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岡田 満夫 院長の独自取材記事

赤坂おかだ頭痛クリニック

(港区/赤坂見附駅)

最終更新日:2025/04/25

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック main

ビジネスパーソンが多く行き交う街、赤坂に2025年2月「赤坂おかだ頭痛クリニック」が開業した。院長の岡田満夫先生は、長らく大学病院や総合病院の脳神経外科で研鑽を積みながら、米国にも留学。さらに虎の門病院では、間脳下垂体外科で多くの手術に携わってきた。忙しい日々の傍ら、ずっと注力してきたのが脳神経外科で最も訴えの多い頭痛。このたび満を持して頭痛専門の同院を開業した。院内は落ち着いたダークな色調で統一され、光を不快に感じる頭痛患者がリラックスできる空間となっている。「頭痛は治る病気ではありません。しかし自分に合った薬を服用したり、生活スタイルを見直したりすることで頭痛に支配される生活を変えることが望めるのです」と話す岡田院長に、予防薬や頭痛との付き合い方を中心に話を聞いた。

(取材日2025年3月27日)

頭痛疾患の多い街に、満を持して開業

ご経歴と、開業の理由を教えてください。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック1

浜松医科大学を卒業後、同大学病院の脳神経外科に15年ほど在籍しました。その間に静岡県内の病院をローテーションして回った他、知識と技術を広げるため米国に2年間留学しました。さらに国内の他院の脳神経外科でも経験を積んだ後、虎の門病院の間脳下垂体外科で、主に下垂体腫瘍の手術に携わりました。同院では10年の在籍期間中に多くの手術を行ったのですが、外科の医師はどこかで手術をやめ、後進に道を譲らなくてはいけません。身につけたことを若い人に伝え、余力があるうちにと、今年の2月に頭痛クリニックの開業に踏みきりました。頭痛は、脳神経外科では最も訴えが多く、なかなか解決しない症状でもあります。開業を赤坂にしたのは、頭痛を抱えている現役のビジネスパーソンが多いことと、下垂体や脳神経外科の手術が必要な患者さんに前職の病院をつなげやすいからです。

頭痛の外来とは、どのような治療をするのでしょうか。

薬物療法やライフスタイルの改善が主な治療となります。多くの方が誤解されていますが、頭痛は治る病気ではありません。しかし日常生活に支障が出るような状態から改善を図ることは可能です。頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがありますが、症例に合わせた薬がたくさんあります。片頭痛の予防薬は近年で画期的に進歩していますし、発作の時の痛み止め薬もあります。頭痛を患うと症状のない時でも、次はいつ来るかという不安があるものです。ですが、薬を持っているという安心感が、頭痛の起こりづらさにつながるというケースもあるようです。薬は服用しすぎると、それが原因でまた頭痛が起こる可能性もあるため、処方した場合は服用した日を記録してもらいます。ライフスタイルについては、睡眠のサイクルや食事、運動の指導をしていますが、生活を見直すことで症状の改善が図れることもあります。しかしその場合も予防薬を持っていることは必要です。

20時までの診療やオンライン診療も受けつけていらっしゃるそうですね。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック2

仕事終わりにも通えるよう、当院は20時まで診療しています。夜に受診される患者さんも多いですね。また、忙しくて受診が難しい方のためにオンライン診療を始めました。忙しくて病院に行けない世代が、最も頭痛に悩んでいる世代でもあります。昼休みに職場から受診することも可能です。頭痛の薬は処方箋が必要なので、オンライン診療で処方箋を発行することも可能ですし、かかりつけ医院に行く時間がないけれど、常用している薬の処方箋が欲しいという場合でも受けつけています。最初はオンライン診療を受け、後は通院したいという方が多いですね。セカンドオピニオンは主に下垂体腫瘍や脳外科疾患の診療で受けつけています。超音波エコー検査で脳梗塞を起こしやすい血管かを調べたり、下垂体に疾患がある患者さんに注射を打ったりすることもできます。また、下垂体の手術を勧められた患者さんが、本当に手術が必要かどうかを相談に来られることもあります。

自然体の診察で、症状改善に向けて後押しする

頭痛は市販薬が効かない、他院で受診したもののも改善しないという場合もあります。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック3

