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川崎舎 俊一 院長の独自取材記事

かわさきや整形外科

(府中市/東府中駅)

最終更新日:2025/02/12

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科 main

東府中駅北口から徒歩約4分。新小金井街道沿いに2024年12月オープンした「かわさきや整形外科」は、グレーを基調に木目を取り入れたシックな雰囲気の院内が印象的。川崎舎俊一(かわさきや・しゅんいち)院長は、これまで三次救急病院での重度外傷の手術、二次救急病院での一般外傷や人工関節の手術、慢性疾患の治療などに携わってきたベテラン医師。同院でも、その豊富な経験や知識を生かしながら、運動器のけがや障害などの治療を通じて、小さな子どもから高齢者まで人々が楽しく健康な生活を送ることができるようサポートに尽力。「とにかく患者さんには気軽に来てほしいです」と気さくに話す川崎舎院長に、同院のことや地域医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2025年1月8日)

気軽に受診ができる整形外科クリニックをめざす

最初にクリニックを紹介していただけますか?

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科1

そもそもクリニックには、ちょっとした症状では聞きづらいな、という理由もあって足がなかなか向かないと思うんです。なので当院では、受診のハードルを低くしたいと考えています。例えば患者さんに対して、その痛みはなぜ出ているのか、この先どうなるのかということを時間もかけてわかりやすく、丁寧に説明すること。次に、一度ではわからないこともあると思いますから、患者さんから聞かれたら何回でも説明すること。加えて、スタッフには「誰々さんがこんなことを話していた」などの情報はなるべく共有してもらうこと。患者さんからすると、医師には言いづらいようなことも、看護師やリハビリテーションのスタッフには声をかけやすいでしょうからね。これらを意識し、患者さんの不安や体の痛みに働きかける、そんなクリニックをめざしています。

診療の特徴はありますか?

病院勤務時代に多くの手術を担当してきたからこそ、できる診療があると思っています。例えば骨折で関節面の骨がずれた場合、教科書的な診断をすれば患者さんに手術を勧め、病院を紹介することになるでしょう。ですが、実際の手術の場では戻せない程度の小さなずれや手術で戻すことが困難な場所のずれなどは、結果保存治療が選択される場合があります。ですので当院では、病院時代の経験をもとに、診察の段階で“どういった状態であれば手術が必要・不要なのか”を判断し、本当に必要な場合のみ病院を紹介するようにしています。患者さんからすると、医師に手術と言われて病院に紹介されるのは、ショックで不安になるのではないでしょうか。こうした心理的なストレスや病院まで通う身体的な負担も、当院での適切な診断を通じて軽減できればうれしいですね。

すてきな院内ですね。リハビリ室についてこだわりがあるとか。

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科2

私がグレーと木のコントラストが好きで、取り入れてみました。木はまだ少ないですが、いずれはジャングルというほどではないものの、大きめの木をたくさん置きたいと思っています。もう一つこだわったのがリハビリ室です。調べると、近隣に運動療法を行う医療機関が少なかったので、運動器リハビリを充実させたかったんです。リハビリは患者さんの意思に任せると恐怖心から不十分になりがちですので、サポートしていくためにスペースを広く取りました。私が病院に勤務していた頃は、手術だけでなく術後のリハビリも多く診てきましたし、慢性疾患を診る病院にも勤務していました。ですので、病院まで執刀医に聞きに行かずとも、術後の患部の痛みでリハビリを怖がる患者さんに対して「もう少し頑張っても大丈夫」といった継続しても問題ないかのアドバイス等もすることができます。

しっかりした診療が提供できる体制を整える

普段の診療では「本音」で会話することを大切にしているのですね。

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科3

一般整形外科からスポーツ整形、リハビリなど幅広く診療しているので、まず患者さんには、悩みがあれば気軽に相談に来ていただきたいです。診療で一番大切にしているのは、患者さんと「本音」で話せる関係を築くこと。普段のたわいもない会話からも、痛みの原因や体に起こっているトラブルに気づきやすくなると考えています。なので私には、近所のおじさんのようにフランクに話してほしいと思っています(笑)。一方で、医療機関としては優しいだけでは駄目ですから、診療の質にも妥協したくありません。そのため検査やリハビリなどの機器はできるだけ充実しました。可能な限り当院でしっかり治療をサポートした上で、手術などが必要になれば、基幹病院に紹介する体制も整えています。また肩の痛みの原因が心筋梗塞、腰痛の原因が大動脈解離といった場合は、近所の内科クリニックとも連携して、すぐに紹介できるようにしてあります。

他に、特徴的な取り組みはありますか?

