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土方 康孝 院長の独自取材記事

ひじかた内科・消化器内科クリニック

(春日井市/春日井駅)

最終更新日:2025/04/24

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック main

勝川駅から車で約10分北へ進んだ春日井市高山町に「ひじかた内科・消化器内科クリニック」はある。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である土方康孝院長が、検査における患者の不安感を和らげることをコンセプトの一つに掲げ、2025年に開業した。広々とした院内は、優しいベージュを基調とした温かな雰囲気が印象的で、2つある大腸内視鏡検査の前処置室はそれぞれにテレビとトイレを完備し、検査前にゆったり過ごせるように配慮したという。また、内視鏡検査では静脈麻酔を導入しており、検査時の苦痛が少なくなるよう配慮がされている。「検査のハードルを下げて、早期発見につなげたい」と穏やかな笑顔で語る土方院長に、開業の経緯や診療で大切にしていることなどについて、幅広く聞いた。

(取材日2025年3月18日)

患者と信頼関係を構築しながら、治療方法を決定する

開業をお考えになったきっかけはどのようなことでしたか?

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック1

両親が開業医というのもあり、勤務医として働いている時から、「いつかは開業して自分の理想の医療を提供したい」という気持ちがありました。両親がしてきていたように、患者さんとしっかり向き合い、求めていることに応える、そういった医療を自分のクリニックでも提供したいと思い、開業を決断しました。症状だけを見て、一方的に治療を決定するのではなく、患者さんと話し合って、信頼関係を構築しながら治療をする。それが私の提供したい医療です。地域で信頼され、「消化器だったらここに行きなさい」といわれるクリニックをめざしたいと思っています。

なぜこちらのエリアで開業されたのでしょうか?

これまで春日井には、中々ご縁がなかったのですが、今回いろいろとご縁がありまして、この場所で開業することになりました。ここは、以前勤めていた多治見のクリニックとも、そこまで距離が遠くないのも決め手の一つでした。春日井市はお店も多く、名古屋へのアクセスも良いので、とても住みやすく、すてきな街だなと感じています。春日井に住まれている患者さんだけではなく、名古屋の患者さんや多治見の患者さんも、通いやすい場所なのではと思っていますので、気軽に来てくれたらうれしいです。

クリニックのコンセプトを教えてください。

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック2

何よりも、町医者として消化器全般のお悩みに寄り添っていきたいと思っています。また、検査に対する恐怖や不安を軽減し、検査のハードルを下げることもコンセプトの一つです。私の専門は消化器内科なので、胃や大腸などの内視鏡検査がメインになります。しかし、多くの方が内視鏡検査に強い恐怖感を抱いているのが現状です。そのため当院では、鎮静に注力し、検査時の苦痛軽減をめざしています。なるべく患者さんに寄り添い、メリットと思っていただけることを実践していきたいと思っています。早期発見、早期治療が患者さんにとって、一番大切なことです。そして早期発見のためには、やはり検査を受けていただかなくてはなりません。「あそこのクリニックは検査が楽だったよ」と、クチコミで広がり、検査に来てくださる患者さんが増えたら、さらに多くの早期発見につながるのではないでしょうか。

内視鏡検査時の鎮静に注力し、負担の少ない検査を実施

診療において、どのようなことを大切にしていますか?

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック3

先ほどお伝えしたように、患者さんのお話をきちんと聞いて、求めることに寄り添うことが私のモットーです。治療方法をすべてこちらが決めるのではなく、治療の選択肢を提示して、患者さんと一緒に治療を進めていきたいと思っています。もちろん必要なところは、私が進める必要がありますが、お話を聞くことは大切にしたいです。消化器内科の患者さんは、医学的な異常が認められなくても、ストレスでおなかが痛い、下痢をしているという方が多くいらっしゃいます。そうした方に対して、「胃腸に問題はありません」とお伝えして終わるのではなく、安心して帰っていただけるよう、丁寧にお話をお聞きすることを大切にしています。「このような方向で改善が期待できるのではないか」という視点を持ち、患者さんをしっかりとサポートしていきたいです。

