前川 裕亮 院長の独自取材記事
つばさ矯正歯科
(福岡市中央区/薬院駅)
最終更新日:2025/03/11

薬院駅北口からすぐの場所に「つばさ矯正歯科」はある。院長の前川裕亮先生は舌側矯正をはじめとする矯正歯科のエキスパートであり、高い専門性を生かし、患者一人ひとりに適した矯正を提供している。前川院長は矯正歯科を専門とする歯科医院に8年間勤務し、舌側矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、表側矯正、小児矯正、さらには外科矯正まで幅広い矯正技術を磨いてきた。機能面の改善を重視するのに加えて、治療中の見た目も気になるという患者のニーズにもしっかりと応えようと努めているのが特徴だ。「患者さんとは何でも話せる関係性を築きたい」という思いを大切にする前川院長に、同院の特徴や提供している矯正歯科などについて聞いた。
(取材日2025年2月12日)
高い専門性を生かした舌側矯正で美しい歯並びをめざす
まずはこちらの特徴を教えてください。

当院の大きな特徴は、舌側矯正を得意としていることです。私は舌側矯正を専門的に学んでおり、勤務医時代には矯正歯科を専門とする歯科医院で長年にわたり、数多くの症例にあたってきました。舌側矯正を提供するには、十分な技術と経験が必要です。一つ一つの歯の形状や位置関係が患者さんごとに異なるので、それぞれに応じた調整が求められます。この専門性を生かし、お一人お一人の口腔内の状態に合わせて、責任を持って適切な治療を行いたいと思っています。
舌側矯正とはどのようなものなのでしょうか?
舌側矯正とは歯の裏側に矯正装置を取りつける方法です。一番の特徴は人から見えづらいことですね。一般的な表側矯正は、歯の表面に装置をつけるのでどうしても目立ってしまいます。一方で、舌側矯正は歯の裏側に装置をつけるので、周りの人からはほとんど気づかれません。特に人前でよく喋る方、例えば営業職の方やアナウンサーの方など、矯正していることをあまり知られたくない、見られたくないという方にとっては大きなメリットだと思います。また歯の裏側は唾液の自浄作用が働きやすく、歯の表側に装置をつけるより虫歯になりにくいのも特徴です。
最近は舌側矯正の進歩もしているそうですね。

そうですね。舌側矯正は近年、技術が格段に進歩しています。一昔前は、裏側の矯正は表側の矯正と比べて治療のクオリティーが落ちるといわれていた時代もありましたが、今は技術も進歩してさまざまな症例に対応できるようになりました。ただ舌側矯正は大学病院ではほとんど教えてくれません。ですからしっかりと知識・技術を習得するためには、自分で専門家を探し、その先生のもとで学ぶ必要があるのです。舌側矯正は表側矯正に比べて、技術的に難しい面もあります。ですので舌側矯正を希望される方は、事前にしっかりと情報収集をして、歯科医院を選ぶことが大切だと思います。
患者に寄り添い、納得できる矯正治療を
どんな方に来ていただきたいですか?

特に、噛み合わせで悩んでいる方に来ていただきたいと思っています。歯の寿命って、本当に大切だと思うんです。自分の歯でずっと生きていくことを考えると、噛み合わせが悪いと途中で歯が駄目になってしまうこともあります。それから「歯並びのせいでうまく笑えない」「自分は一体どういうふうに矯正したらいいかわからない」という方にも、気軽に来ていただきたいですね。
診療の流れを教えてください。
初回はカウンセリングと、口腔内の写真と頭蓋骨までわかるエックス線を撮影します。カウンセリングでは歯並びだけでなく、頭蓋骨を見ながら骨格的に問題がないかどうかも説明します。本格的に矯正を考えられている方には、次のステップとして精密検査を受けていただき、お顔の写真撮影、口腔内のスキャンなどを行い、診断に必要なデータを集めます。そして、それらのデータをもとに治療のシミュレーションを作成するんです。3回目のご来院時にそのシミュレーションを見ていただき、治療後の歯並びや、顔貌の変化など、ある程度データで予測できる範囲でご説明します。そのシミュレーションにご納得いただけたら、治療開始という流れになります。
診療時はどのようなことを心がけているのでしょうか?

自分がきちんと目が行き届く範囲で、丁寧に診療することです。あまり多くの患者さんを抱え込まず、自分が把握できる範囲で行っています。昔は「歯医者さんの方が上で、患者さんは歯医者さんに診てもらっている」という風潮がありましたが、私はなるべく家族を診るような感じで診療したいと思っています。患者さんが思っていることは何でも言えるような、そんな関係性を築きたいですね。
悩みを気軽に相談できる雰囲気を大切にされているのですね。
そうですね。矯正歯科は虫歯治療などとは違って、患者さん自身にも協力していただかないといけないことが結構多いんです。例えば、装置が外れないように食事に気をつけたり、矯正につけるゴムを換えてもらったり、歯磨きを頑張ってもらったり。患者さんの協力が必要であるからこそ、信頼関係をしっかりと築けるように心がけています。
舌側矯正を通して笑顔があふれる毎日をサポートしたい
お子さんの診療で配慮されていることはありますか?

お子さんの矯正では、親御さんへの説明をしっかりするように心がけています。具体的には、いろいろな情報をビジュアルでわかりやすく伝えられるように、写真や動画などを使って説明するようにしているんです。毎回口腔内の写真を撮るようにしていて、1ヵ月後、2ヵ月後に、それらの写真をすべてお見せして、「今は歯がこういうふうになっていますよ」という感じで、進捗状況をしっかりと説明するように心がけています。ちなみにお子さんの矯正は、大人の歯が何本か生えてこないと始められないので、目安としては6歳くらいからを推奨していますね。
歯科医院っぽくない内装も特徴的ですね。
はい。設備面では歯科医院っぽくしないことを大切にしています。矯正は2年間くらいかかることが多いので、ただ診療を提供するだけの場所ではなく、少しでもリラックスしてゆったりと過ごせるような空間にしたいと思ってのことです。それから、矯正治療は1回の診療で1時間くらい座りっぱなしになることが多いので、座り心地の良いユニットを選びました。歯科用CTはとにかく鮮明に大きく見えるものを導入するなど、快適な診療につなげるための設備・機器は妥協しないようにしました。
最後に、今後の展望と読者の方へのメッセージをお願いします。

とにかく患者さんに満足していただくこと、これに尽きると思っています。矯正は技術の差がはっきりと出てしまう、ごまかしのきかない治療だと思うんです。だからこそ私自身も納得して、患者さんにも心から満足していただけるような歯並びにしたいと思っています。矯正は笑顔をつくり出す仕事だと考えています。患者さんの笑顔を私たちが支えられるのは本当にうれしいことです。例えば初診時の精密検査で笑顔の写真を撮影する際はあまり笑えていなくても、術後の写真ではとてもすてきな笑顔を見せてもらえたら、本当に良かったなと思えますね。当院では無料相談も行っていますので、歯並びや噛み合わせで悩みを抱えている方は、ぜひ遠慮なく相談にお越しいただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは※精密検査料、診断料、毎回の調整料、治療後の保定料込み
リンガル矯正148万5000円
ハーフリンガル矯正126万5000円
小児矯正49万5000円〜60万5000円
マウスピース型装置を用いた矯正49万5000円〜115万5000円
ホワイトニング3万3000円〜7万7000円