河村 省吾 院長の独自取材記事
かわむら歯科
(久留米市／南久留米駅)
最終更新日：2025/05/15
西鉄久留米駅から車で約5分、国道3号線沿いにあるのが2025年3月に開業した「かわむら歯科」だ。白とグレーのスタイリッシュな外観が特徴的な院内は、大きな窓から光が差し込み、白を基調に木目のぬくもりが感じられる落ち着いた空間となっている。院長の河村省吾（かわむら・しょうご）先生は、九州大学歯学部を卒業後、福岡県内の医療法人で12年間勤務し、幅広い分野で研鑽を積んできた。特に精密な治療を得意としており、クリニックにもマイクロスコープを導入している。地元は小郡、高校時代を久留米で過ごしたという河村院長に、歯科医師を志したきっかけや診療で大切にしていること、そして今後の展望について聞かせてもらった。
（取材日2025年4月1日）
中学生で「歯科医療で笑顔になれる」を実感し歯学部へ
どういった理由で歯科医師を志したのですか？
歯科医師になりたいと思ったのは中学生の頃ですね。小学校に入るくらいから、歯並びにコンプレックスがあったんです。最初は「気になるな」くらいだったのが、徐々に学校の歯科検診で口を開けるのも嫌になりました。中学1年生の時に親の勧めで矯正治療を始めたことをきっかけに、人前で自然に笑えるようになっただけでなく、自信が持てるようになったのを覚えています。中学3年生で矯正が終わる頃には「歯科治療ってすごい」と実感し、「将来の夢」の作文に「歯科医師になりたい」と書きました。また、家族が歯科医院へ行き「すっきりした！」とうれしそうに帰ってくるのも見ており、歯科医療を通して笑顔が生まれることに魅力を感じました。
歯科医師となってから現在までの研鑽について聞かせてください。
矯正専門など特定の分野に特化するのではなく、さまざまな方向からアプローチできる力を身につけたいと思い、幅広い分野の経験を積んできました。就職した病院では、知識や技術だけでなく、治療において「患者さんといかに向き合うか」を学びました。また、根管治療や歯周病治療についてもセミナーなどへ積極的に参加し、1年ほどかけて学ぶ講習にも通いました。虫歯治療だけに特化するのではなく、口全体の健康を守れる歯科医師になりたかったからです。多くの分野を学ぶ中で、歯周病治療は特に重視すべきだと思うようになりました。歯を失う原因には、歯周病がかなり多いのです。他院で「抜歯が必要」と言われた歯でも、適切な治療によって残せる可能性を模索できると知り、より深く学びたいと思うようになりました。
こちらに開業するまでの経緯をお聞かせください。
歯科医師を志した頃から「いつかは開業したい」と考えていました。勤務医の立場ではできないことや、自分だからこそ提供できる治療計画があると感じていたんです。実際に歯科医師として経験を積んでいく中で、不安や心配を抱えていた患者さんの表情がどんどん明るくなっていくのを見て、もっと自分の得意分野を伸ばして治療をアップデートしたい、より多くの患者さんの力になりたいという思いが強くなりました。開業にあたって久留米を選んだのは、高校時代を過ごした土地で愛着があったからです。学生時代は35歳くらいでの開業を考えていましたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響や子どもの誕生などのタイミングが重なり、最終的に38歳での開業となりました。
丁寧でわかりやすい説明が、患者の安心につながる
歯科医院とは思えないほどスタイリッシュな空間ですね。
ありがとうございます。日々お仕事や子育てに奔走しつつも、きれいでいたいと思っている女性たちが通いやすいような空間づくりにこだわりました。もともとエステサロンだった建物の雰囲気を生かし、待合室には大きな窓から自然光がたっぷり差し込み、診察ユニットも天井が高く開放感のあるデザインになっています。また、前後にお仕事やお出かけの予定があっても安心して来院いただけるよう、診療後にメイクを直せるパウダールームも造りました。私が大事にしている「歯周病」という観点からも、この年齢層は歯周病が進行しやすいため、特に意識してケアしていただきたいんです。「もっときれいになりたい」「自分の笑顔に自信を持ちたい」といったお気持ちに、時間をかけて丁寧に向き合いますので、安心して頼っていただけたらと思っています。
