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杉浦 剛 院長の独自取材記事

杉浦整形外科

(橿原市/大和八木駅)

最終更新日:2025/07/31

杉浦剛院長 杉浦整形外科 main

近鉄橿原線・大和八木駅から徒歩12分ほど。大和三山の一つである耳成山の近くに、「杉浦整形外科」はある。この地で長く続いてきた金森整形外科を、2024年に継承し開業。リニューアルした建物は真っ白な外観で、院内も白を基調とし明るく清潔な印象だ。院長の杉浦剛先生は、整形外科の中でも特に脊椎を専門とし、長年大学病院や総合病院で手術などの診療に携わってきた。数多くの手術経験は、患者に対し手術が必要か否かという重要な判断に生かされている。特に手足の動きに関わる脊椎の病気に関しては判断が難しいため、杉浦院長の専門性がより生かされる。また、骨折の予防となる高齢の骨粗しょう症の診療にも力を入れている同院。受診する患者の代表的な病気や治療について話を聞いた。

(取材日2025年7月7日)

勤務医時代は脊椎を中心に数多くの手術を手がける

開業までの道のりを教えてください。

杉浦剛院長 杉浦整形外科1

大学を卒業後、複数の基幹病院などの整形外科に勤務し、一時期大学院でも学んでいました。そこでは外傷や骨折などの手術に携わりながら経験を積み、徐々に整形外科の中でも特に脊椎(背骨)を自分の専門領域とするようになりました。救急の患者さんのほか、クリニックから紹介されてくる脊椎の慢性疾患の患者さんたちも含め手術を行い、入院中と退院後も外来で経過を見ていました。最初はずっと病院に勤め手術をする環境に身を置きたいと思っていましたが、投薬治療やリハビリテーションを行う保存療法や、骨粗しょう症治療など骨折の予防も大切だと思うようになりました。ちょうどその頃に、縁あって医院継承のお話をいただき、このタイミングだと思い開業に至りました。

整形外科を専門にした理由は何ですか?

手術に携わりたいと思っていたので、外科系に進みたいと考えていました。大学ではラグビー部にいたこともあり、運動経験のある医師の多い外科や整形外科の雰囲気は、自分に合っているなとも感じました。スポーツをやっていると、けがに出合う場面が多いため、外科や整形外科はなじみやすいのかもしれません。中でも整形外科のほうが、過去に自分がいた環境の空気に近い気がしました。新人医師時代にお世話になっていた整形外科の先生方も非常に熱心に誘ってくださったこともあり、整形外科を選びました。整形外科の中でも脊椎を専門にしたので、スポーツばかりを診てきたわけではないですが、学生さん、社会人などスポーツに携わる方々のサポートは数多く行っています。

幅広い年代のさまざまな痛みを迅速かつ適切に診断

来院される患者層や、代表的な主訴について教えてください。

杉浦剛院長 杉浦整形外科2

患者さんはお子さんから学生さん、社会人の方、ご高齢の方と多岐にわたります。主訴も腰痛、頸部痛、膝痛、捻挫や打撲した部分の痛みなど幅広くあります。また、骨粗しょう症に関するご相談や、スポーツ中に起こったけがで受診される患者さんも多いです。

どのようなタイミングで受診すべきでしょうか?

スポーツや転倒、事故などで体を傷めた方はもちろんですが、腰や膝など体の痛み、骨粗しょう症に関することなども気軽に相談していただければと思います。手足に痛みやしびれがある方は首や腰の神経が原因の場合がありますのでそのような方も受診していただきたいです。

例えば、手術が必要かどうかの判断はどのようにされていますか?

杉浦剛院長 杉浦整形外科3

骨折や脊椎の病気の場合、手術が必要かどうかの判断が非常に重要です。例えば、頸椎の脊髄神経が圧迫され手がうまく使えない、もしくは歩けなくなる、排尿、排便ができなくなるなどの症状がある方は、手術をしたほうが良い場合が多いです。一方、神経根、つまり神経の枝がダメージを受けて片方の腕にしびれや痛みが生じているような場合は、手術はせずに薬やリハビリテーションで治療を行うことが多いですね。手術の場合、タイミングが遅れて症状が悪くなりすぎると、手術をしても改善が乏しい場合があります。そこの判断が重要だと感じていますが、私自身、開業前は骨折や脊椎の病気の手術に携わり、たくさんのケースを経験してきたので、その経験をもとに手術が必要かどうかの判断を行っています。手術が必要と判断した場合は適切な病院に紹介させていただいております。

アップデートを重ね、常により良い治療を提案

骨粗しょう症について教えてください。

杉浦剛院長 杉浦整形外科4

高齢の女性の方は、程度の差はあれほぼ皆さんに骨粗しょう症の疑いがあると考えていいと思います。女性は閉経による女性ホルモンの低下や加齢により、骨の分解を抑えるエストロゲンというホルモンが低下し、骨形成が骨吸収に追いつかなくなってしまい、骨粗しょう症になってしまいます。また、栄養バランスの偏りや無理なダイエットなどにより、タンパク質などが不足しても骨粗しょう症になるといわれています。骨粗しょう症は特定の病気やステロイドなどの薬剤、甲状腺機能亢進症や糖尿病といった病気、胃切除などによっても起こるといわれています。

骨粗しょう症に対し、こちらのクリニックでは、具体的にどのような治療をされているのでしょう。

当院では、骨密度測定や血液検査などで骨粗しょう症検査を行っております。骨粗しょう症治療法としては、骨形成を助けるための骨形成促進薬、骨吸収を抑えるための骨吸収抑制薬など、薬物療法が中心となる場合が多いです。さらに、不足したものを補うためのホルモン剤やビタミン剤などもあり、種類は多岐にわたります。投与方法も、内服や注射、投与する間隔も、毎日、週1回、2回、月1回、半年1回、年1回と薬によってさまざまです。当院では患者さんのライフスタイルや、骨粗しょう症の状態などにより、最適と思われる治療をご提案させていただいております。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

杉浦剛院長 杉浦整形外科5

何かあったときに頼りにしていただける、地域の皆さんに、気軽に来院していただきやすいクリニックにしたいと考えております。また、患者さんにより良い治療をできるように、自分も今までの知識に加え、進歩する治療法や薬剤などの知識をアップデートしながら診療に臨みたいと考えています。

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