早期発見のため
患者ファーストにとことんこだわった内視鏡検査
大阪淀屋橋消化器・内視鏡クリニック
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2025/06/11


- 保険診療
日本人の死因で高い割合を占めるといわれる大腸がんや胃がん。早期発見には内視鏡検査が重要とわかってはいるものの、内視鏡検査に対する漠然とした不安や抵抗感から検査を先延ばしにしている人も多いのではないだろうか。痛み、つらさ、気恥ずかしさなど、ハードルとなっている要因はたくさんあるが、その一つ一つに丁寧に対処しているのが「大阪淀屋橋消化器・内視鏡クリニック」。消化器内科、特に内視鏡分野を専門として研鑽を積んできた高田隆太郎院長を中心に、スタッフ全員が患者目線でより良い検査を追求している。「また受けてもいいと思える検査を提供できるよう心がけている」と話す高田院長に、そもそも内視鏡検査とは何か、受ける際のタイミングやポイントについて詳しく聞いた。
(取材日2025年5月27日)
目次
「痛い・つらい・恥ずかしい」といった内視鏡検査のイメージを「技術・工夫・ホスピタリティー」で払拭を
- Q胃・大腸内視鏡検査はどのような検査ですか?
-
A
▲再度受けてもいいと思える検査を提供できるよう心がけている
カメラを内蔵した細いスコープを口や鼻、肛門から挿入し、胃や大腸などの内部を直接観察し病気を発見するための検査です。進行がんを見つけることも大切ですが、どんなに小さな早期がんも見逃さないよう細心の注意を払い検査を行います。大腸がんや胃がん以外にも、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、クローン病、過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、胃炎、胃ポリープ、逆流性食道炎などの病気の発見や診断にも役立ちます。また胃カメラは食道や十二指腸の観察もできますので、食道がんや十二指腸潰瘍などの診断にも使われます。万が一異常が見つかった際は、検査の途中でも組織採取やポリープ切除術といった処置が可能です。
- Qどのような方が対象ですか? また、受けるべきタイミングは?
-
A
▲患者の負担をできる限り軽減できるよう工夫している
当院では35歳を過ぎたら一度検査を受けることをお勧めしています。大腸がんや胃がんのリスク因子には、飲酒、肥満、脂の多い食事などがあり、近年は食の欧米化により、若い人たちの中にも罹患する人が増えています。30代でも気になる症状があれば受診をお勧めします。40歳を過ぎたら定期的に受診することが大切です。特に胃カメラを行う際は同時にピロリ菌検査も実施します。ほとんどの胃がんの発症にはピロリ菌が関係しています。将来胃がんになるリスクを考え早めに見つけ除菌することが大切です。また便潜血で陽性が出た方は、大腸ポリープや大腸がんが隠れている可能性があるため、症状がなくても必ず早めに受診していただきたいです。
- Q健康診断の結果、要検査でなくても定期的な検査は必要ですか?
-
A
▲痛みやつらさをできるだけ感じないよう静脈麻酔下での検査に対応
胃がんも大腸がんも初期にはほとんど症状がなく、自覚症状が出る頃には進行してしまっていることも多いです。健診や人間ドックで「要精密検査」判定が出た場合はもちろんですが、そうでなくても一定の年齢を超えたら定期的な検査が必要です。特にご家族に胃がんや大腸がんの既往歴がある方は、年齢を問わず積極的に検査することをお勧めします。がんがなかったとしても、がんのリスク因子であるポリープの除去を定期的に図れば大腸がん予防につながりますし、ピロリ菌検査が陰性であっても食道がんのチェックは必要だからです。大腸は2~3年に1回、胃は毎年1回のペースで検査し、自分の胃や大腸がどんな状態かを把握しておくと安心でしょう。
- Q検査における注意事項はありますか?
-
A
▲患者の負担をできる限り軽減できるよう工夫している
内視鏡検査では、おなかの中に食べ物があると検査ができません。前日は胃カメラなら21時、大腸検査なら20時までに消化の良い食事を済ませてください。何を食べていいかわからない際は、スタッフが詳しく説明しますし、希望される方には検査食も用意しています。大腸検査をする場合、下剤を飲んでおなかの中をきれいにする必要があります。下剤はスポーツドリンクのような比較的飲みやすいものを採用しておりますが、「たくさんの量を飲めない」「前回の検査でうまく洗浄できなかった」という方も多いです。そういう方には、濃縮タイプの下剤や検査の数日前から飲んで便を出しやすくするためのお薬もありますので、遠慮なくご相談ください。
- Q検査が不安です。痛み軽減のためにどんな工夫をしていますか?
-
A
▲「検査を先延ばしにせず受けてほしい」と話す院長
検査中は静脈麻酔や局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどないでしょう。その上で、患者さんの負担に配慮し、修練した技術を生かし胃や大腸を傷つけないよう慎重かつ迅速に検査しています。「正確に、早く」検査を行うことが、苦痛の少ない検査につながると確信しております。不安が強いと痛みを感じやすくなることもあり、声かけや楽な呼吸法のアドバイスをしたり、患者さんができるだけ快適に過ごせるよう心がけています。検査前はゆったりと過ごせる個室をご用意しているほか、香りでリラックスしてもらおうとアロマもたいています。「何度でも検査が受けられる」と思えるように努めていますので、どんな不安もご相談ください。