福田 俊介 院長の独自取材記事
鳴尾ふくだ歯科・小児歯科
(西宮市/鳴尾・武庫川女子大前駅)
最終更新日:2025/04/30

阪神本線の鳴尾・武庫川女子大前より徒歩8分。2025年3月に開院した「鳴尾ふくだ歯科・小児歯科」。人々でにぎわうショッピング施設のすぐ側にあり、福田俊介院長を中心に幅広い世代の悩みに寄り添う歯科医院。生後数ヵ月の赤ちゃんから高齢者まで多くの患者が相談に訪れており、そのすべての悩みに丁寧に耳を傾けているのが特徴だ。幼い頃から甲子園球場に足しげく通っていたという福田院長は、この地域に特別な愛情を感じているそうで、新規開業した今「これから何ができるかワクワクしている」と、日々喜びを感じている様子が見て取れる。今回は、虫歯治療や歯周病治療、根管治療、入れ歯の作製、予防や治療後のフォローに加え、訪問歯科や矯正治療にも対応する同院について、福田院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年4月2日)
思い入れの強い西宮市で、地域の人々の役に立ちたい
まずは開業までの経緯を聞かせてください。

大学卒業後は大阪歯科大学附属病院有歯補綴咬合治療科に入局し、補綴について学びつつ地域の歯科医院で一般歯科や訪問歯科に従事。開業前には堺市にある歯科医院の分院長を任せていただき、小さなお子さまからご年配の方まで幅広い患者さんの診療を担当していました。非常にやりがいがあったのですが、歯科医師になった頃から「いつかは自分で歯科医院をやりたい」という気持ちがありました。そのような気持ちが大きくなり始めた頃に、この場所にご縁をいただき開業を決意した次第です。私は幼少期から甲子園球場に足しげく通っていましたし、西宮に10年ほど住んでいましたので、この地域には個人的な思い入れがあります。大好きなこの街で地域の人々のお役に立つことができれば、これほどうれしいことはありません。実際に開業できて、今はこれから先がとても楽しみです。
優しい雰囲気が漂うクリニックですね。
歯科医院を造るにあたって、最初に待合室にこだわろうと決めました。来院して最初の時を過ごす待合室は、多くの人にとって緊張する場所だと思います。だからこそ、待合室はできるだけリラックスできる空間にしたかったからです。最初はグレーの床で、どちらかというとクールなデザインを提案されたのですが、そうではなくて床は緑のカーペットにして、印象的な曲線を取り入れ、どの場所にも一箇所は木目があるようにとお願いして造ってもらいました。私がめざすのは小さなお子さまもそのご両親も、ご高齢の方もみんなに「来て良かったな」と思ってもらえる温かな場所。初めて来た人もみんな、ちょっとリラックスしてくれたらうれしいですね。
どのような患者さんがいらしているのでしょうか?

当院は幅広い年代の方に来ていただいていますが、親子で来院いただいている方も多いです。一番下は生後8ヵ月の赤ちゃんです。ほとんどが予防のための来院ですので、子どもたちもそれほど怖がることなく来てくれている子が多いですね。当院は診察室の天井にもモニターをつけていますので、好きな動画やアニメを見ながら治療やケアを受けることができます。「まだ帰りたくない」と言ってくれる子もいるのですよ。実は私自身、小さい頃は一般的な歯医者さんがなぜか怖くて、小児歯科を選んで通っていました。そこでの経験が今の医院づくりに役立っていて、天井のモニターもそのうちの一つ。小さな頃からの習慣が子どもたちの健康の土台になるので、遅くても3歳頃までにはかかりつけの歯科医院を見つけてほしいなと思っています。
コミュニケーションを大切に、納得と選択のサポートを
子どもの診療に関して心がけていることはありますか?

