高橋 明寛 院長、高橋 彩記子 副院長の独自取材記事
大塚CARNA歯科 矯正歯科
(豊島区/大塚駅)
最終更新日:2025/04/14

大塚駅のすぐ近くで、幅広い年代の歯の悩みに向き合う「大塚CARNA歯科 矯正歯科」。子どもには成長に合わせた治療を、高齢者には歯と口の健康を守るケアを提供している。土曜も19時まで診療しており、忙しいビジネスパーソンにも通いやすい。高橋明寛院長は補綴・インプラント治療を、高橋彩記子副院長は矯正歯科を専門としているが、その分野にとらわれない総合的な歯科診療を受けられるのが同院の特徴だ。家族と一緒に入れる広々としたカウンセリングルームで、明寛院長と彩記子副院長に話を聞いた。
(取材日2025年3月21日)
総合的な歯科診療で、10年後もしっかり噛める歯を
初めに、それぞれの専門分野についてお聞かせください。

【明寛院長】東京医科歯科大学先端歯科診療センターや首都圏の歯科医院で、補綴・インプラント治療を中心に研鑽を積んできました。2025年2月に当院を開業してからも、骨造成が必要な難症例や、抜歯即時埋入法などの技法を取り入れて治療を行っています。インプラントについては指導する立場だったこともあり、それなりの経験を積んできたと自負していますが、私がこれまで学んだ知識や技術を押しつけることはいたしません。患者さんと一緒に考えながら、満足度の高い治療につなげていきたいと思っています。
【彩記子副院長】私の専門は矯正歯科です。対応しているワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正はいずれも矯正期間が数年間に及びますし、その後のメンテナンスも必要です。そのような注意事項も事前にわかりやすく説明し、患者さんの年齢や生活背景を考えながらプランを立てています。
インプラントや矯正治療以外の症状も診てもらえるのでしょうか?
【彩記子副院長】もちろんです。インプラント治療の前に行う歯周病治療や、歯列矯正に伴う抜歯、矯正中の虫歯治療、その後のメンテナンスまですべて院内で対応可能です。歯の欠損と噛み合わせを同時に改善するために、インプラントと矯正を組み合わせて提供することもあるんですよ。
【明寛院長】そして、虫歯ができたり歯を失ったりするということは、それに至る理由が存在するはずです。その点を無視してインプラント治療を行っても、同じことの繰り返しになりかねません。当院では唾液から虫歯や歯周病のリスクを測る検査を導入し、口腔内を悪化させた原因の追究にも力を入れています。
口腔内をトータルで診てくださるのですね。

【明寛院長】はい。私も彩記子先生も各分野の専門知識を有していますが、それのみを行うわけではありません。専門知識を生かしながら、総合的な歯科治療ができるのが当院の強み。保険診療・自費診療ともに視野に入れながら、神経の温存と再発防止を重視して、10年・20年後もしっかり噛める歯をめざします。例えば虫歯治療で補綴物を扱う際、かぶせ物や詰め物が大きくなればなるほど、保険が適用される銀歯やプラスチックよりも、汚れの付着や細菌の侵入リスクが少ないセラミックの優位性が発揮されます。インプラント治療を専門とする私が言うのもなんですが、やはり天然の歯に勝るものはありません。
患者や家族とのインフォームドコンセントを大切に
カウンセリングルームも広々としていますね。

【明寛院長】患者さんとご家族が一緒に入れるよう、カウンセリングルームは十分な広さの個室にしました。私がインプラント治療に携わる中で多く見てきたトラブルの一つに、「インプラント治療を受けたことをご家族が知らなかった」というケースがあります。ご自身でのケアができなくなって初めてご家族がインプラントのことを知り、維持方法などで困ってしまうんですね。患者さんだけでなくご家族にもインプラントの仕組みやケアについてご理解いただけると、治療がスムーズに進みます。超高齢社会に対応するために、この点はますます重要になってくるのではないでしょうか。
【彩記子副院長】小児矯正の説明時には、ご家族皆さんでカウンセリングルームにお入りいただいています。器具の管理や歯磨きなど、矯正中は親御さんのご協力が不可欠ですからね。
彩記子先生も矯正治療を受けた経験をお持ちだと伺いました。
【彩記子副院長】そうなんです。実は私自身、小学生の頃に矯正を受けていました。歯科医師という職業を選んだのも、その経験が大きく影響しています。今でこそ矯正治療について「母からのプレゼントだった」と感謝しているのですが、当時は受ける意味もわからず装置をつけていました。ですから小児矯正に対する患者さんとご家族の熱量の差についても理解できるんです。周りのお友達が歯列矯正を受けているかどうかによっても、器具をつけることへの抵抗感は変わるでしょう。また、進学などで環境が変わる可能性があるならば、それも考慮しなくてはなりません。特にマウスピース型装置を用いた矯正は、正しく使わなければ意味をなさないもの。ご本人とご家族、双方の意思を確認しながら、スタート時期も含めてプランを考えています。
子どもの「歯科医院通い」は何歳頃から始めれば良いでしょうか?

