子どもの歯のことで悩む前に
知っておきたい小児歯科のかかり方
鳴尾ふくだ歯科・小児歯科
(西宮市/鳴尾・武庫川女子大前駅)
最終更新日:2025/07/30


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親にとって、すくすくと育つ子どもは何よりの宝物。健やかな人生を願い、大きな愛情で見守っているに違いない。そうした日々の中で、ふと気になるのが子どもの歯に関する疑問や不安。虫歯にならないだろうか、きれいに生えそろうだろうかと心配しながらも、歯科医院へ連れて行くタイミングがわからずに迷っている人もいるだろう。そうした疑問に答えてくれるのが、「鳴尾ふくだ歯科・小児歯科」の福田俊介院長。歯科デビューの適齢期や予防の大切さなど、親として知っておきたい小児歯科の基礎知識ととも、同院ならではの取り組みをじっくり聞いてみた。
(取材日2025年4月9日)
目次
早め早めの歯科医院デビューが、虫歯予防への有用性や将来のメリットにつながる
- Q子どもを歯科医院へ連れていくタイミングを教えてください。
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A
▲仕上げ磨きの方法や離乳食などのアドバイスもしている
一般的に乳歯は生後6ヵ月あたりから生え始め、2歳半頃にはすべて生えそろいます。歯科受診は乳歯が生えそろってからと考える人がいますが、1本でも乳歯が生えてきたら、1歳未満であってもひとまず歯科へ連れてきてほしいというのが私の考えです。子どもの将来を見据えた予防的ケアができますし、親御さんの仕上げ磨きの方法や離乳食などのアドバイスも可能です。また、何も問題のないうちから歯科医院の環境になじんでもらい、嫌な場所ではないと覚えさせることも大切なポイント。最初の歯科受診が治療となると、歯科医院を好きにはなれませんので、いざとなってから慌てないためにも早めの歯科デビューを心がけてください。
- Q子どものうちから予防歯科が大切な理由は?
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A
▲成長段階に合わせた治療や予防処置、指導を行っている
現代の子どもは顎が小さく、10年前に比べて歯列不正が懸念される頻度が高まっています。歯並びや噛み合わせは全身の健康とも相関関係があり、子どものうちから対処するかしないかで、人生に大きな差が生まれるといってもいいでしょう。予防歯科が大切ということは皆さんも常識として理解されていると思いますが、歯磨きをして虫歯を防ぐばかりが予防ではありません。例えばお口の成長に悪影響を与える癖を知り、歯科で適切なトレーニングを受けることも立派な予防の一つです。大人になってからなんとかしようとすると、時間も費用も余分にかかります。子どものうちから予防していくことは、その子の将来に大きなメリットをもたらすといえます。
- Q親御さんからは、どのような相談が多く寄せられますか?
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A
▲一人ひとりにきちんと言葉で伝えることを大切にしている
まず多いのは歯並びのお悩みです。「最近、前歯が重なってきた」「健診で顎が小さいと指摘された」と心配になって来院されるケースが増えています。また、歯磨きがうまくできない、指吸いの癖が治らない、就寝時の歯ぎしりや寝起きの口臭が気になるといったご相談も目立ちます。今はSNSやインターネット上の書き込み、ママ友・パパ友との会話などからかえって不安を募らせている方が多いようですが、それもお子さんを思えばこそ。歯科に直接お話しいただければ、プロとして正しい知識とともに適切な解決法の提案も可能です。一人で調べて解決しようとするのではなく、気になることがあればいつでも気軽にご相談いただければと思います。
- Q小児の診療で心がけていることは?
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A
▲ベビーカーでも通えるよう広々とした待合室
一番は、歯科に対する恐怖心を持たせないこと。子どもが怖がるのは、何をされるかわからないという不安からです。子どもだからと軽視せず、きちんと言葉で伝えることが大切ですね。次に、お子さんの成長段階に合わせた治療や予防処置、指導を行うことで、幼少のうちから歯磨きの習慣や正しいブラッシング法を身につけてもらうことが重要です。当院では9~10歳くらいまでの仕上げ磨きを親御さんに推奨しています。お子さんが自分で磨く比率を少しずつ上げていくのがポイントです。頑張って続けていくことで虫歯になりにくい口内環境が期待できますので、親子の絆を深めるためにもぜひ仕上げ磨きをぜひやってあげてください。
- Qこちらのクリニックならではの取り組みを教えてください。
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A
▲歯科医院になじんでもらえるよう、キッズスペースも完備
当院には私のほかに2人の女性歯科医師が在籍し、うち1人は矯正が専門で小児矯正にも力を入れて取り組んでいます。また、治療や処置が怖いという子にはモニターに動画を映し出して気を紛らわせたり、どうしても恐怖心が拭えない場合は笑気ガスによる鎮静法を行ったりすることもあります。ただし、小さなお子さんの場合は虫歯があっても無理に治療を進めるのではなく、進行を抑えるよう図りながら小学生になるまで待ってから治療を行うなど、その子の成長に合わせた診療が大切と考えています。フッ素塗布やシーラントといった予防処置も親御さんと相談の上で行っていますので、お子さんの行く末を私たちと一緒に大切に見守っていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/36万3000円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。