重本 陽介 院長の独自取材記事
海老山歯科
(広島市佐伯区/佐伯区役所前駅)
最終更新日:2025/03/27

JR山陽本線・五日市駅より徒歩10分、広電2号線・佐伯区役所前駅より徒歩6分という好立地に、2024年7月開業となった「海老山歯科」。海老山の山麓ですぐ隣は塩屋神社ということもあり、緑のきれいな落ち着いた場所である。商業店舗や企業、閑静な住宅が並ぶエリアのため、患者は小さな子どもから、働き世代、高齢者まで幅広い世代が来院する。補綴と根管治療が得意だという重本陽介院長は、大学病院のほか、地域の要となっている歯科医院で非常に多くの経験を積んだ歯科医師で、優しく穏やかな人柄が印象的だ。「丁寧なカウンセリングと痛みの少ない治療、そして何よりも患者さん一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしています」と語る重本院長に話を聞いた。
(取材日2025年2月27日)
詰め物などの補綴治療と根管治療が得意分野
先生はなぜ歯科医師をめざそうとお考えになったのですか?

子どもの頃に持病があって体が弱かったものですから、私自身、小児患者として医療はとても身近なものでした。歯の詰め物が取れるだけで不安に思うような幼少期を過ごして、自然と医療の仕事に興味を持ち、皆さんのお口の中の不安を取り除き、人の役に立つ仕事ができればと歯科医師の道をめざしました。大学は福島県の奥羽大学で学びました。一番印象に残っているのは東日本大震災ですね。幸い、私自身は何事もなかったのですが、県内で原子力発電所事故が起きたこともあって、大学が2ヵ月休校になりました。また、友達が岩手県の被害が大きかった地域の出身でした。地震の後に実家に帰省して、津波に遭われたご遺体の口腔内の状態を確認し身元を特定する「検死」を手伝ったそうです。岩手県内の歯科医師会も懸命に取り組んでいたそうで、そのような話をよく聞いていたこともあって、災害時の医療の大切さを肌で感じました。
開業に至るまでの経緯を教えてください。
大学病院では口腔外科にいたのですが、非常に高度な技術を要する患者さんが多く、自分で診ることができる範囲と、ほかの専門の先生に診てもらったほうが良い範囲の判断が大切で、チーム医療の連携について多くを学びました。それは開業した現在も、自分の力を過信せず、どの時点で総合病院に紹介したらいいのかという判断に役に立っています。また、大学病院とつながりができたことも大きいですね。その後は、地域の代表的な歯科医院で10年以上、地域医療としての歯科診療について研鑽しました。忙しい歯科医院だったため、かなりの数の患者さんを診させていただき、現在の私の礎になっています。ある程度自分の診療技術に自信がついてきたことや、生まれ育った地元に貢献したいという思い、父が顧問を務めている近隣病院で口腔ケアを手伝う必要性もあり、当院の開業に至りました。
こちらの歯科医院の患者層と得意分野を教えてください。

年代は幅広く、住宅街で近くに学校や公園があるので小さな子どもさんや、お母さん、学生さん、高齢者の方も多いですし、商業施設や工業エリアもあるため働き世代の方も多くいらっしゃいます。主訴についても、虫歯や痛み、歯周病、入れ歯、根管治療など幅広いです。小児歯科は歯が生えてくる1歳半ぐらいから対応していますし、親御さんにお子さんの歯のケアの仕方をお教えすることも可能です。一般歯科のほかホワイトニング、などにも対応しています。また、審美歯科やインプラント治療なども今後取り入れていく予定です。得意分野は、補綴と根管治療ですね。補綴とは歯のかぶせ物や詰め物、入れ歯などの人工物を用いて治療をする技術です。皆さんもよく虫歯の治療などでご経験があると思います。また、根管治療とは、虫歯が大きく神経まで達している場合、歯の神経や血管が通っている根っこの部分を治療し、細菌を洗浄したり消毒したりする技術です。
治療放置で行きづらさを感じている人も。気軽に相談を
補綴と根管治療を得意とされているのですね。

