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森澤 友博 院長の独自取材記事

【2025年8月開院予定】沼津グルメ街道クリニック

(沼津市/下土狩駅)

最終更新日:2025/03/28

森澤友博院長 【2025年8月開院予定】沼津グルメ街道クリニック main

【2025年8月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
「沼津グルメ街道クリニック」は、飲食店が立ち並ぶ通称「沼津グルメ街道」沿いに位置する特徴的な名前が印象的なクリニック。大きな特徴はその診療内容の広さにある。森澤友博院長は訪問診療を中心に内科や救急など幅広い分野で経験を積んできた人物。同院では訪問診療と外来診療の両方に力を入れ、地域の多様なニーズに応えていく方針だ。森澤院長に診療方針について聞いたところ「どんな症状でも基本的には断りません。私にできることはとことん行い、専門的な治療が必要な場合には、連携先の病院を速やかに受診できるよう手配します」と力強く語ってくれた。熱い思いを秘める森澤院長に、開業への思いや診療方針など話を聞いた。

(取材日2025年3月12日)

訪問診療の医師に憧れ、幅広い診療科で研鑽を重ねる

最初に先生のこれまでのご経歴についてお聞かせください。

森澤友博院長 【2025年8月開院予定】沼津グルメ街道クリニック1

杏林大学医学部を卒業後、東京西部の東大和病院で初期研修を行い、その間に訪問診療を行える医師になりたいと考えるようになりました。しかし当時は訪問診療を行う医師はあまりメジャーではなかったため、他の医療分野に比べて研修プログラムの数も多くありませんでした。訪問診療を行う医師として何が必要か考えた際に、まずは救急の経験が必要だと思い初期研修を終えた後は母校の杏林大学医学部付属病院の救急総合診療科へ。2年間の勤務を経て訪問診療を始めましたが、始めてすぐに認知症や水虫、床ずれなど内科以外の知識も必要だということを実感しました。それからは仕事の傍ら、休みの日も利用して精神科や皮膚科のクリニックで働き、勉強と経験を重ねました。

開業を決めたのには、どのようなお考えがあったのでしょうか?

6年前、子育ての関係で東京から妻の実家のある三島市に移り住みました。こちらに来てからは三島共立病院に勤務し、日々やりがいを感じる一方、組織の一員である限り自分のめざす治療とどうしてもずれてしまう部分がある、というジレンマを少し抱えていました。医師になった当初から、いつかは自分のクリニックを持ちたいという気持ちはあったので、自分で理想とする医療を提供できるクリニックをつくろうと、今回開業を決めました。新型コロナウイルスの感染が拡大した時には、ご自宅で亡くなる方も多く、これからは高齢化によって在宅で治療を必要とされる方が増えていくことから、地域のクリニックで訪問医療を行うことが大きな社会貢献になるのではないかと考えたのも、開業の理由の一つです。

クリニックではどのような診療が受けられますか?

外来診療と訪問診療の二本柱で行い、どちらにも力を入れて取り組んでいきます。外来診療では内科診療と発熱患者さん専用の外来、認知症の外来、そして健康診断や各種予防接種を実施する予定です。突然の発熱や腹痛などの体調不良のほか、糖尿病をはじめとした生活習慣病の管理もなんでも気軽にご相談ください。当院はCTも備えていますので、認知症の疑いがある場合には院内で検査・診断を行うことも可能です。さらに花粉症に対する舌下免疫療法や、めまいの治療、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療などもさまざま行っていきます。睡眠時無呼吸症候群に関しては、通常脳波を調べるために1泊2日の入院が必要となりますが、当院では自宅で検査ができる機器をご用意しています。仕事が忙しく入院が難しいという方もぜひご相談ください。

