便性は高いと思います。また、当院が所在するのは同施設の2階ですが、2階にも駐車場があるため、車を止めてすぐに来院できるアクセスの良さもあります。ぜひお気軽にお越しいただきたいですね。
患者層はどのような方々が多くなりそうでしょうか?

昭島は現在、新たなマンションや戸建てが多く建築されている最中ですので、クリニックの来院者としてもファミリー層が多くなってくると思います。僕自身も子どもを持つ親の立場として、子どもを新しくてきれいなクリニックに通わせてあげたいなと思いますので、同じような希望を持つ保護者の方々にも応えられるよう、新規開院した当院で、お子さんの診療に注力していきたいと思います。お子さんに関しては、まずは虫歯をつくらないよう予防歯科に重点を置いていきたいですね。また、歯並びを良くすることで虫歯や歯周病のリスクを下げるために、小児矯正にも力を入れて取り組んでいきたいと考えています。
患者の希望を大切にして、フラットに選択肢を提示
クリニックとしての診療方針をお聞かせください。

まずはしっかりと時間をかけて、患者さんが何を望まれているか、どのような治療を求めているのかをお聞きしながら、診療を進めます。例えば、保険診療内の治療方法にするか、自費診療の方法にするかといったことは関心が高いテーマだと思いますが、治療方法それぞれに機能的に差があるのかどうかや審美的な特徴の違い、費用面などまで情報をお伝えした上で、どちらを強くお勧めするということではなく、患者さんのご希望やご事情に合わせて、治療計画を立てていければと考えています。
保険診療も自費診療も、フラットな選択肢として提示するということですね。
矯正治療は基本的に自費診療になりますが、それ以外の治療でいえば、例えば抜けた歯を補うためには自費診療のインプラント治療もあれば、保険診療でのブリッジ治療といった選択肢もあります。また、詰め物やかぶせ物に関しては、機能性の面では保険診療でも自費診療でも差がないと考えていますが、大きな違いは審美性や清掃面ですね。また、治療する歯の場所によっては、銀歯でもあまり目立たないことも考えられその場合は保険診療を勧めるなど、そうしたことも情報としてお伝えしたいですね。僕自身、高校生の頃に治療した銀歯がありますよ。もしかしたら、真っ白な歯がそろっている歯科医師のほうがイメージが良いと考える方もおられるかもしれませんね。自費診療の真っ白な素材に入れ替えることは簡単にできるかもしれませんが、現在のところ、あえて銀歯のままにしています。きちんと磨いてケアしていれば、治療後の状態維持もめざせるんですよ。
ところで、「昭島わん歯科・矯正歯科」という名称にはどのような意味が込められているのでしょうか?

当院では、トレーニングを積んだ大型犬を院内で飼っているんです。つまりクリニック名は、犬の「わん」なんです。待合室のキッズスペース横の仕切りがある部屋に犬がいるので、子どもたちがクリニックに来る時の楽しみになってくれればと思います。もちろん、衛生面はしっかり管理していて、犬は診療室には入りませんし、犬自身にストレスがたまらないよう配慮しながらではありますが、基本的には常にクリニックにいられるようにと考えています。僕自身、子どもの頃には歯医者に行くのは嫌なものでしたから、犬がいることで、子どもたちが来たいと思う場所になるといいですね。
他にも、子どもの患者や小さい子を連れて来院する人たちへの配慮をされているのでしょうか?
キッズスペースを広めに取っている他、授乳室も設置していますので、乳幼児と一緒に来院される際には、授乳やおむつの交換などにご活用ください。また、当院は看護師が常駐していますし、開業からできるだけ早いうちに保育士も常駐できるように準備しているところでもありますので、子ども連れで治療に通われる場合も、親御さんが治療を受けている間のお子さんのケアはご安心いただければと思います。
予防歯科を徹底して、「治療をしない」をめざす
貴院の設備や内装などについてもお聞かせください。

歯科用CTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーといった機器はできる限り新しい物を備え、高精度の拡大鏡を用いて診療を行っています。また、治療の際には患者さん個々人のご病気やお悩みについて伺うこともあると考え、診療室はプライバシーを守れるよう個室にしています。もっとも、男性の歯科医師と個室で1対1になることに、不安や抵抗感がある方もおられると思います。個室での診療時には、女性の歯科助手が同席しますのでご安心ください。歯科衛生士によるメンテナンスに関しては、パーティションで仕切り、周囲が隔離されていない環境での処置となります。
クリニックとしてめざすところを教えてください。
予防歯科の大切さを、多くの方に伝えていきたいですね。歯が痛くなる前にクリーニングで汚れや歯石を取ることの気持ち良さも知ってもらって、皆さんの虫歯がない状態を維持していきたい。その意味で、できる限り僕が「治療をしない」で済むことが理想です。もちろん、虫歯の治療や、歯を失った方にはインプラント治療など、患者さんの歯の状態に応じて必要な治療を提供していきますが、ご自身の歯を失わずにいられるならば、それが一番ですからね。
読者へのメッセージをお願いします。

歯の健康のためには、定期的な検診がとても大切です。まずは一度、検診を受けにご来院いただければと思います。当院では、幅広くさまざまな治療に対応しますので、何か気になることがありましたらぜひお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/88万円〜、インプラント治療/45万円~、セラミックの詰め物/7万円~、セラミックのかぶせ物/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。