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田所 信一 院長の独自取材記事

たどころ歯科医院

(横浜市旭区/鶴ヶ峰駅)

最終更新日:2023/11/30

田所信一院長 たどころ歯科医院 main

鶴ケ峰駅前のビルの2階。「たどころ歯科医院」の田所信一院長は、1998年の開業以来、地域に密着しながら地域住民の口腔の健康をサポートしてきた。待合室には写真や絵など患者の作品が飾られ、町中のクリニックらしいアットホームさを感じさせる。飾り気のない真っすぐな人柄と患者の利益を最優先に治療に取り組む田所院長に信頼を寄せ、長年通い続ける患者も多いという。患者の要望に応え平日は22時までの夜間診療や祝日診療も実施。診療時間外でも可能な限り急患に対応するなど歯科医師としての使命感の強さをうかがわせる。「患者さんを優先したスタイルで歯科医療を提供してくれるクリニックが増えていってほしい」と言う田所院長に、歯科医師を志したきっかけや診療モットー、地域への思いなどを語ってもらった。

(取材日2012年3月1日/情報更新日2023年11月17日)

地域とのつながりを大切に、住民の歯の健康をサポート

歯科医師を志したきっかけとは?

田所信一院長 たどころ歯科医院1

実は歯科医師という職業は自分の夢というより、父親の夢だったんですよ。「子どもたちには先生と呼ばれる人になってもらいたい」というのが自営業を営んでいた父の願いで、姉や私には医師か歯科医師になってほしいと思っていたそうです。でも姉は「ツアーコンダクターになりたい」と言って父の言うことを聞き入れず、医学部には進学しなかったんですよ。父はがっかりして、ひどく落ち込んでしまってね。それをそばで見ていて、なんだか父が気の毒に思えたんです。「だったら自分が歯科医師になって父の夢をかなえよう」。そう思って歯学部受験を決めたんですよ。それが高校3年生の夏前でした。そうして神奈川歯科大学に進学して、歯科医師への道に進むことになったんです。

開業までの経緯と勤務医時代に心に残った出来事を聞かせてください。

私は横浜生まれの横浜育ちなのですが、大学卒業後は横浜市磯子区と大和市のクリニックで3年弱、勤務医として実務経験を積んでから、厚木市のクリニックで2年ほど院長として勤務して、歯科診療はもちろん、クリニックの経営についても幅広く学ぶ機会をいただきました。そうして「一人でやっていけるだろう」という自信がついたので独立を決めたんです。勤務医時代の思い出は、お世話になったクリニックの院長がとても患者さんを大切にする先生で、患者さんからもよく慕われていたんですよ。患者さんの不安な気持ちを和ませるのがとても上手な先生でした。われわれスタッフにはたいへん厳しかったですけれどね(笑)。その院長先生の歯科診療への姿勢は、自分の診療スタイルを形づくる上でたいへん参考になりましたね。

地域にもすっかり溶け込んでいる印象です。

田所信一院長 たどころ歯科医院2

1998年に開業して今年で25周年を迎えました。地域の皆さんは、快く迎え入れてくれる温かい人柄の方ばかり。患者さんを紹介していただいたり、とても親切な方が多いんですよ。自分もここで開業して収入を得ているのだから、それを地域に還元していこうと、できるだけ地元のお店を利用するようにしています。「顔が知れているところでは落ち着かない」と言う友人もいますが、私はそうは思わないんですよね。立ち寄った先で患者さんとお会いすることも多くて楽しいんですよ。旭区は昔からの住宅地なので、患者さんはご年配の方が多いですが、子どもたちもよく来ていますよ。診療の待ち時間は、子どもたちが退屈してしまわないように紙とクレヨンを渡してあげるんです。そうするとお絵描きに夢中になって、静かに待っていてくれるんですよ。その絵を待合室の壁に飾っています。ほかにも風景写真が飾ってありますが、そちらも患者さんの作品です。

