全国のドクター14,088人の想いを取材
クリニック・病院 156,432件の情報を掲載(2025年9月18日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 目黒区
  4. 学芸大学駅
  5. あいこう眼科
  6. 塩谷 尚子 院長

塩谷 尚子 院長の独自取材記事

あいこう眼科

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2025/09/16

塩谷尚子院長 あいこう眼科 main

学芸大学駅から徒歩11分。大通り沿いに立つ新しい医療ビルに入る「あいこう眼科」は、もともとこの地域になじみのある塩谷尚子院長が、近隣の住民が気軽に相談できるかかりつけの眼科をめざして開院した。診療内容は幅広く、一般眼科診療をはじめ糖尿病網膜症や緑内障の診療も得意とし、OCT(光干渉断層計)や自動視野計などの医療機器もそろっている。患者にとって些細と思われる症状でもときに重大な病気が隠れていることもある眼科疾患において、受診しやすさを第一に考える同院は、塩谷院長をはじめスタッフたちもほっとできる優しい雰囲気をまとい、院内には穏やかな空気が流れている。「不安な状態でいらした方が少しでも安心して帰れる眼科クリニックでありたいです」と、笑顔で話す塩谷院長に診療にかける思いを聞いた。

(取材日2025年7月24日)

人生を豊かにする器官「目」を守るために、地元に開院

こちらに開院するまでの経緯を教えてください。

塩谷尚子院長 あいこう眼科1

大の病院嫌いだった幼少期に、子どもにきちんと向き合ってくれる町のお医者さんに出会い、もともと大規模病院で最先端の医療を行うというよりは、かかりつけ医になりたいと思っていました。そのためには幅広い技術や知識を身につける必要があると考え、大学病院や地域の総合病院で手術を含めて診療経験を積んできました。糖尿病網膜症など全身に関連する眼疾患も多く、また高齢の患者さまが多いため、全身の持病を持っている方が困ったときに少しでも相談に乗れたらと考え、全身管理を学んでから眼科へと進みました。開院の場所にここを選んだのは、学生時代にこの辺りに住んでいて愛着があったからなんです。近隣の方々はもちろん、自分がお世話になった人たちもここなら来てくれると思い、この場所に開院しました。実際近所のおじさんやおばさん、学生時代の友達のお母さん方も来てくださって、診療していて楽しいですしやりがいを感じます。

なぜ眼科という診療科を選んだのでしょうか?

目は単に光や情報を得る器官ではなく、自分や大切な人との時間を豊かにする大切な器官だと強く感じ、眼科に従事してまいりました。クリニック名の「あいこう」もその考えを反映したものです。“「愛」のあるクリニック”、“皆さまの「光」を守るクリニック”、“不安を取り除き少しでも「幸せ」を感じられるクリニック”にという思いから「あいこう眼科」といたしました。

どのようなクリニックをめざしていますか?

塩谷尚子院長 あいこう眼科2

受診しやすく相談しやすいクリニックをめざしています。というのも私は、小さい頃病院が嫌いで泣いて暴れて鼻から薬を入れられるような子だったんです。でも、ケガをした時にかかった医師が、私が嫌がっても押さえつけたりはせず、「今こういう治療をしているんだよ」「麻酔の注射は痛いけれどもゆっくりするからね」などと、話しかけながら治療してくれたのがすごくうれしかったんです。その診療がきっかけでこういう医師になりたいと思いました。その出来事が根底にあり、開院する際に気張らずに受診できるかかりつけの眼科医をめざしました。不安な状態でいらした方がほっとして帰れるクリニックでありたいですし、来院してくださったからには病気をしっかり治したいと思っています。大きな病院とは違い、立ち寄りやすいクリニックですので、些細な症状でも気軽にいらしていただきたいです。

糖尿病網膜症や緑内障は検診で指摘されたら必ず受診を

些細な症状だと受診をためらってしまう方も多いのではないでしょうか?

