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千代 大翔 院長の独自取材記事

ちよ内科クリニック

(高松市/岡本駅)

最終更新日:2025/04/10

千代大翔院長 ちよ内科クリニック main

高松市岡本町の田園地区で、2024年12月に開業した「ちよ内科クリニック」。同院では香川大学医学部附属病院の消化器内科で長く研鑽を積んだ千代大翔(ちよ・たいが)院長が、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病の管理から、消化器分野の専門的治療まで包括的にサポートする。中でも消化器疾患の早期発見と早期治療には力を入れ、麻酔を使うことで苦痛に配慮した胃・大腸内視鏡検査を提供。さらに患者負担の少ない方法を提案するため、CT画像を用いて病変を描出する大腸CT検査にも対応している。穏やかで優しい笑顔の千代院長に、これまでの経歴や同院の特徴である各種検査について、詳しく教えてもらった。

(取材日2025年2月19日)

内科全般と消化器内科で地域の健康をサポート

こちらの場所に開業された経緯をお聞かせください。

千代大翔院長 ちよ内科クリニック1

このエリアは内科の数が限られており、その中でも消化器内科領域に強みを持つクリニックが少なかったことから、内視鏡検査を中心とした専門的な医療を、この地域に提供できればと考えました。一般外来の診察と、内視鏡検査の時間を分けずに両立させるのは初めての経験なので、早く慣れようと頑張っています(笑)。医院のコンセプトカラーは、深みのあるグリーンです。安らぎと安心感、そして心地良さをお届けできるような空間づくりにもこだわりました。大腸内視鏡検査の前に下剤を飲む前処置室は2部屋あり、数時間にわたる滞在時間も、トイレつきの個室でゆったりと過ごせます。

医師をめざされた理由は?

人と直接ふれあい、関わり合いながら皆さまのお役に立つことができるところにやりがいを感じて、この職を選びました。消化器内科の道に進んだ理由としては、大学5年生の時に家族が消化器疾患を患ったことが大きかったです。香川大学医学部を卒業した後は、同大学附属病院の診療科をローテーションで回り、さらに関連病院となる香川労災病院へ。その後は大学病院に戻って10年ほど臨床に取り組みつつ、大学院での研究にも携わりました。大学病院時代に情熱を注いでいたのは、内視鏡を使って早期の胃がん、大腸がんなどの切除を図るESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)と呼ばれる治療法です。治療の手技を磨く中では、難易度の高い症例も任されやりがいのある日々を過ごしていましたが、徐々に後任を指導する立場となり、後を任せられるようになったことで、次のステップに進むことを決意しました。

開業間もない段階ですが、現状はどのような方々が来られていますか?

千代大翔院長 ちよ内科クリニック2

ほとんどがこの近隣にお住まいの方々で、下痢が長く続く、おなかの痛みがある、他院で診てもらったけれど別の医師にも診てほしいといった患者さまが多いです。20代から90代まで年齢層は広く、ご高齢の方ですと、糖尿病などの生活習慣病でも来院されていますね。2024年12月に開業した当初は、同時流行していたインフルエンザと新型コロナウイルス感染症をたくさん診させていただきました。内視鏡検査に関しては、現状は1日に2、3件程度です。状況を見ながらにはなりますが、こちらも少しずつ件数を増やしていきたいです。加えて、私は大学病院で潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患も専門に診ていたので、今後はそういった疾患の疑いがある方にも寄り添っていければと思います。

内視鏡とCTとで、大腸がんの早期発見・治療をめざす

こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

千代大翔院長 ちよ内科クリニック3

当院では胃・大腸内視鏡検査だけでなく、大腸CT検査(CTコロノグラフィー)にも対応しています。これは炭酸ガスで膨らませた大腸のCT画像から、3D画像を生成して観察・診断するものです。切除したほうが良いとされる6ミリ以上のポリープも、内視鏡と同等の精度で発見できるといわれています。ただし、大腸ポリープの切除はできません。そのため基本的には内視鏡検査をお勧めしていますが、年に1回の特定健診で便潜血反応が出ていても、約3割の人が放置しているといわれる時代です。「内視鏡検査は嫌だな」「恥ずかしいな」「痛そうだな」と躊躇している方には、負担を少なくしたCTという方法をぜひ知っていただきたいと思います。あとは大量の下剤を飲むのが困難な方や、過去の内視鏡検査でポリープが発見されなかったにもかかわらず、便潜血検査が陽性になったという方にも、大腸CT検査はお勧めです。

大腸CT検査の流れを教えていただけますか?