市販薬も最初のうちは有用ですが、服用が続くと量が増える、効きが悪くなるなども考えられます。頭痛が続くと日々の生活にも支障を来たしますし、余暇も楽しめません。そうなってきたときは、市販薬のような鎮痛薬ではなく、予防薬をお勧めしています。また、薬物治療で改善が図れない場合は他の方法を考えなくてはなりません。当院では診察の結果、他の方法が適切だと思われる患者さんには、その方に適した医療機関をご紹介しています。一般的な病院では、まずMRIを撮り脳に異常がないかを調べ、投薬という診療ケースが多いのですが、その方法で改善が図れない患者さんが多いことも事実です。

どのような悩みをお持ちの患者さんに来てほしいですか。

他の病院にかかったものの、良くならなかった方や、日常生活が頭痛の痛みや発作でままならず困っている方に来てほしいですね。患者さんは皆、「いつ治りますか」という質問されるのですが、残念ながら頭痛は腫瘍のように取り去れないため、完全には治すというのは難しいのです。頭痛というものは、心理的な兼ね合いもありますし治そうと思ってしまうと余計大変になる側面もあります。しかしその方その方の症状に合った薬を見つけていき、症状を軽くしていくことも望めます。そして、なぜか頭痛はご高齢の方が少ないのも事実で、加齢により軽くなっていくものです。当院の患者さんも20代から50代の方々ですね。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック4

心がけなどを考えると接遇が技巧的になり、患者さんの診察に良い影響が出ないと思うので、あえて考えないようにしています。なるべく自然体で診察をし、患者さんにはリラックスしていただきたいと思っています。そのため、少々治療と関係のないことを話すようにしていますし、早口で話すことがないように努めています。パソコンの画面を見ながら話すのではなく、患者さんのお顔を見て自然にお話をするようにしたいですね。ただ、長い病院勤務で周囲が医者ばかりだったため、クリニックで患者さんと接する時に、このような言葉の選び方で良いのか、こういう説明でわかってもらえるのかなど、話し方についてはよく悩みますね。

薬とうまく付き合い、自信を持てる生活へ

落ち着いた内装ですが、こだわった点はどんなところですか。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック5

院内に入ると、全体的にダークな印象を持たれると思います。頭痛の患者さんは強い光を不快に感じるもので、強い日の光もストレスになることがあります。そのため、院内の照明は蛍光灯のような白光色や白青色ではなく、電球色でさらに調節の効く物を取り入れています。壁の色は光の刺激があまり入らない落ち着いたダークカラーに統一しました。当院は若い方や働き盛りの患者さんが多いので、待合室のテーブルとスツールはやや高さがあります。さらにテーブルとスツールが壁に向かって設置され、壁の端にコンセントも装着されているのは、お忙しい患者さんが、診察を待つ間も仕事ができるようにと思って設置しました。

お忙しい毎日ですが、休日の過ごし方を教えてください。

必ずやっているのはジョギングですね。それと学生時代からサーフィンはずっと続けています。波乗りポイントの場所にボードを預けていて、始発の電車に乗って海まで行きます。この辺りからだと海までは結構遠いのですが、意地で通っている部分もありますね(笑)。

今後の展望と、頭痛を抱えている人へのメッセージをお願いします。

岡田満夫院長 赤坂おかだ頭痛クリニック6

特に展望というものは掲げず、自然体でやっていきたいですね。一人ひとりに時間をかけて診ていくスタイルをずっと続けていけたらと思っています。当院には最終的に困っている人が当院へ流れ着いてくれたらいいなと思っているのです。頭痛はお会いしてお話を伺わないとわからないところがあるので、まずはお話を聞かせてほしいですね。お話を伺うことで自分が対応できる症状なのか、他院や別の治療法をご提示したらいいかの判断がつきます。他の病院で診てもらってから来ていただいても構いません。当院は夜の8時まで診療していますし、オンライン診療も行っているので、患者さんがご自分の生活に合わせ便利に使っていただきたいですね。頭痛を一人で抱え込まず、薬とうまく付き合いながら自信を持って生活ができるようになっていただくことが願いです。

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