クリニックの強みや特徴を教えてください。

ストレスを原因とする消化器系の患者さんに寄り添って、治療していくのが特徴の一つです。もう一つは、内視鏡検査のときの鎮静ですね。静脈麻酔を用いて、眠っているような状態で行うため、苦痛の心配は少ないのではないかと思います。日本人は我慢強い方が多いですが、検査において苦しむ必要はないと思います。なるべく楽に検査を受けてほしいですね。「鎮静するなら胃と大腸の内視鏡検査を一緒にしてほしい」というお声をいただき、当院では同時検査にも対応しています。また、検査を多くの方に受けていただくために、第2、第4日曜日も内視鏡検査を行っています。CTもあるため、消化器系の検査を院内で完結できるのも強みです。

検査機器へのこだわりを教えてください。

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック4

エックス線は、AIによる診断補助機能が搭載されているものを導入しました。AIが異常の可能性がある部位を指摘してくれます。CTも先進の物を採用し、従来の物より被ばく量が少なくなっています。内視鏡検査においては、大腸や胃の検査を行うときに、炭酸ガスを発生させる装置を使用しています。以前は空気を腹部に入れて膨らませるのが主流でしたが、その方法だと検査後におなかが苦しくなってしまうというデメリットがあったため、炭酸ガスなら検査後の不快感軽減につながるかなと考え、導入しました。また、機器ではありませんが、内視鏡検査を行うベッドは移動できるようになっており、検査後も、患者さんがそのままお休みいただけるように配慮しています。

温かいスタッフと些細なことも相談できるクリニックへ

消化器内科をご専門に選ばれたのはなぜですか?

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック5

実家が内科のクリニックなので、私も内科の医師をめざしたいと思っていました。循環器内科か消化器内科で迷っていたときに、決め手となる出来事がありました。救急医療の実習の時に、大吐血し救急車で運ばれてきた患者さんを、消化器内科の医師が内視鏡だけで止血処置を行う姿に衝撃を受けました。最初は内視鏡手技などのかっこよさに憧れて、この道を選びましたが、実際に携わっていくにつれ、消化器内科の奥の深さに惹かれました。消化器内科では、いかに早期がんを見つけるかが重要になります。そのためには、多くの知識と豊富な経験が必要です。採血データなど、数値を確認するだけでは診断できないことも多いのですが、それでも早期がんを見逃さない力を身につけなければなりません。

スタッフさんについて教えてください。

看護師と事務は、常勤2人ずつ。パートの方と合わせると14人います。朝8時から診療開始なので、シフト制のようにして、常勤のスタッフがオーバーワークにならないように、パートさんたちに入ってもらっています。まだ開業して間もないですが、皆さん私の考え方を理解し、患者さんに温かく声かけをしてくれています。スタッフには、「患者さんの顔を覚えるくらい、しっかりと意識してね」と伝えています。常に患者さんに関心を持って、見守ってほしいためです。また、職種に関係なくスタッフのスキルアップに必要な資格があれば、サポートしたいと思っています。あとは、定期的に院内ミーティングを開催して、消化器系の疾患に関する知識を全員で共有していきたいと考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

土方康孝院長 ひじかた内科・消化器内科クリニック6

専門は消化器内科ですが、内科一般も診療しているクリニックです。発熱や頭痛、生活習慣病のご相談も可能です。特に専門としている胃や大腸の内視鏡検査では、楽に検査を受けていただけるよう鎮静に注力しています。働き盛りの30代~50代のうちにがんを見つけることで、その後の人生に大きな影響が出ないようにしたいと思っています。早期発見、早期治療は、その方の人生の生活の質を決めると言っても過言ではありません。検査の恐怖や不安感をなるべく軽減できるよう取り組んでおりますので、不安のある方は一度来院してください。当クリニックは先進の設備を整えながら、気軽に来院できるクリニックをめざしています。「ちょっと胃が痛いから胃薬をもらいたい」などでも構いません。些細なことでもお気軽にご相談ください。

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