検査前日の朝と晩に造影剤を服用し、夕食後には下剤も服用していただきます。下剤は、大腸内視鏡検査で飲む量の半分程度です。内視鏡検査の場合は、腸の中が空っぽにならないと観察ができないのですが、CTは固形便さえなくなっていれば撮影できますので、そのぶん下剤の量が少なく済みます。ご家庭で便がしっかりと出終われば、翌日はそのままCT室へ。お尻から炭酸ガスと一緒にチューブを数センチ挿入し、仰向けとうつ伏せで2回、CTを撮影します。検査にかかる時間は、約10分程度です。費用に関しては、便潜血検査が陽性になった方や、腫瘍マーカー値が上昇して検査を希望される方などは保険適用で、無症状の方は自由診療となります。

内視鏡検査のこだわりも教えてください。

千代大翔院長 ちよ内科クリニック4

より鮮明に画像を映し出すため、ブルーライト照明を導入した内視鏡室で、麻酔を用いた内視鏡検査を提供しています。麻酔は早期の覚醒が見込めるものを使用していますが、追加の費用などは発生しません。また内視鏡は炭酸ガスとともに挿入し、検査後のおなかの張りの軽減に努めています。胃の内視鏡検査では、直径5.9ミリと細径の経鼻内視鏡を使用しており、ご希望があれば口からでも挿入可能です。近年は技術の進歩によって、経鼻でも経口とほぼ変わらない画質のものが登場してきました。加えて、細径であるぶん嘔吐反射に配慮できる、麻酔の量も少なく済むといった安全面でのメリットもあります。大腸内視鏡検査に関しては、現在主流の「クリーンコロン」と呼ばれる手法を実践。5ミリ以下の小さなポリープでも、発見すれば取り除くことを心がけています。ポリープが大きくなれば発がん率も上昇しますので、早期に発見し早期に治療することが大切です。

大学病院での経験を地域医療に生かし、未来へ

医師として、忘れられない思い出があれば伺いたいです。

千代大翔院長 ちよ内科クリニック5

一番記憶に残っているのは、大学病院で担当していた入院患者さまです。小腸に潰瘍があり、数日おきに大量の出血が起きるという状態で、その当時は夜も休日も、放射線科の医師とともに血管内治療を繰り返す日々でした。一向に血は止まらないし、完治する見込みも少ない。非常に難しいケースだったと思いますが、毎日諦めずに治療を続けていました。こういった経験は、大学病院だからこそでしょうね。その方の予後については伏せさせていただきますが、長く入院されていた患者さまと、外来で再びお会いできた時の喜びは言葉にしがたいものがあります。

長年にわたる大学病院勤務を経て、開業医となられた今、めざす医師像はありますか?

大学病院で多くの方々を診てきた経験から、もう一歩、二歩踏み込んだ診療を提供できればと思っています。例えば、患者さまにおなかの痛みや下痢、便秘の症状があったとしましょう。この場合、一般的には胃薬や便をやわらかくするための薬などを処方しますが、通り一遍のやり方では、問題を解決できないこともあるかもしれません。「脂肪を摂取した時に下痢が悪化するので、胆汁による下痢の可能性がある」「そうだとしたら、胆汁酸の吸着剤などを処方すべきかもしれない」。そんな、より症状の本質に迫る診断、そして治療を私は得意としています。環境が変わったとしても、やることは一つです。根本原因と向き合った上で、最善と判断した治療を選択する。それが、医師のめざすべき姿ではないでしょうか。

最後に、これからめざすクリニック像をお聞かせください。

千代大翔院長 ちよ内科クリニック6

早期発見、早期治療の観点からも、引き続き内視鏡検査には力を入れていきたいです。オンライン予約システムを導入しているので、患者さまにはぜひそちらも活用していただきながら、待ち時間の短縮や受け入れ体制の強化につなげていければと思っています。当院は内科全般と消化器内科が専門ではありますが、地域医療を担うかかりつけ医として、どんな症状や疾患にも総合的に対応いたします。また地域の基幹病院とも密に連携しながら、質の高い医療の提供に努めます。今はまだまだ伸びしろがある状態ですので、さらに勉強を重ね、もっともっとレベルアップをして、地域の皆さまが安心して通い続けられるクリニックを作っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

大腸CT検査/2万円

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