骨粗しょう症予防に力を入れています。骨密度を測定して薬を処方するだけではなく、転倒しないように運動していただくことも重視しています。当院では、骨粗しょう症の患者さんに対し、基本的に運動療法を取り入れており、加えて食事の面からのサポートも行っています。パンフレットを渡して患者さんにお食事を頑張っていただくことが一般的ですが、牛乳と小魚は取っているけれど全体的に栄養が偏ってしまいがち、ということも。ですから、当院では栄養指導ができる体制も整えています。また、この辺りはスポーツする子どもが多い地域なので、けがをしない体づくりにも取り組んでいきたいと考えています。

専門の股関節についても教えてください。

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科4

人工股関節の手術は、当院では行っていませんが、場合によっては連携病院で手術を行うこともあります。手術にはいろいろな方法があり、低侵襲な方法でできれば入院期間も短くて、退院後にはスポーツすることもめざせます。病状をしっかりと評価して、手術などが必要であれば私が信頼する医療機関を紹介することが可能です。また、坐骨神経痛と診断されていても、実は変形性股関節症だったというケースも結構あって、場合によっては人工股関節手術が腰痛の緩和につながることも期待できます。当院で腰のエックス線撮影をするときには、必ず股関節も含めてチェックしていますので、ずっと神経痛に適しているという痛み止めを処方されているけど良くならない場合などは、ぜひ相談に来てほしいですね。

行って良かったと思ってもらえるクリニックに

診療の際に心がけていることはありますか?

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科5

当院は「小さな傷でも気軽に訪れ、何でも話せるクリニック」をめざしているので、患者さんが話しやすい雰囲気づくりを心がけています。私は、黙っていると怖く見られがちなんですよ(笑)。それもあって、できるだけフランクな感じを意識しています。また、「スタッフ一同患者さんには敬意を持って丁寧な診療を行う」というのも、大切にしているモットーの一つですから、患者さんの話はできるだけ最後まで聞きたいですし、病気について理解してもらえるよう丁寧に説明することも怠りたくないんです。その分、どうしても患者さんをお待たせしてしまうこともあるのですが、「待つけどちゃんと診てくれるな」と感じていただけるように、関係を築いていけたらと思っています。

一人ひとりに丁寧に向き合っているのですね。

はい、そうできるように努めています。例えば開業初日はたくさんの患者さんに来ていただいたのですが、皆さん初診だったこともあって、待ち時間がかなり長くなってしまったんです。そこで、「当院の方針としてしっかり説明して、きちんと診療をしたいので、ご理解ください」という説明を書いた張り紙をしたこともありました。診療の質を重視しようと思うと、やはり「患者さんの話を聞いた上で適切な診断を下し、ご本人にも理解してもらう」という工程は省略できないと考えています。

最後に今後の抱負と読者へのメッセージをお願いします。

川崎舎俊一院長 かわさきや整形外科6

患者さんに「行って良かった」と思っていただけるよう努めています。気軽に受診できるだけでなく、必要に応じて他の医療機関を紹介しつつ、一緒に回復をめざし、患者さんの生活に寄り添い長く診ていけるクリニックにしたいですね。そして、体のどこかが痛い、痺れている、動かせないといったときに、高齢だからしょうがない、やりたいことはあるけどもういい、仕事が忙しいなどと諦めず、受診していただきたいです。結果的に大したことがなくてもいいんです。クリニックは悪いところを見つけるだけの場所ではありません。検査して、何もなくて安心して、帰ってやりたいことができる、というのも意味があると思います。時間はかかるかもしれませんが、お一人お一人丁寧に診療しますので、気軽に頼ってくださいね。

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