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井関 征祐 院長の独自取材記事

いせき脳神経外科クリニック

(川口市/西川口駅)

最終更新日:2025/05/01

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック main

JR京浜東北線・西川口駅より徒歩2分ほど。医療モールの1階・2階にある「いせき脳神経外科クリニック」は今年1月に開業したばかり。脳神経外科のほか、内科、腎臓内科も標榜している。井関征祐院長は順天堂大学脳神経外科勤務の後、済生会川口総合病院へ。脳腫瘍、脳血管障害など数多くの手術を執刀。脳神経外科部長を務めた後、開業した。広い院内にはMRIとCTを備え、即日検査にも対応。検査後に結果も聞くことができる。脳の病気は重篤なものも多く、後遺症に悩まされる患者も少なくないため、何よりも「未病」が大切と、日々実感してきたという。脳神経外科医として20年のキャリアを持つ井関院長に、診療方針などを詳しく聞いた。

(取材日2025年2月7日)

「未病」の段階で適切対応し発病・悪化の予防を

脳神経外科を専門に、長年大学病院と総合病院に勤務されてきたそうですね。

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック1

脳腫瘍、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、てんかん、脊椎疾患など、脳神経外科一般に広く携わり、多くの手術も行ってきました。特に専門としてきた脳血管障害では、急性期の脳梗塞における血栓回収療法、くも膜下出血や脳内出血、未破裂脳動脈瘤、硬膜動静脈瘻、もやもや病などを扱い、開頭手術か血管内治療かの選択も含め、患者さんにとって最良の医療の提供に努めてきました。病院に勤務していた時は、病診連携を進めるために、安定した患者さんは地域の病院に紹介状を書いてきましたが、開業した今は逆の立場となりました。開業にあたっては、前に診ていた患者さんも引き続き診られるよう、勤務していた済生会川口総合病院から近い距離ということでこの場所を選びました。患者さんが安心して通える、信頼してもらえるクリニックになれるよう、わかりやすい説明を心がけ、なんでも話しやすい雰囲気づくりに努めています。

開業までの経緯を教えていただけますか?

10年ほど前から漠然と開業という選択肢も考えていましたが、いざ開業するとなると好きな手術ができなくなってしまうと思い、なかなか決断には至りませんでした。2021年からは済生会川口総合病院の脳神経外科部長を務め、多くの手術を執刀してきました。ただ、その中でここまで重症化する前にもっと早期に検査・治療ができていたら、と思う方も多く担当してきました。どちらか一つというよりも、未病対策と手術どちらも重要だなと強く感じたのが開業を決意したきっかけです。私の手術を求めてくれる方には、休診である水曜午後に済生会川口総合病院で手術を行い、退院後のケア、フォローは当院で行う。そんな環境を整えることができる立場になれたこともあり、今回開業を決めました。

脳の病気はやはり怖いというイメージがあります。

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック2

確かに脳の病気は生死に関わることもあり、重い後遺症が残ることもあります。勤務医時代は後遺症なく日常生活に戻っていく患者さんを見ることにとてもやりがいを感じました。脳神経外科領域の患者さんが入院する状況は、脳梗塞やくも膜下出血など脳血管障害などの病気を発症して来るというのが多く、とても難しい状況です。手術や治療、管理、リハビリテーションなどを経て状態を戻すことも、もちろん大切ですが、それらを発症前に発見し悪化させないようにすること、病気の手前の未病の段階で適切に対応することが何よりも大切であることを毎日診療しながら感じてきました。極論ですが、最悪の事態を回避するためには、脳動脈瘤のすべてを見つけ、破裂のリスクがある症例は予防的に手術加療が完了すればいいわけです。少なくとも、このエリアの患者さんが重篤な状態に陥らないよう、健康を損わずにいられるよう、お手伝いができればと考えています。

クリニックでは内科と腎臓内科も標榜されていますね。

勤務医時代は外科手術だけでなく、外来診療で高血圧症や糖尿病、脂質異常症なども診てきましたから、これまでの経験を生かして未病のために貢献できるのではと考えています。腎臓内科は第2・第4月曜午前に父であり、腎臓内科専門で豊富な経験がある井関邦敏が担当しています。

