手塚 弘樹 院長の独自取材記事
宮原駅いろは歯科
(さいたま市北区/宮原駅)
最終更新日:2025/05/15

宮原駅東口から徒歩3分。新築のビルの1階に、2025年3月にオープンした「宮原駅いろは歯科」は、「歯医者は怖いというイメージを払拭し、安心して通院できる歯科医院をつくりたい」という、院長・手塚弘樹先生の思いから生まれた歯科医院である。怖さを感じず治療を受けられるように、きちんと説明することを徹底。過去の歯科治療で嫌だったことも丁寧に聞き取り、こまやかな配慮をした上で、「自分自身が受けたいかどうか」を基準とした、妥協のない治療に注力している。手塚院長に、診療にあたって大事にしていることや診療の特徴、歯科治療への思い、将来の展望などを聞いた。
(取材日2025年4月11日)
歯科医院は怖いというイメージを払拭したい
開院場所としてこの場所を選ばれた理由から教えてください。

勤務医として長く埼玉で働いてきたことから、開院場所はもともと、埼玉県内の大宮付近のエリアで探していました。ここを選んだのは、駅から近くて駐車場もありアクセスしやすく、患者さんに来ていただきやすい場所だと思えたからです。また、内装は和の雰囲気を取り入れたいと考えており、外観に和の雰囲気を感じられ、イメージに合うと思いました。これまで勤務医として働く中で、治療が怖くてなかなか歯科に来られず、診せてもらった時にはすでにかなりの問題を抱えてしまっていたり、恐怖心から治療途中で来院が途絶えてしまったりする方も多く見てきました。そんな経験から、「歯医者は怖いというイメージを払拭し、安心して通院できる歯科医院をつくりたい」と思っていたので、患者さんに来てもらいやすいアクセスの良さや雰囲気の良さが決め手になりました。安心して通える居心地のいい場所をめざして、院内も和を感じられるようなデザインにしています。
院名やロゴにも和の雰囲気がありますね。
「和」を感じられるものにしたくて、いろいろ悩んだ末、「いろは歯科」に決めました。「いろは」という言葉にはやわらかい和の雰囲気があり、院名はわかりやすく親しみを持って呼んでいただけるものがよかったのも理由の一つです。ロゴは水引をイメージしていて、シンプルにデザインがかわいいと思ったのもあるのですが、歯科治療を通して幸福をお届けするという思いを込めてデザインしました。
患者さんが歯科を「怖い」と感じずに済むように、どんな工夫をされているのでしょう?

歯科治療において何が怖いか考えた時、やはり「何をされているのかわからない」が一番大きいと思います。ですので、まずはきちんと説明することを徹底しています。鮮明な写真と見やすい大型の画面を使い、最初の状態、治療の途中、終わった後の写真は必ず見せて、説明をしっかりと視覚化する、最初にしっかり時間を取って説明し、患者さんが納得してから治療を始めるなどの工夫をしながら患者さんと向き合っています。また、治療の際の麻酔の痛みが怖さを感じる原因になっていることも多いので、痛みを感じにくいように時間をかけて麻酔をするなど、そういったところにも細心の注意を払っています。
地元で口腔内の悩みを解決できるように
診療の際に、常に心がけていらっしゃることなどはありますか?

患者さんには、最初の段階で、過去の歯科治療でのトラウマや歯科治療で苦手なことなども、聞いておくようにしています。例えば、麻酔時の痛みが強くて嫌になった、口腔清掃の際に歯にしみるのが苦手など痛みへの不安や、睡眠時無呼吸症候群の場合なら、体を倒した状態での治療で、気道が閉塞して苦しいということもあるでしょう。今までの歯科治療で不安なことや嫌だったことを言えずに、つらい思いをしたことがある方も多いと思います。そういった不安や経験を最初に聞いておくことで、より細かな配慮ができるようにしています。
診療内容について教えてください。
「ここに来れば口腔内の悩みを解決できる歯科医院」をめざして、妥協しない治療を行っています。大学病院並みの設備や人員がそろっているわけではないので限界はありますが、高水準の洗浄・滅菌の実施をはじめ器具や設備にもこだわり、口腔外科や矯正については専門の先生の力も借りながら、虫歯治療や歯周病治療から、予防、矯正治療、インプラント治療まで広い分野に対応しています。大事にしているのは、「僕自身、スタッフ自身が受けたい治療を提供すること」。最近は、口腔内の悩みを抱えた方が、「ここに来ている患者さんから聞いて」と来てくれることが徐々に増えてきており、少しずつ浸透してきていると感じております。なお、僕の得意分野は歯の保存治療で、道具もかなりそろえており様々な症例に対応できるのも強みの一つです。
先生と一緒に院を支えているスタッフさんたちのことも伺いたいです。

チームとしてはまだ始まったばかりですが、みんなすごく頑張ってくれています。予防ケアや診療補助などの仕事に加え、来院する患者さんの緊張や不安を和らげられるように、患者さんをお迎えすることを大切にしてくれています。休憩中はオフ、診療中はオンの切り替えが重要であることをチームで共有しており、スタッフたちもメリハリのある診療をしてくれています。
学びが仕事を楽しくし、患者にもプラスになる
先生はどんなきっかけで歯科医師をめざされたのでしょう?

中学生の時、サッカーでゴールキーパーをしていて、プレー中の衝突で下の前歯を折ってしまったことがあります。その時は大丈夫だったのですが、後でひどく痛んで、本当につらい思いをしました。しかしそれを、当時住んでいた近くの歯科医院の先生が治療してくれて、この時に感動したのがきっかけです。この時から「歯科医師になろう」と考え始めました。
地域の歯科医院として、今後力を入れていきたいことなどはありますか?
一番大切なのは問題が起きないようにしっかり予防を行っていくことです。ただそれだけでなく、何か起きてしまった時はなるべく当院で対処できるように、対応できる引き出しを増やしていきたいです。患者さんが増えてきたら、矯正や口腔外科の先生に来てもらう回数を増やしつつ、専門的な治療にもより広く対応できる体制を整えていきたいと考えております。当院には歯周病やインプラントの知識があり、専門性の高い歯科衛生士が在籍しています。将来的には歯科衛生士さんたちそれぞれが興味のある分野を学び、得意分野を生かしてより活躍できるようにしていきたいです。
歯科医療の魅力について教えてください。

歯科医師、歯科衛生士、歯科助手はすごく魅力的な職業だと思います。それは勉強したことがすぐ次の日の仕事に生かせるからです。勉強すればその分患者さんに提案できる治療が増え、より患者さんに有益な情報を伝えられるようになっていきます。学ぶほど仕事が楽しくなるので、スキルアップできる環境はしっかり整えていきたいと考えております。そうすることで歯科医院も成長し、患者さんにも還元できる。そんないい循環を生み出していくことが当院のめざす「歯医者の怖いというイメージを払拭し、安心して通院できる生涯のかかりつけ医」につながっていくと考えております。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/44万円、成人矯正(ワイヤー)/88万円、マウスピース型装置を用いた矯正110万円、
インプラント治療(埋入)/26万4000円~、CT画像診断/3万3000円、骨造成/5万5000円~、
サージカルガイド/4万4000円、上部構造 13万2000円~