日景 史人 院長の独自取材記事
札幌ひかげ眼科・目もとの美容外科クリニック
(札幌市南区/澄川駅)
最終更新日:2025/03/24

札幌市営地下鉄南北線・澄川駅から徒歩13分ほど、スタイリッシュな外観が人目を引く「札幌ひかげ眼科・目もとの美容外科クリニック」。院内に一歩足を踏み入れると、ホテルのラウンジのような高級感あふれる空間が広がっている。院長を務める日景史人先生は、札幌医科大学附属病院の病院教授として難症例の眼科手術を数多く手がけてきた眼科医療のエキスパートだ。同院では眼科、美容外科、美容皮膚科を掲げ、一般眼科診療はもちろん、難症例を含む各種眼科手術、美容医療に幅広く対応。先進機器を多数導入し、専門性の高い眼科・美容医療の提供をめざす。「目に関する悩みや不安を取り除いて、患者さんが生き生きと生活できるようお支えしたい」と優しく語る日院長に、クリニックのめざすところや設備面のこだわりなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2024年12月11日)
めざすのは、「クリニックからも頼られるクリニック」
まずは医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

子どもの頃から人を喜ばせることが好きだったんです。手伝いをした時などに親が喜ぶ顔を見るのが好きで、漠然と「医師になったら、人に喜んでもらえるだろうな」と考えるように。成長してもその思いは変わらず、札幌医科大学に進みました。実は最初は心臓外科の医師をめざしていて、卒業後はその分野に強い神奈川県の病院で初期研修を受けました。ただもともと眼科にも興味があり、手術を見学した際に眼科のほうが向いているように感じて。もともときちょうめんで細かい作業が好きでしたし、まぶたの手術など形成外科的な治療ができることにも魅力を感じたんです。それで最終的に眼科の道に進むことを決意。初期研修終了後は「地元である北海道の医療に貢献したい」という想いから、札幌医科大学附属病院に戻ってきました。
ご専門や開業までの経緯についても教えていただけますか?
眼科では通常、白内障手術から学んで、網膜硝子体手術、緑内障手術、まぶたの手術といった専門に分かれるのですが、私は1年目からまぶたの手術を専門とする先生のもとで学ばせていただきました。最終的には網膜硝子体疾患を専門とするようになったのですが、最初からまぶたの手術の経験を積めたのは幸運だったと思います。大学病院では、難しい症例をたくさん経験しました。視力の回復が難しい増殖性糖尿病網膜症の手術なども担当。視力の回復をめざし、通常より時間をかけて細かく丁寧に手術するよう努めました。ただ大学病院では保険診療がメインのため、「自由診療を行えたら、この患者さんはもっと良くなるだろうな」と思うこともあって。「患者さんのために、もっと治療の選択肢を広げたい」という想いから、開業に踏みきったんです。
どんなクリニックをめざして開業されましたか?

「クリニックからも頼られるクリニック」をめざしています。患者さんはもちろん、手術時のトラブルや難症例の治療などで困ったときに、地域の先生たちからも頼っていただけるクリニックになりたいんです。開業にあたってこの場所を選んだのも、南区エリアに難症例まで幅広く対応できるクリニックが不足していたから。加えて、私はまぶたの手術など眼形成外科の分野でも経験を積み、手術の際には審美面も考慮するよう努めてきましたので、開業にあたって美容外科も標榜しました。大学病院時代から、眼瞼下垂の手術を行う際には二重幅も調整するなど、審美面も考慮した手術を心がけていたんです。美容外科も掲げていますので、建物の外観や内装にはこだわりましたね。院内は、患者さんが通いたくなるような、心ときめく空間づくりめざしました。
高度な医療を提供するため、さまざまな先進設備を導入
診療設備のこだわりについても教えてください。