塩谷尚子院長 あいこう眼科3

「こんなことで来て良かったのかな」とおっしゃる方もいるのですが、気になる症状があれば気軽にいらしてください。なんだかしょぼしょぼする、見えるけれど見えにくいといった程度でも来ていただきたいです。時間との勝負になる疾患もありますので、ご自身の目を守るためにも受診していただきたいんです。例えば、黒い糸くずなどが浮かんで見える「飛蚊症」は、まれに網膜裂孔の症状として現れる場合があります。網膜裂孔は網膜剥離に進行すると手術をしなければなりません。網膜裂孔の段階で来ていただければ、当院ですぐにレーザー治療を受けられます。予後にも影響しますので、早めに受診をしていただけたらと思います。また、当院は糖尿病網膜症や緑内障の診療にも力を入れています。自覚症状が出にくく、忙しいとつい受診を後回しにしてしまうこともあると思います。それでも、ご自身の目を守るために一度足を運んでみていただければと思います。

糖尿病性網膜症や緑内障の診療について教えてください。

糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症は、進行すると視力が低下し手術が必要になることもあります。ただし、初期に発見し適切に管理すれば、食事制限はあるものの不自由のない生活も望めます。初期は自覚症状がなく放置してしまう方が多いですが、糖尿病と診断された方や健診にて要精査となった方は、症状がなくても必ず眼科を受診していただきたいです。当院では、網膜の断層画像を撮影・評価するために、光干渉断層計(OCT)を導入し、定期的な検査で病的な弱い血管が出現した場合はレーザー治療も可能です。緑内障は定期的に視野検査が必要な病気です。視野検査は「時間がかかる」「疲れる」と感じ、眼科の検査の中でも嫌がる方が多い検査の一つです。当院ではそうした負担に配慮した自動視野検査機器を採用しました。検査時間の短縮や両眼開放での検査が可能となりましたので、患者さまに「楽になった」と感じていただけたらと思います。

先生が診療の際、大切にしていることは何ですか?

塩谷尚子院長 あいこう眼科4

話しやすい雰囲気を大切にしています。何でも相談してほしいという思いと同時に、話しやすいことは病気を治すためにも大事なんです。例えば、目薬をきちんとさせているか聞く際にも患者さまが緊張せずに打ち明けられるよう、言葉や聞き方に気を配っています。本当のことを言えなくなってしまうと、薬が効いていないと判断されて薬の種類が増えてしまいますし、薬が増えてもさすことができなければ、症状の改善は図れません。目薬をさせなかったと伝えられる雰囲気があれば、別の方法を提案でき、改善につながるのではないでしょうか。もちろん、角膜に傷がある時などはしっかり点眼薬を使っていただきたいので、必要性をきちんと伝えさせてもらいますが、患者さまの気持ちを尊重しながら、診療を進めていきたいと考えています。

些細な症状でも気軽に寄れるかかりつけ眼科をめざして

検査ではスタッフさんがサポートする場面も多いと思いますので、スタッフさんについても教えてください。

塩谷尚子院長 あいこう眼科5

適切に検査をするだけでなく、患者さまとの会話も自然に楽しんでいるスタッフばかりなので安心して任せています。お子さんには明るく声をかけたり、座っている患者さまには屈んで視線を合わせたりと、自然に気配りしてくれています。優しい対応は性格によるところも大きいと思いますが、明るくやわらかな対応に好感を持っていただくことも多いです。混雑している時など十分に行き届かない場合もありますが、それも含め患者さまに安心して来ていただけるよう心がけています。仕事へのモチベーションも高く、やる気を持って取り組んでくれる、本当に素晴らしいスタッフに恵まれました。

お忙しい日々かと思いますが、どのようにリフレッシュしていますか?

休日は、運転が好きで日帰りであちこち出かけることも多いです。お祭りや花火大会など、にぎやかな雰囲気のイベントが好きで、大学時代には東北の有名なお祭りをほぼ制覇しました。学生時代には、「秋田を知り尽くすぞ!」と思い週末は友人とさまざまな場所を巡り、地域の文化や雰囲気にふれるのも楽しんでいました。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

塩谷尚子院長 あいこう眼科6

目を守る上で大切なのは、気になる症状があれば早めに受診していただくことです。特に近視の強い方は、網膜剥離や緑内障のリスクが高くなるため、できれば年1回は検査を受けていただきたいと思います。緑内障は一度視野が欠けてしまうと戻りませんので、早めに見つけて対処することが重要です。また、当院では自由診療で小児の近視抑制のための点眼も行っています。近くのものを見すぎないことや、外の光を2時間ほど浴びることも近視抑制につながります。お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方に信頼され、安心して通っていただける地域のかかりつけ眼科をめざして診療しています。昔から愛着のあるこの地域の方々に受け入れていただき、「何かあったらあいこう眼科に行けば大丈夫」と思っていただける存在でありたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児の近視進行抑制のための点眼治療/診察 2800円~、1ヵ月分の点眼 4380円~

Access