MRIを備え即日検査が可能。結果も同日説明

院内はとても広いですね。

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック3

診察室は4つあります。後から増やすことはできないので、診察室も処置室も十分なスペースを用意しました。皆さんに信頼される医院であるためには、発熱の患者さんは診られないというのは避けたかったので、別動線は必須と考えました。隔離室は通常の入り口とは別になっています。検査機器ではMRIとCTを備えているので、即日の検査も可能です。開業にあたって機器を充実させることについて大変な部分はありましたが、患者さんが安心して来院できるよう、環境の整備は最大限行いました。開業にあたっては、すでに開業している先輩からいろいろアドバイスももらいました。将来的に、患者さんが増えて私一人で診ることが難しくなったら、対応できる医師を増やして、患者さんを断らずに済むように診察していきたいと考えています。

脳神経外科の診療では、MRIやCTをどのように活用していますか?

脳神経外科医としては、動脈瘤を見つけ、破れるのを未然に防ぐためにもMRIは必須ですし、頭部のケガにはCT検査が必要です。大規模病院では検査後、別の日に外来予約を取って、結果を聞きに行くということが多いですが、当院では検査当日に結果の説明もいたします。安心してもらえるよう丁寧な説明も心がけています。脳の疾患は重篤な場合、一刻を争うため、クリニックで速やかにMRI検査が受けられることは患者さんにとって大きなメリットと思います。リスクが高い命に関わる動脈瘤。救急車で搬送されるのではなく、検査で見つかった場合、早急な対応で破裂を未然に防ぐことも可能です。そのためにも、まずは検査の必要性を理解してもらうことから始めていき、「ここに来れば頭部のことは大丈夫!」と、思っていただけるクリニックをめざしたいです。いずれは脳神経内科の先生による診療も提供できたらと思っています。

患者さんと接する時、大切にされていることはありますか?

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック4

同じことを説明するにしても、専門用語を並べて話すと患者さんに伝わらないと思うので、わかりやすい言葉で、患者さんの反応を見ながら、きちんと伝わるように心がけています。画像の説明の際も、その見方からわかりやすく説明するようにしています。ただ優しい物言いが良いわけではなく、時には強く言わないといけない場面もあります。患者さんに納得してもらえるよう、一人ひとりに合わせた話し方を大切にしています。

頭痛、めまいなどでも気軽に来院を

先生が医師をめざしたのはなぜですか?

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック5

父が医師だったこともあり、小さい頃からなりたい職業の上位にくるものでした。医師をめざそうと決めた頃、父は腎臓内科のスペシャリストでしたから、同じ分野ではかなわないと思いました。手先は器用で細かな作業も得意だったことから、手術を行う科が良いのではと考えました。その頃、脳神経外科は顕微鏡下手術や脳血管内手術(カテーテル手術)も発展していく状況だったので、そこにやりがいを感じ、脳神経外科の道を選びました。

脳神経外科はなかなか敷居が高いイメージがありますがどのような時に受診すれば良いでしょうか?

頭痛やめまいなどでも、気軽に来ていただいて良いと思います。そうした理由で来院される方も、何も問題がなければ、それはそれで安心して帰っていただけるので、気後れすることなく受診していただければと思います。何かしら症状がある場合、検査は保険診療となりますが、それでも費用はかかりますから、来て良かったと思ってもらえるよう丁寧に対応し、詳しくわかりやすく説明もいたします。

脳ドックにも対応していらっしゃいますね。

井関征祐院長 いせき脳神経外科クリニック6

脳ドックは自由診療になりますが、40歳を過ぎていたら一度は受けていただきたいですね。何も異常が見つからなければ、次は10年後でも良いと思いますが、家族歴のある方は注意が必要なので、3年に1度くらいを目安にしてください。それでも不安な方、小さくても異常が見つかった方などは、年に1度のペースで受けても良いかもしれません。動脈瘤のフォローは1年に1回くらい。動脈瘤かどうかを調べる検査として脳ドックがあります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

脳神経外科は確かに敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、気軽に健康相談などでも来てもらえたら良いと思います。気になることを伺って、検査が必要な場合はすぐに行うことも可能です。重篤な状態を回避するためにも、ぜひ脳神経外科を上手に活用していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/3万円~

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