生活習慣病から内視鏡検査まで対応
夜間診療クリニックの活用を
瓦町ファミリークリニック
(高松市/瓦町駅)
最終更新日:2025/07/01


- 保険診療
18時以降の夜間帯のみで診療を行うとともに、日曜日や祝日でも診療を受けつけるクリニックとして、2025年に開業した「瓦町ファミリークリニック」。間嶋荘一郎院長はこれまで培ってきた多彩な診療経験を生かして、突然の体調不良のみならず、生活習慣病や喘息といった慢性的な疾患、また外傷処置にも対応。多忙な働き世代や、移動に制限のある障害者、幼児まで幅広く受け入れている。胃の内視鏡検査については、当日30分前までの予約が可能。大腸内視鏡検査は事前の診察が必要となるものの、数時間にわたる下剤の服用を自宅で行うことが可能だ。もちろん、小さなポリープであればその場で切除を図ることもできる。県都・高松市の中心部で、地域医療を支える新たな受け皿となるべく、利便性の高さにこだわった同院の診療体制について話を聞いた。
(取材日2025年6月6日)
目次
切り傷から慢性疾患まで、柔軟に対応できる「夜のかかりつけクリニック」
- Qこちらでは、生活習慣病なども診てもらえるのでしょうか?
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A
▲一般的な内科クリニックと同様に、幅広く診療している
もちろんです。夜間診療というと、急な体調不良で行くところというイメージがあるかと思いますが、当院では慢性的な疾患も診療しており、一般的な内科のクリニックと同様に受診いただけます。高血圧症や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の方をはじめ、喘息や花粉症などの定期通院にも対応していますよ。他にも片頭痛や逆流性食道炎、帯状疱疹など幅広く診療していますので、日中は忙しい働き世代の方や、遠方の患者さまもお気軽にお立ち寄りください。予約なしでも受診は可能ですが、当院ではウェブやお電話で、診療の30分前まで予約を行うことができます。お車の方は提携駐車場のチケットをお渡ししますので、受付までお声がけください。
- Q介助が必要な人間でも、受診はできますか?
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A
▲院内処方と院外処方、それぞれに対応
当院はバリアフリー設計です。院内には一切段差がなく、車いすやシルバーカーをご利用の方でも気軽にお越しいただけます。発熱などで、歩くのもつらい状態であれば入り口から近いリカバリー室へご案内し、そちらで診察を行うことも可能です。お薬についても院内処方・院外処方の両方に対応しているので、移動が困難な方は便利でしょう。院外処方の場合は、近隣の夜間対応薬局をご紹介しますのでご相談ください。お薬は急性期・慢性期を問わず種類豊富にご用意しており、患者さまの希望するお薬があれば、次回から導入を検討します。なお14日分以上の長期処方にも対応していますが、状態の変化を見逃さないためには、定期的な受診がお勧めです。
- Q切り傷などのケガにも対応可能ですか?
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A
▲浅い傷であれば、縫合から抜糸まで可能
ケガを理由に来院される方は、非常に多いです。お子さまによく見られる肘内障や、捻挫、切り傷、あとは「喉に魚の骨が刺さった」というケースも多いですね。臓器に達するような深い傷は処置できませんが、浅い傷の縫合は抜糸まで含めて対応可能です。頭皮のケガは医療用ホッチキスで縫合することで皮膚へのダメージを減らし、お顔は傷痕が目立たないように細い糸で、膝関節のような可動が多い部位は太い糸で縫うといった配慮も重ねています。縫合に対して恐怖心を持つお子さまは、医療用ボンドの使用も可能です。ただし私は整形外科が専門ではないため、関節の痛みなどは専門の医師を、緊急の手術が必要な場合には周辺の基幹病院をご紹介します。
- Q胃の内視鏡検査は、日中に行う場合と何か違いがありますか?
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A
▲検査当日に食事が取れるのは、大きなポイント
日中に実施する場合は前日21時頃までに食事を終え、そこから絶食というパターンが一般的ですが、当院の場合は検査当日でも、朝食を召し上がっていただけます。食事の時間と内容によっては、昼食まで済ませることができますので、内視鏡検査に対するハードルが下がるのではないでしょうか。食事については、事前に詳しくご説明しますので、ご安心ください。内視鏡の挿入は鼻からでも口からでも対応できますが、眠った状態で、できるだけ負担なく内視鏡検査を受けたいという患者さまには静脈麻酔下での経口内視鏡検査を、検査後のことを考えると、麻酔の使用は控えたいという患者さまには経鼻内視鏡検査をお勧めすることが多いです。
- Q大腸内視鏡検査の流れについても教えてください。
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A
▲検査は静脈麻酔下で行い、その後はリカバリー室で休憩する
事前の診察を受けていただいた上で、当日は検査の約4時間前からご自宅で下剤を服用していただきます。18時に検査を受けられるとしたら、11時までに昼食を終えて、14時から下剤を服用いただくイメージです。現在は2リットルの下剤を使用していますが、今後はより負担の少ない、500ミリリットルタイプの導入も検討中です。検査は静脈麻酔下で苦痛に配慮しながら実施し、検査後はベッドごとリカバリー室へご移動いただきます。ベッドはリクライニング機能つきですので、ゆっくり体を休められるでしょう。検査中に小型のポリープを発見した場合はその場で切除を図れますし、ご希望があれば、同日に胃の内視鏡検査を受けることも可能です。