補綴も根管治療も多くの場数を踏んでいますので、その経験を駆使し誠心誠意対応させていただきます。補綴については、噛み合わせの精度が治療後の患者さんの満足度に大きく影響しますので、勤務医時代からお付き合いのある、信頼している歯科技工士さんに作製を依頼しています。根管治療については、歯科診療の中でも最も難しいといってもいい治療の一つです。中でも「湾曲根管」と呼ばれる大きく曲がってしまっている根管の治療は難易度が高いのですが、さらに「4根管」といって普通の人よりも神経の根っこの数が多い人のかなり難しい症例も手がけたことがあります。
他院の治療が途中のまま行かなくなってしまった場合でも、こちらを受診することはできますか?
忙しさなどで一度行かなくなった、間が空いてしまった、という方は多いですよね。私はチーム医療として、医師や歯科医師と協力体制で治療に挑むことも多かったので、ほかの病院で治療をした症例や、治療から時間がたった症例を引き継いで治療した経験も豊富です。治療を放置して8年ぶりに受診したという患者さんの治療も行ったことがありますので、もしそのような状態で困っている方がおられましたら、ぜひご相談ください。もし当院でも難易度が高く、先進の設備や高度な技術が必要な場合は、迅速に専門医療機関にご紹介いたしますので、安心してご相談いただければと思います。
歯科というと、不安や恐怖を感じてしまう人も多いのでは?

そのため、できる限り痛みの少ない治療を心がけています。当院では麻酔投与時は一定の速度で少しずつ注入できる電動麻酔器を導入し、麻酔液は体温に近い状態にしています。治療中、痛みを感じたら手を挙げたりして知らせていただければ、追加麻酔などで調整します。私のほうでも、患者さんの反応を見ながら、痛みを感じていそうならお声がけするようにしています。また、根管治療は時間がかかるので、口を開けている状態がつらい患者さんも多いです。その場合、バイトブロックや開口器と呼ばれる医療器具を用いる時もあります。ゴムのような素材でできていて、口の中に入れて噛んでいただくと自然と開口状態になります。歯科衛生士を含め、スタッフもなるべく笑顔で患者さんを見守り、患者さんの不安を軽減するように努めています。
全ユニット完全個室。患者がリラックスできる環境を
患者さんへの説明で心がけていることはありますか?

丁寧なカウンセリングを行うことと、お口の中の状態や治療方針、治療結果を、できるだけ画像を使ってお示ししています。具体的には、エックス線装置に口腔内カメラが組み合わさった機器で、実際の患部の画像をモニターでお見せしながら解説します。例えば、痛みの原因が不明だった患者さんに、銀歯の下にひびが入っている患部の画像をお見せし、どうして痛みが出るのかをわかりやすく説明させていただきます。口腔内は患者さんも普段見えないところが多いため、ただ単に言葉だけで説明だけされてもわからないと思います。実際に患部を見て納得していただくことが重要です。また、虫歯や歯周病といった疾患のメカニズムや治療の手順などのアニメーション動画を見ていただき、理解を深めていただきます。
完全個室だとリラックスできますね。
当院の診療スペースはすべて個室になっています。患者さんも落ち着いた空間の中でリラックスできますし、歯科医師側も患者さんとコミュニケーションが取りやすいです。各ユニットにモニターがあり、先ほど申し上げたエックス線画像や患者さん用アニメーション動画をチェアに座ったまま見ることができます。また、24時間換気もしており感染予防対策もしっかり行っています。
今後の展望と、患者さんへのメッセージをお願いします。

開業してまだ半年なので、まだ治療中の患者さんが多いのですが、今後は治療が終わった患者さんに対し、良いお口の状態を長く保つために定期的にメンテナンスに来ていただけるよう、予防歯科にも力を入れていきたいです。患者さん一人ひとりに寄り添いながら、地域の歯科診療を支えていく所存です。夜7時まで診療していますし、新患の方も含めてウェブ予約が可能です。お口のことで何か気になることがあったら、些細なことでも構いませんので、下のパン屋さんに行くついでにお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング 上下2万円程度、片方1万7000円程度