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全身の健全な発育をめざし
予防のために行う小児矯正

ゆいファミリー歯科・矯正歯科

(高槻市/高槻市駅)

最終更新日:2025/03/31

ゆいファミリー歯科・矯正歯科 全身の健全な発育をめざし 予防のために行う小児矯正 ゆいファミリー歯科・矯正歯科 全身の健全な発育をめざし 予防のために行う小児矯正
  • 自由診療

子どもの歯並びを気にする保護者は多い。しかし、矯正を始めるなら何歳頃が良いのか、費用や期間はどれくらいになるのか、そもそも矯正が必要なのかどうかもわからないのが現状ではないだろうか。そんな人に知っておいてもらいたいのが、予防のために矯正を行うという考え方だ。「ゆいファミリー歯科・矯正歯科」の佐々木善彦院長は、虫歯や歯周病の予防ケアと同様に、歯列が悪くなってしまってから矯正を受けるのではなく、そうならないための対策として小児矯正に注力。将来的に矯正が必要となっても、抜歯を行うような大がかりな矯正になるリスクの軽減も期待できるという。予防のために行う矯正の目的、対象となる子どもの年齢や歯並びの状態、具体的な進め方などについて、佐々木院長に詳しく解説してもらった。

(取材日2025年3月10日)

口呼吸や低位舌の改善を図ることで健全な発育を促し、きれいな歯並びのための土台を整える

Q予防のための小児矯正の目的や対象を教えてください。
A
ゆいファミリー歯科・矯正歯科 口周りの筋肉の正常な発達を促す、マウスピース型の装置も用意

▲口周りの筋肉の正常な発達を促す、マウスピース型の装置も用意

一般的な矯正治療は、乱れてしまった歯並びを何らかの装置を使って整えていく治療です。一方、予防のための小児矯正は、歯並びが乱れる原因を突き止めてアプローチすることで、歯並びの乱れを予防することをめざします。対象となるのは、5歳〜8歳くらいまでのお子さんです。具体的には、反対咬合(受け口)や上顎前突(出っ歯)になっている、歯並びがガタガタしている、歯と歯の間に隙間がなくギチギチに詰まっているお子さんなどが対象です。隙間なく歯が並んでいると問題ないと思いがちですが、下の前歯の場合、永久歯は乳歯の1.5〜2倍の大きさがあります。このため、きれいに生え替わるためにはある程度の隙間が必要なのです。

Qどのような原因で歯並びが乱れるのですか?
A
ゆいファミリー歯科・矯正歯科 話しながら、子どもの自然な動作を確認している

▲話しながら、子どもの自然な動作を確認している

口呼吸で通常よりも低い位置にある低位舌(ていいぜつ)が歯並びの乱れの二大要因です。口呼吸をしていると顎が立体的に発達しづらく、下方に伸びていく傾向が強まるのが特徴です。その結果、顎が十分に発達せず、すべての永久歯がきれいに並ぶために必要なスペースが不足します。舌が低い位置にある場合も、お口がぽかんと開いて口呼吸になりやすく、顎の骨の健全な発達が阻害されてしまいます。また、背中が丸まった姿勢や指しゃぶりなどの癖、授乳や離乳食の食べさせ方なども歯並びの乱れにつながります。ご家族がこうした習慣や行動の問題に気づくのは難しいこともあるので、小さい頃から歯科医院に通うことが大切です。

Q予防のための矯正にはどのようなメリットが期待できますか?
A
ゆいファミリー歯科・矯正歯科 模型を使用したり、実践を通してトレーニングを進めていく

▲模型を使用したり、実践を通してトレーニングを進めていく

永久歯がきれいに並ぶための土台を整えることで、将来的な矯正治療の負担軽減につながります。多少歯並びが乱れても、土台が整っていれば短い期間で改善が期待でき、気になる費用を抑えられるのが良いところですね。整った歯並びはブラッシングがやりやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えられだけでなく、歯に不自然な力がかからず、歯の割れや欠けのリスクも低減できます。さらに注目していただきたいのは、口呼吸などの好ましくない習慣の改善につながる点です。口呼吸になっていると、十分な酸素を取り込むことができず、発達に悪影響を及ぼします。睡眠中の歯ぎしりの原因にもなり、睡眠障害、発達障害のリスクも高くなってしまいます。

Q具体的な進め方を教えてください。
A
ゆいファミリー歯科・矯正歯科 自宅でも続けられるようトレーニングキットを渡している

▲自宅でも続けられるようトレーニングキットを渡している

お口の発達や歯並びの状態を調べるため、エックス線検査、歯型の採取のほか、お顔やお口の中の写真を撮影します。さらに当院では、お子さんの動画も撮影して、唇や舌の使い方、口呼吸になっていないかなどをチェックします。お話ししながら時折すぐに答えにくいような質問をすると、答えを考えている時にお口が開いているなど、自然な動作が確認できるのが利点です。こうした資料をもとに診断を行い、正しい舌や唇の使い方、呼吸の仕方などを身につける口腔筋機能療法(MFT)と呼ばれるトレーニングを行います。必要に応じて、お口周りの筋肉の正常な発達を促すマウスピース型の咬合誘導装置を使用することもあります。

Q予防のための矯正で特に大事にされていることは?
A
ゆいファミリー歯科・矯正歯科 子どもの歯で気になることは、気軽に尋ねてほしいと話す院長

▲子どもの歯で気になることは、気軽に尋ねてほしいと話す院長

原因を突き止めることが大切なので、問診やカウンセリングにとても力を入れています。また、口腔筋機能療法(MFT)にしても、トレーナーの使用にしても、ご家族のご理解とご協力がなくては成り立ちません。また、口呼吸や低位舌は、治療によって改善が期待できる疾患ではなく習慣なので、まずはそういう習慣や癖があることに気づき、ご家族みんなで改めていく姿勢が大切です。このため当院では、トレーニングの開始時などには、目的や方法についてわかりやすく丁寧に説明します。その上で、ご自宅で使っていただけるトレーニングキットをお渡して定期的に通院していただき、クリニック全体でお子さんとご家族をしっかりサポートします。

ドクターからのメッセージ

佐々木 善彦院長

「予防のための矯正」という表現を使っていますが、「矯正」という言葉からイメージされる歯列の乱れを整えるためのアプローチとしてではなく、お子さんの全身の健康、健全な発達に密接に関わる問題として取り組んでいます。全身の健康や発達に悪影響を与える口呼吸や低位舌の改善を図ることで、歯列の乱れの予防につなげるという表現が正確かもしれません。とはいえ、まだ認知度の低い取り組みなので、まずはフッ素塗布や虫歯の予防、仕上げ磨きのレクチャーなどで定期的に通院していただき、その中で予防のための矯正についてもアドバイスできればと考えています。お子さんの歯のことで気になることがありましたら、お気軽にお尋ねください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

予防のための矯正:30万〜50万円、口腔筋機能療法(MFT):5500円(月1回)、追加で拡大装置が必要な場合プラス10万円、追加でマウスピース型の咬合誘導装置が必要な場合プラス20万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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