患者のニーズを優先し、平日夜は22時まで診療

こちらでの診療の流れを教えてください。

田所信一院長 たどころ歯科医院3

初診の方には問診票の記入と血圧を測っていただいてから、お口の中の全体のチェックの後で、歯周病などの検査や気になる箇所の治療など、それぞれの患者さんの要望に合わせた治療を行っていきます。心がけているのは患者さんのペースに合わせた治療を行うこと。時間をかけて治してほしい方や話しかけられるのが苦手な方、逆に無言で治療されるのは怖いと感じる方など、患者さんのニーズはさまざまです。無理に治療を進められたら自分でも怖くて嫌ですよね。ですから、できるだけ患者さんの希望に沿って治療を行っていきたいと思っているんです。そうは言ってもご自分の希望をなかなか言葉にしづらいもの。患者さんが求めていることを表情や態度から読み取れるように気を配ることも治療を行う上では欠かせないんですよ。

平日は夜22時まで診療しておられます。

開業当初は19時30分までの診療でしたが、「19時30分までに来られない」という患者さんの声が多かったので21時まで延長したんですよ。そうしたら「それでも来られない」と言われてしまったので、22時までの診療となったんです。また、最近では祝日も診療日としました。歯科医師が私一人なので大変ではありますが、スタッフにも協力してもらって患者さんのニーズに最大限応えられるよう頑張っています。診療時間後も診療所の電話が自分の携帯電話に転送されるようにして、診療時間外の急患にもできるだけ対応するようにしています。痛いのを我慢するのはつらいでしょう? 休診日でもよほど遠くにいるか都合がつかない場合でなければ、診療所を開いて診療しています。休みがないようですが、歯科医師という仕事はそういうものだと思っています。

インプラント治療も行っているそうですね。

田所信一院長 たどころ歯科医院4

治療の選択肢の一つとしてインプラントも扱っています。インプラントは部分入れ歯のように周りの歯を削る必要がなく、自分の歯に近い感覚で噛むこともめざせるなど利点がありますが、お手入れを怠るとインプラントの周囲にばい菌が繁殖し、歯槽骨を溶かしてしまって長持ちしないなどの欠点もあります。患者さんには納得して治療を受けていただきたいので、インプラントのメリット、デメリット、保険適用外の診療であることをきちんと説明して、ご検討いただくようにしています。顎関節と骨の状態によってはインプラントの手術が難しい方もいらっしゃるので、他院で歯科用CTを撮っていただき、それをもとに診断をしています。手術に不安を感じる患者さんも多いと思いますが、当院では事前にコンピューターで十分なシミュレーションを行ってから手術に移るなど、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

地域の人々のライフスタイルに合った医療を提供

診療におけるモットーは?

田所信一院長 たどころ歯科医院5

真面目にやっていくことですね。カルテを書く時も診療点数を明確にして、明朗な会計を心がけています。患者さんにも適正な料金で安心して治療を受けていただきたいですからね。クリーンであることと誠実をモットーに、患者さんの立場に立った医療を提供していきたいと思っています。また現在、歯科衛生士を含めて10人の女性スタッフが勤務していますが、患者さんへの気配りも重要な仕事の一つ。通路で患者さんが歩くために邪魔になるものは脇に寄せてもらうなど、常に患者さんへの心遣いを忘れないようにお願いしています。

先生のリフレッシュ法を教えてください。

仕事ではあまり体力を使わないので、体を動かす趣味として15年前からボーリングをしています。週末には2、30ゲームを投げているので、それだけ投げるとボーリングも立派なスポーツになりますよ。うまくなりたい一心で練習を続けているうちにだいぶ上達して、今では平均で180点くらいのスコアを出しています。ほかには釣りも好きですね。両親の話では、3歳の頃には奥日光の釣堀で魚を釣り上げていたそうです。海釣りが好きで、釣ってきた魚はご近所にもお裾分けしています。皆で食べたほうがおいしいですからね。

今後の展望についてお聞かせください。

田所信一院長 たどころ歯科医院6

当院では、平日は22時までの夜間診療を行っていますが、それはこの地域では夜遅い診療スタイルが求められていたからです。もし大都市であったり、もっと田舎だったら求められる医療も変わってくると思います。大切なのはその地域の人々のライフスタイルに合った医療を提供していくこと。患者さんを優先したスタイルで歯科医療を提供していくクリニックが今後さらに増えてくれたらいいですね。これからも患者さんのニーズに応えながら、皆さんのお口の健康をサポートしていくとともに、地域で愛されるクリニックとして頑張っていきたいと思っています。お口の中のトラブルや悩み事があれば、気軽に足を運んで相談していただきたいですね。

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