負担が少ないから次の検査も受けやすい
患者に寄り添う内視鏡検査
大阪谷町よりおか内科・内視鏡クリニック
(大阪市中央区/松屋町駅)
最終更新日:2025/04/09


- 保険診療
- 自由診療
おなかの痛みや下痢、便秘といったおなかの不調や、健康診断で便潜血検査が陽性となったけれど、大腸内視鏡検査は「痛い、苦しい」といったイメージから先送りにする人は少なくない。また、以前の内視鏡検査がつらかったからもう検査はしたくない……と受診控えになっている人もいるだろう。そんな内視鏡検査の負担に配慮し、痛みやつらさを極力減らした検査を提供しているのが「大阪谷町よりおか内科・内視鏡クリニック」。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である依岡伸幸先生が、大学病院や基幹病院で研鑽を重ねて得た高度なテクニックを駆使し、「次の検査も受けられる」と思える負担の少ない検査で、病気の早期発見・治療に結びつけている。今回は実際にどのような工夫をしているのか、大腸内視鏡検査の流れも含めて、詳しく教えてもらった。
(取材日2025年3月12日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q胃や大腸の内視鏡検査はどのような病気の発見に役立つのですか?
-
A
胃がんや大腸がんはもちろんですが、胃内視鏡検査では、急性・慢性胃炎、胃潰瘍、胃ポリープだけでなく、咽頭がんや逆流性食道炎、十二指腸潰瘍などの発見に役立ちます。大腸内視鏡検査では大腸ポリープや虚血性腸炎だけでなく、指定難病である潰瘍性大腸炎やクローン病の診断にも役立ちます。胃がんや大腸がんは男女ともに死亡原因の上位に入る病気ですが、どちらの病気も内視鏡検査で早期発見・治療できれば完治が見込める病気です。40歳を過ぎたら一度、検査してみることをお勧めします。特に大腸の腫瘍性ポリープは完全に切除することで、将来的な大腸がんによる死亡率の低下が期待できると報告されています。
- Qこちらの内視鏡検査の特徴について教えてください。
-
A
内視鏡検査が初めての方は、検査はもちろんですが検査前の下剤の飲み方から不安を感じると思います。当院では自宅で下剤を内服される方は、看護師より事前に丁寧な説明を行っており、また検査当日も電話で症状や排便状況の確認を行っております。また、院内に専用トイレを設けた個室も用意しておりますので、遠方の方などご希望に応じて院内で下剤を服用いただくことも可能です。また忙しい方向けに、土曜日の検査や胃と大腸を同時に検査することも可能です。近年は内視鏡クリニックが増加し、非常勤の医師が検査を行うところもありますが、当院は院長の私が責任を持って検査を行う点も安心していただけるポイントだと思います。
- Q検査に伴う痛みやつらさには、どのような配慮をされていますか?
-
A
当院では患者さんの不安や痛みを軽減するため、ほとんど眠った状態で検査を受けられるように鎮静剤を用いた内視鏡検査を行っています。また、内視鏡検査はそれを実施する医師の技術や方法によって痛みやつらさの程度が変わる検査で、苦痛を軽減するための工夫を重ねて丁寧に検査を行っています。大腸内視鏡検査の挿入方法である「無送気軸保持短縮法」もその一つです。大腸のひだや曲がりを折り畳みながらカメラを挿入する方法で、腸内に極力空気が入らず無理に腸を伸ばすことがないので苦痛がほとんどありません。また胃の内視鏡検査では、観察する部位によって胃内の空気の量をコントロールし、苦痛がないよう十分に配慮しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と事前説明
-
大腸内視鏡検査は検査時に服用する薬の受け取りが必要であり、事前の診察が必須だ。問診では自覚症状や排便の状況、服用中の薬などについて確認される。腸閉塞が疑われる場合にはあらかじめ腹部CT検査を実施し安全に検査を行えるよう努めているという。検査の内容や合併症の説明を聞いて、納得できたら検査日の予約を行う。その後、検査前後の注意点や下剤の飲み方まで詳しく説明を聞き、当日に備える。
- 2検査の前の準備として、下剤の服用
-
大腸内視鏡検査前日の就寝前に指定の下剤を服用。希望者には、検査に適した前日用の専用食の用意もあるそうだ。検査当日は自宅またはクリニックにて腸の洗浄液480mlと水を飲み、検査の準備をする。洗浄液の量は個人により異なるので、便の状態を確認し調整をする。自宅で飲む場合は、スタッフが電話で症状や便の状態の確認をしてくれる。クリニックには各人専用の個室とトイレがあり、プライバシーが確保されている。
- 3大腸内視鏡検査を受ける
-
専用ロッカーで検査着に着替え、ストレッチャーに横になる。患者の状態をモニタリングし、点滴の鎮静剤と鎮痛剤の量を調整する。なるべく寝たまま検査を終えたい場合や検査画面を見ながら検査を受けたい場合など希望に応じて可能な限り対応している。内視鏡の挿入は5分、観察時間はじっくりと20分程度。ポリープの切除があれば追加で時間がかかる。同院では先進の内視鏡を用いて院長自身が検査を行っている。
- 4検査後リカバリールームにて休憩
-
検査後は、内視鏡検査室のすぐ横にあるリカバリールームにストレッチャーのまま移動。転倒リスクを考え、車いすなどに乗り換えることはしていないという。リカバリールームはカーテンで仕切られ、落ち着く空間で平均30分程度しっかりと体を休める。体調不良などがないかを確認し、検査結果の説明へ。また、検査後の食事や注意点は検査内容により異なるが、看護師より同院独自の文書で丁寧に説明される。
- 5検査結果の説明
-
モニターに大腸内の画像を映しながら、時にクリニック独自の説明用紙を用いてポリープの場所や種類がわかりやすく説明される。検査後は鎮静剤の影響で少しボーっとした状態が続くことがあるが、同院では説明だけではなく検査レポートも渡しているため自宅で見返すことが可能だ。ポリープの切除などで病理検査を提出した場合は、約2週間後に病理結果を聞きに再度来院し、その際にも再度画像を用いた説明が行われる。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃カメラ/1万8000円(自費)、大腸カメラ/2万5000円(自費)