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青木 聡一郎 院長の独自取材記事

とういん内科・ハートクリニック

(員弁郡東員町/北勢中央公園口駅)

最終更新日:2025/04/03

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック main

田園も多く残る東員町長深。「とういん内科・ハートクリニック」は、大型ショッピングモールのすぐそばにある。「全身を診ること」を大切にする青木聡一郎院長は、循環器救急医療や訪問診療など幅広い経験を積み、2024年12月に同院を開業。ベージュが基調の、温かく清潔感あふれる院内で、「誠実さ」をモットーにした治療を提供している。日本循環器学会循環器専門医である青木院長は、心疾患、肺疾患の原因の特定がしやすいように心肺運動負荷試験を導入。「患者さんに不安を持って帰らせたくない」という思いから、原因を明らかにすることとわかりやすい説明を重視している。地域のかかりつけ医として、患者と真摯に向き合う青木院長に、開業のきっかけやめざすクリニック像について詳しく語ってもらった。

(取材日2025年3月5日)

全身を診て、適切な方法を考えるクリニックをつくる

開業を考えたきっかけをお聞かせください。

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック1

勤務医時代、「全身を診て、一貫して患者さんを支えたい」という思いが芽生えたこときっかけです。大きな病院では専門ごとに診療が分かれますが、開業すれば、患者さんの検査から治療、その後の経過まで対応できます。私はそういった理想の医療の実現のために開業しました。全身を診る力をつけるために、地域のクリニックや大学病院、訪問診療を専門としたクリニックなど、さまざまな医療現場で経験を積んできました。これらの経験を生かして、「患者さんにとって最適な方法」を考えながら診療しています。また、患者さんの相談をじっくり聞いたり、お話ししたりすることがとても好きです。クリニックでは、一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合っていきたいと思っています。

クリニックを建てる際はどのようなところにこだわりましたか?

「クリニックに来たい」という方はいないでしょう。だからこそ、快適に過ごせる場所にしたいという思いがありました。駐車場との間にあるきれいな植栽が見えるカウンター席は、カフェのような雰囲気。患者さんが自由に使えるコンセントも設置しています。また、院内の動線にも工夫を凝らし、発熱の外来は入り口を完全に分けました。処置室の一角を区切り、外から直接入れるようにして、感染症対策室のような役割を持たせています。さらに、せっかく来ていただいた患者さんには、医療の知識を少しでも増やして帰ってもらえたらと思い、健康に関する啓発をしています。

クリニックのコンセプトを教えてください。

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック2

「新しい次世代のクリニック」をコンセプトとして掲げています。そのため、さまざまな予約システムやセミセルフレジなど、先進のものを取り入れています。ただ、高齢者など、新しいものが難しいという方に優しいというのも、コンセプトの一つ。全世代に優しいというのは難しいですが、そこをめざしています。医療もどんどん進んでいくため、次の世代には大きく変化すると考えています。私は時代の進歩に順応し、その中で一番良いものを選択していきたいのです。私たちですら順応するのが困難なほど、世の中は進歩していくため、中には順応しきれない方も出てくるでしょう。そんなときに私たちが次の世代と、患者さんをつなげられる架け橋になれればと思っています。

救急での経験を生かし循環器を中心にした総合的診療を

クリニックの強みはどんなところでしょうか?

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック3

私が専門としている循環器内科の検査と治療です。循環器内科には、大きく分けて、狭心症などの虚血性疾患、不整脈、心不全の3つの柱があります。私はカテーテル治療やアブレーション治療の経験に加え、名古屋大学医学部附属病院の心不全チームに所属し、重症心不全の治療にも携わりました。これらの経験を生かし、心臓だけでなく全身の評価や生活管理まで幅広く対応できます。例えば、動悸や息切れの原因は心臓だけでなく、肺の病気、貧血、甲状腺の異常なども考えられます。それらの原因を正しく見極め、適切な治療へと導くことが大切です。適切に診断するために当院では、24時間計測できるホルター心電図検査、心臓超音波検査、頸動脈超音波検査など、さまざまな検査ができる体制を整えています。中でも、当院の特徴的な検査が心肺運動負荷試験です。

心肺運動負荷試験とはどのような検査ですか?