マイクロスコープを導入されていると聞きました。
マイクロスコープを使うことで、虫歯治療の精度の飛躍的な向上が見込めます。肉眼の20倍以上の拡大視野で確認しながら治療を行うため、虫歯を取り残さないこと、健康な歯を削りすぎないことに重きを置けます。詰め物も隙間のないよう処置していけるため、自然な見た目とともに耐久性も追求できます。さらに、根管治療ではマイクロスコープの有無が治療の成否を左右するといっても過言ではありません。従来の手探りの治療では難しかった細部も、拡大視野を使うことで精密に確認できるため、炎症の早期発見や隠れた病因の特定につなげられます。その結果、治療期間の短縮が望めるなど、患者さんに大きなメリットがあると考えます。また、治療の様子を動画で記録できるため、治療の様子を患者さんにお見せすることも可能です。
治療の様子がわかるというのは患者さんにとっても安心でしょうね。
そう思います。口の中は自分で直接見ることができないため、治療中の動画を患者さんにお見せし「この部分に対してこういう治療をしました」と具体的に説明することで、少しでも納得し安心していただけたらと思っています。丁寧な説明が大事なのは、マイクロスコープを使った治療に限らず、どんな治療でも同じですね。患者さんにできるだけスムーズに理解してもらいたいので、言葉だけでなく、イラストや実際の症例写真などの視覚的なツールを活用し、よりわかりやすくお伝えするよう努めています。「こんなに詳しく説明が聞けてうれしい」「とてもわかりやすい」と喜んでいただければうれしいですね。
「河村先生に相談すれば安心」という存在になれたら
診療において大切にしていることを教えてください。
私が大切にしているのは、患者さんが何を求めているかを理解し、それに合った治療計画を提案することです。患者さんが受診を決めるまでには、さまざまな思いや悩みがあったはずです。例えば、「歯が痛くて……」と来られた方でも、話を深めていくと、以前の治療への不安や不満を抱えていることも少なくないはずなんです。最初は淡々としている方でも、しっかりと信頼関係を築いていくことで、本当の悩みやご希望が見えてくるもの。そうした思いに寄り添いながら診療を行うようにしています。また、「ここの歯が痛い」と来院された場合も、その歯だけの問題ではないことが多くあります。食いしばりや噛み癖、さらには生活習慣が影響していることもあるため、カウンセリングを通じて生活背景まで丁寧に確認することを心がけています。
今後の展望をお聞かせください。
すべての治療をよりスキルアップさせ、さらに高いレベルをめざしていきたいと考えています。一人の歯科医師として成長し続けることはもちろん歯科医療自体も日進月歩で進化しているため、新しい知識や技術を積極的に学び、それを患者さんに還元していきたいです。どんな治療も現状に満足するのではなく、より精密で、かつ患者さんの負担の少ない方法を追求し続けることが大切だと思っています。日々の診療を通じて学び、研鑽を積みながら、地域の皆さまに「困ったら河村先生に相談すれば安心」と思っていただけるような存在になれたらうれしいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
歯科医師をめざすきっかけを与えてくれた場所、久留米で開業できることを心からうれしく思っています。私はこれまで多くの臨床経験を積み、患者さんに寄り添うことの大切さを学んできました。どれだけ高い技術や知識があっても、コミュニケーションを大切にできなければ、歯科医師として本当に良い治療は提供できないと考えています。当院では、カウンセリングの時間をしっかりと設け、お悩みやご希望をじっくりお聞きした上で、一人ひとりに合った治療法を提案します。丁寧に説明し、納得いただいた上で治療を進めるので、安心して通っていただけるかと思います。久留米には多くの歯科医院があってどこに行けばいいかわからない方や、「歯医者に行かなくちゃ」と思いながらもなかなか踏み出せない方も、ぜひ一度、当院にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正／71万6000円～