できるだけ恐怖心を与えず、この場所に慣れてもらうことですね。子どもには、何をされても平気な子もいれば、何をされても嫌な子もいます。雰囲気が怖いということもあるかもしれないし、知らない人にのぞき込まれるのが嫌なのかもしれないし、単純に触られる感覚が嫌なのかもしれない。その子にとっての嫌が何かを探していくことが大切だと思いますし、それに対してアプローチすることが大切だと思っています。例えば触られるのが嫌だったら、歯磨きの仕上げ磨きだってしにくいはず。そのようなときは少しずつステップを踏んで、感覚を統合していくことをめざします。私自身も子育て中で、日々の暮らしの中にたくさんの疑問や不安がありますから、皆さんと共有しながら診療していきたいなと思っています。
大人の治療に関してはいかがですか?
大人の治療も同じで、まずは患者さんの要望を丁寧に聞き取ることを大切にしています。どこがどのように調子が悪いのか? 治療のゴールをどこに設定しているのか? 希望は人それぞれ違いますから、まずはコミュニケーションを取って治療方針を決めています。これは虫歯や歯周病の治療でも、義歯の調整でも同じこと。大切なお口を任せていただくわけですから、患者さんが嫌な思いをしなくて済むようにしたいと考えています。また、治療に関しては1%でも可能性があることはすべて正直に伝えるようにしています。丁寧な説明をして、歯科医師としてアドバイスはしますが、最後に選ぶのは患者さんご自身であるべきです。患者さんが納得して選択できるよう、サポートができればと思っています。
矯正治療や補綴治療についても教えてください。

当院の矯正治療では、小さなお子さまから大人の方まで、お一人お一人に合わせた治療方針を提示し、納得いただいてから治療をスタートします。興味がある方は、気軽にご相談いただければと思います。また、入れ歯やブリッジなど、失った歯を補う補綴治療は、私が専門的に学んできた分野でもあります。当院では歯を補うだけでなく、歯を失った原因に着目し、まずは原因の改善をめざします。失った歯をそのままにしていると他の歯に負担がかかり、次々に歯を失うかもしれません。ただ噛めるようにするだけではなく、一本でも多くの歯を守るためにも、まずはご自身の希望を正直に聞かせていただければうれしいです。
地域の人々の笑顔が集まる歯科医院をめざす
訪問歯科にも対応されているそうですね。

まだ件数は多くないのですが、ご希望があればご自宅や介護施設、病院などに歯科医療を届けたいと思っています。訪問歯科でも一般の歯科医院でできる治療全般が可能ですから、虫歯の治療や入れ歯の調整など、何でもご相談いただければと思います。私のめざす歯科医院は0歳から100歳まで、どのような人にも対応できる歯科医院です。通ってくださっていた患者さんが通院できなくなっても、そのご縁をずっとつないでいけたら患者さんやそのご家族の安心は大きくなるのではないでしょうか。当院には訪問歯科の経験豊富な歯科医師・歯科衛生士が在籍しています。治療、口腔ケア、口腔リハビリテーションを組み合わせて、病気の予防と生活の質の向上をサポートします。
先生の地域への愛情が伝わってきますね。
まだまだオープンしたばかりですから「地域に根差している」という感じは正直まだないです。ですから、まずはこの地域に根差した歯科医院になりたいと思っています。いつか当院が誰もが知っている場所、この地域の一部になれれば、ここにコミュニティーができるようになるのではないかと思います。私はここをにぎやかな歯科医院にしたいと思っています。いろいろな世代の笑い声にあふれ、ここに来れば知り合いや友達に会えるような場所に、歯科医院がなったら面白いのではないかと。コミュニティーが希薄になっている時代だからこそ「ちょっと楽しい」場所にしたい。今後はイベントなども企画して、地域の輪の広がりに歯科医療を通じて貢献していきたいです。
それでは最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

歯科医院は苦手だと思っている方は多いかと思いますが、苦手であればあるほど「痛くないうちに」「困っていないうちに」歯科医院を受診してほしいです。そうすれば、痛い治療・怖い治療はほとんどしなくて済むはずです。もし、それでも怖いときや不安なときは、笑気麻酔にも対応していますのでご要望があればお申しつけください。笑気麻酔を使用すれば、うとうとしているうちに治療が終了することも可能ですので、気を楽にして受けていただけたらと思っています。私たちは、皆さんの「生涯のかかりつけ歯科医院」になりたいと思っています。どのようなご相談もしていただいて構いません。解決策は一緒に考えていきますので、ぜひ何でもご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/79万2000円〜、小児矯正治療/36万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。