この検査は、私の理念である「全身を診る医療」に欠かせないものです。酸素が体内できちんとエネルギーに変わっているかを評価します。具体的には、マスクをつけて自転車をこぎながら、酸素と二酸化炭素の量を測定し、酸素の使われ方を分析する検査です。この検査は、狭心症や心不全だけでなく、肺の病気の診断にも役立ちます。さらに興味深いのは、息切れの原因が筋力や体力の低下によるものかもわかる点です。例えば、動悸や息切れを訴えて来院された方に、心臓超音波検査を行い、異常が見つからなかったとしましょう。その方に「心臓は問題ありません」とだけ伝えると、原因がわからず不安が残ってしまいますよね。しかし、心肺運動負荷試験で、筋力が原因とわかれば、不安も解消される上に、運動することで改善も望めます。原因を明確にし、不安を持ち帰らずに済み、適切な方向へ導けること。それが、この検査の大きなメリットなのです。

なるほど、全身を診ることで患者さんの悩みを解消するのですね。

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック4

1人の患者さんを診ようとしたとき、1つのことだけを診て解決できることは少ないと思います。患者さんの悩みを解消するために、循環器内科以外の分野にも積極的に挑戦してきました。特に、救急医療に力を入れている名古屋掖済会病院での研修時代の経験は、今の私の根底にあります。救急の現場は、次々と運ばれてくる患者さんの命をつなぎ止めるために、瞬時の判断と幅広い知識が求められる環境です。この経験を通じて、実践的な力を養うことができたと感じています。三重北医療センターいなべ総合病院や青木内科では、総合診療の経験を多く積み、日本内科学会総合内科専門医も取得。心臓だけでなく、全身を診るために、常に学び、経験を重ねてきました。「心臓は大丈夫です」と伝えて終わるのではなく、本当の意味で患者さんの不安を解消したい。その思いが、私の学び続ける原動力になっています。

「誠実さ」を大切にし、医療に責任を持つ

これからどんなクリニックをめざされますか?

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック5

「誠実さ」を大切にするクリニックです。これは私が医師として、ずっと大切にしてきたモットーでもあります。医師と患者さんは「人と人」。だからこそ、目の前の患者さんと真摯に向き合い、誠実に考えることが欠かせません。患者さんに対して責任を持ち、最適な医療を提供するためには、常に学び続けることが必要です。その原動力となるのが、患者さんへの誠実な思いではないでしょうか。私は「提供する医療と患者さんに責任を持つ」という意味で、「誠実さ」をモットーとしています。もう一つの理念は、地域への貢献です。地域医療の底上げをしたいという思いから、先日も東員町の役場で講演をさせていただきました。医療の知識は、時代とともに変化します。だからこそ、現在の正しい情報を地域の皆さんに伝えていきたいと考えています。

患者さんと接するときに大切にしていることを教えてください。

患者さんには、疑問や不安を持ち帰ってほしくないので、説明をしっかりすることを大切にしています。心肺運動負荷試験のお話でもお伝えしたように、原因がわかりすっきりした状態で帰っていただきたいのです。実は患者さんがすっきりしなかったと思うと、私も気になってしまうタイプなので(笑)。そのため、患者さんが気にしていると思ったら、検査結果が出たときに、すぐに電話でお伝えすることもあります。また、説明に関しても、わかりやすく話すことを強く意識しています。医学を学ぶ前の自分でもわかるかを基準にして、専門用語をなるべく使わずに話し、時には絵を描いて視覚的に伝えるようにしています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

青木聡一郎院長 とういん内科・ハートクリニック6

当院は、「新しい次世代のクリニック」を理念に掲げております。時代に沿った医療の中から、良いものを選択し、提供できるように、成長していきたいと思っています。心不全、不整脈などの循環器疾患の治療を得意としておりますが、内科全般の疾患の対応が可能です。救急医療や訪問診療など、幅広い経験を土台に、誠実に医療を提供させていただきます。何かお体のことで、困り事があれば、まずはご相談ください。真摯に向き合い、一生懸命に診させていただきます。

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