先進の空調システムを採用するなど、手術室には特にこだわりました。クリーン度の高さは大学病院レベルだと思います。手術自体はうまくいったとしても、細菌感染などが起きると術後の経過は悪くなってしまいます。そうした事態を避けるためにも衛生管理を徹底しているんです。また、事前に患者さんに室内を見ていただけるよう、ガラス窓を設置。ご家族がモニターで手術の様子を見られるようにもしています。手術の際には、大画面モニターに目の中の3D映像を映し出して行います。高倍率に拡大できるため、細かい部分まで鮮明に見えるのが特徴です。さらに、白内障の手術中に目の度数をリアルタイムで計測する装置も導入。多焦点眼内レンズ挿入手術において、より適切な眼内レンズを選択するのに役立ちます。
高度な眼科医療を提供できるよう体制を整えているのですね。
そうですね。網膜の断層画像を広範囲に撮影できる、先進の光断層干渉計も導入しています。網膜の血管を詳しく調べるには、従来は造影剤を点滴した上で撮影する必要がありました。しかしこの装置を使えば、台に顎を乗せて撮影するだけで、細かい血管まできれいに観察することができるんです。また、老化に伴い視力が低下していく加齢黄斑変性の治療に使う、専用のレーザーも備えています。加齢黄斑変性に対しては基本的には薬剤を注射する治療を行うのですが、注射で症状の改善が見込めない場合などに、光線力学療法(PDT)というレーザーによる治療が必要になることもあるからです。さらに、視能訓練士や看護師などのスタッフも、各分野で活躍してきた信頼のおける人材を集めています。
ほかにも、さまざまな先進治療に対応されているようですね。

ドライアイに対するIPL治療にも対応しています。油分を分泌するマイボーム腺の機能改善を図る治療法で、油分の分泌を促すことで、涙が蒸発しにくくなり、症状の改善が期待できます。また、涙があふれる涙目に対する、涙道内視鏡手術も行っています。細い内視鏡を使ってチューブを挿入し涙道の詰まりの解消を図る手術で、対応しているクリニックは少ないと思いますね。さらに当院では、子どもの近視に力を入れて、近視矯正を目的とした治療としてオルソケラトロジーも行っています。
出会うすべての患者に、安心と笑顔、自信を届けたい
まぶたの手術についても教えていただけますか?

当院では、眼瞼下垂手術などまぶたの手術を行う際、目を観察する細隙灯顕微鏡を使って、「オキュラーサーフェス」と呼ばれる眼表面の状態もしっかりと確認します。まぶたには、涙を目の表面に均一に行き渡らせるなど、重要な働きがあります。手術によりまぶたの形状が変わると、目の表面に影響が出ることもあるため、まぶたと眼表面の両方を責任を持って診ているんです。目の表面にも配慮しつつ、まぶたの手術を行えることは、当院ならではの強みかもしれませんね。
美容皮膚科は、皮膚科の医師である奥さまが担当されているようですね。
美容皮膚科では日本皮膚科学会皮膚科専門医の知識と経験が必須のため美容皮膚科・レーザーにも専門性を持つ妻の聡子先生に担当してもらっています。月によって異なりますが、基本的には奇数週の木曜日の午後に聡子先生の診療があります。最近、目もとだけでなく、ほかの部分のしみやしわなどにお悩みの患者さんも多く来院されています。しみやしわができるのは、目もとだけではないですからね。さまざまな皮膚の悩みに対応するため、ほくろやイボに対するスキャン式炭酸ガスレーザーも導入しています。
最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

当院の理念は、「眼科医療と美容医療を通じて出会うすべての人に、安心と笑顔、自信と希望を生涯にわたりお届けすること」。目に関する悩みや不安を取り除いて、患者さんが自分らしく生き生きと生活できるようお支えしたいと思っています。「たくさんの方々を幸せにしたい」と思っていますので、目や目もとのことで気になることがあったら、ぜひ一度相談にいらしてください。皆さまが、笑顔で安心して生活できるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはドライアイのIPL治療/8800円
オルソケラトロジー/初年度175000円(2年目以降20000円)
ほくろのケア/3mm未満 1個あたり 8800円、3mm以上 1個あたり 11000円
いぼのケア/3mm以下のもの10個まで 16000円