【彩記子副院長】歯が生え始めたらいつでもいらしてください。私も2人の子どもを育てていて思うのが、「ママ以外にお口の中を見せない」というお子さんが多いですよね。早くから歯科医院通いを始めて歯科医院や歯科医師にも慣れてもらえれば、その後に治療が必要になってからもスムーズだと思うんです。まずは診療室に入って、ユニットに座る練習から。大きな窓から電車が見えるので、きっと楽しんでもらえると思います。カウンセリングルームも診療室もベビーカーのまま入れますので、小さなお子さんも安心してご来院ください。矯正治療は、8~9歳頃の検査結果をもとに検討していくのが一般的です。
歯科治療を通じて、患者の健康を守っていきたい
妊娠中の歯のケアもこちらで受けられますか?

【明寛院長】はい。妊娠中は、ホルモンバランスの乱れから歯周病などお口のトラブルが起こりやすい時期。悪化した際の麻酔や薬の処方にも制限が生じますので、それらを必要としないためにも定期的なケアをお勧めします。
【彩記子副院長】マタニティー歯科では、妊娠中や出産後の母子の口腔ケアに関するアドバイスもいたします。私も子育て経験者ですから、なんでも聞いてくださいね。
そのほかに、今後力を入れていきたいことがあればお聞かせください。
【明寛院長】他科との連携で、広く健康管理に携われるといいですね。当院の入るビルは医療モールのようになっています。インプラント治療に際してビル内にある内科と連携したり、産婦人科とマタニティー歯科で母子の健康管理を行ったり、歯科の器具でアレルギーが出た際に皮膚科と協力して治療を行ったり。またご高齢の方など、当院ではインプラント治療を、整形外科では骨粗しょう症の治療を受けられれば移動の負担が最小限で済みます。当院が対応するのは歯科治療ですが、このように他科と連携することで診療の幅が広がり、患者さんにとっての利便性も高まるでしょう。また1階には薬局が入っており、薬の確保についてもメリットを感じています。
明寛先生と彩記子先生は、お互いをどのような歯科医師だと感じていらっしゃるのでしょうか?

【明寛院長】彩記子先生はコミュニケーションを大切にしていて、患者さんと良い関係を築いているようです。「女性の先生だから話しやすい」とおっしゃる患者さんも多いんですよ。矯正歯科に関しても深い知識を持ち、信頼できる歯科医師です。
【彩記子副院長】院長の素晴らしいところは、何といっても技術力。インプラント治療において、これだけのスキルを持つ先生は少ないように思います。そしてその知識や技術を押しつけることなく、情報提供をしながら、患者さんの気持ちに寄り添って提案する姿勢を尊敬しています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
【明寛院長】歯が元気なうちは「噛める」ことを当たり前だと思うかもしれません。ですが口腔トラブルの根本的な原因から目を背けてしまうと、それが当たり前でなくなるリスクが高まります。当院では歯の健康維持と再発防止を重視して、10年・20年後もしっかり噛める歯をめざしています。
【彩記子副院長】お口の問題を放っておいて良いことは一つもありません。口腔内の状態を知るだけでも安心できるかと思いますし、少しでも気になることがあれば早めにいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、骨造成/3万3000円~11万円、ワイヤー矯正/88万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/99万円~、小児矯正(ワイヤー矯正)/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(小児)/4万4000円~16万5000円、セラミックの詰め物/5万5000円、セラミックのかぶせ物/11万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。