自宅でのがんの終末期医療や輸血、腹膜透析にも対応

訪問診療で診ていきたいと考えている患者さんについて教えてください。

クリニックのある沼津市を中心に、半径16キロ以内の長泉町や三島市、清水町など各地域のご自宅や施設に伺います。24時間365日しっかり対応していきますので、急な体調の変化や夜間・休日にもご安心ください。寝たきりや高齢を理由に外出が難しい方の体調管理はもちろん、がんなど重篤な病気の終末期医療や痛みの緩和ケア、ご自宅での輸血にも対応していきます。静岡の東部地域は血液内科が少なく、輸血のための通院に苦労されている方も多くいらっしゃいます。ご自宅で輸血をできるようにすることで、患者さんやご家族の負担を少しでも減らしていきたいです。また、人工透析の一つで、ご自宅でご家族が行える腹膜透析にも対応可能ですので、現在検討されている方や、もしくは興味があるという方がいましたらご連絡いただければと思います。

訪問診療のための医療機器も充実していますね。

持ち出し用のエコーのほか、ポータブルのエックス線機器も用意しました。例えば、肺炎になって抗生剤の点滴が必要になった時に、高齢の方ですと点滴のル―ト確保が難しいことが多いです。そうした場合、一般的には入院して太い血管にカテーテルを留置し、抗生剤を使用するのですが、そうなると通院や入院など訪問診療を受けている患者さんには負担が大きくなってしまいます。今回導入したポータブルのエックス線機器を使えば、ご自宅でも点滴がきちんと入っているかどうか確認できるので、入院しなくて済むようになります。先進的な機器を活用することで、ご自宅で受けられる治療の選択肢を増やしていきたいと考えています。

診療において、大切にしていることを教えてください。

これは外来診療と訪問診療、どちらにおいてもそうですが、患者さんの感情を正しく理解してその方のニーズにきちんと応えていくことです。同じ症状や病気であっても、抱えている不安や希望する治療は人それぞれですから、患者さんが安心して考えをお話しできるように、いつでも笑顔で接するよう心がけています。そして訪問診療では、患者さんだけでなくご家族の負担や不安を緩和するのも重要な役割だと思っています。訪問診療の患者さんやそのご家族の中には、時々遠慮して本音をお話しいただけない方もいらっしゃるので、そういった場合には、こちらができる限りお気持ちをくみ取るように努めています。

患者とスタッフ、双方が快適でいられるクリニックに

スタッフの皆さんとは、どのような関係を築いていきたいですか?

スタート時点で医師は私ともう1人の2人体制ですが、1年以内にもう1人増やす予定です。その後も徐々に医師やスタッフの数を増やしていき、より多くのニーズに応えられる体制を整えていきたいと考えています。患者さんと関わる医師やスタッフには、患者さんやご家族に対して思いやりを持って働いてほしいと思っています。患者さんが快適でいるのと同じくらい、働くスタッフが快適でいることが重要だと思っているので、子育てやプライベートを大切にしながら、長く働いてもらえる職場環境をつくりあげていきたいですね。

日々お忙しいと思いますが、リフレッシュ方法はありますか?

最近はサウナに夢中で、いわゆる「整う」を体験しながら体と頭を癒やしています。休みの日には、3人の子どもたちと遊びに行くことが多いですね。3人とも泳ぐことが好きなので、プールによく行っています。全員25メートルの距離を泳げます。一番下の子は浮き輪つきですけどね(笑)。やっぱり子どもたちと過ごす時間が、僕にとってのリフレッシュになっているなと思います。

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

森澤友博院長 【2025年8月開院予定】沼津グルメ街道クリニック2

これまでさまざまな診療科で、たくさんの患者さんと向き合ってきました。新たなクリニックでは「どんな症状でも基本的に受け入れる」をモットーに、一人でも多くの患者さんに向き合っていくのが目標です。皆さんが何かあった時や困った時に「ここに来れば大丈夫!」と思ってもらえる、そんなクリニックをめざしていきます。通院が困難な方だけでなく、さまざまな理由でお困りの方に対しても、地域のケアマネジャーと連携しながら、適切なアドバイスや行政との橋渡しができたらとも考えています。どんなご相談にもお応えしていくつもりですので、いつでも気軽にいらしてください。これから末長く、よろしくお願いいたします。

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