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薫 一帆 院長の独自取材記事

かしま眼科

(鹿嶋市/鹿島神宮駅)

最終更新日:2025/03/14

薫一帆院長 かしま眼科 main

「かしま眼科」は、鹿嶋市役所から徒歩1分、サンポートかしまの2階にある。院長を務めるのは、日本眼科学会眼科専門医資格および医学博士号を持つ薫一帆(いさむ・かずほ)先生。日本医科大学多摩永山病院で医局長として数多くの手術を手がけた後、2023年に前院長より同院を継承。大学病院での経験を生かして白内障手術や硝子体注射、眼科レーザー治療などを行いながら、疾患の予防にも力を注いでいる。筋力トレーニングに旅行、登山、映画鑑賞、愛犬の散歩、ドライブと多趣味で、英語・中国語のほか、これまで住んだことのある北海道や沖縄の方言も話せるというエネルギッシュな薫院長。クリニックの診療内容や、今後の展望、「困った時に相談できる医師でありたい」という自身のポリシーについてたっぷり語ってもらった。

(取材日2025年1月8日)

気軽になんでも聞ける空気を大切に

先生は2023年6月にこちらの医院を継承されたそうですね。

薫一帆院長 かしま眼科1

院長になって1年半が過ぎましたが、おかげさまで多くの方に通っていただいています。「お友達も皆ここに通っているんですよ」と言ってくださる方もいて、お知り合いの紹介やクチコミによって支えられているんだなと、ありがたい思いです。患者さんの傾向は、若い方も来られますが、ご高齢の方が多いですね。なので、白内障の日帰り手術や緑内障のレーザー治療に力を入れています。私の専門が網膜疾患で、これまで総合病院や大学病院で白内障、硝子体、緑内障の手術を多く執刀してきたため、その経験をここで生かしていきたいです。そのほか、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症の知見も豊富に持っていますので、硝子体注射など網膜疾患に対する薬剤治療も積極的に行っています。

先生の診療理念についてお聞きします。

困ったときに気軽に相談できる医師であり、クリニックであることです。医療機関というのは、患者さんからすると多少の圧迫感や緊張感を感じる場だと思うのです。「こんな些細なことを相談していいのかな」などと考えて、聞きたいことが聞けなかったという人も多いかもしれません。そんなことにならないよう、リラックスできる場所づくり、なんでも聞ける雰囲気づくりに努めています。わが家の犬の写真をクリニック中に飾っているのもその一環なんですよ。犬を飼っている方は、まず間違いなく愛犬の話になります(笑)。でもそこから話が弾めば、質問もしやすくなるはず。何か困ったことがあったとき、真っ先に相談に来てもらえたら、かかりつけ医としてはうれしい限りです。日頃から眼科のみならず、他の科の知見も学ぶように努めてますので、眼科以外のことでもわかることはお答えします。どうぞお気軽にご相談ください。

診療時に心がけていることはありますか?

薫一帆院長 かしま眼科2

診察の順番が来たら、私がじかに患者さんをお迎えし、お帰りになる際は「気をつけて帰ってくださいね」と一言声をかけています。また、白内障などで手術をした患者さんには、帰宅後に必ず私から電話をして「何かあったら、いつでもこの携帯の番号にかけてきてくださいね」とお伝えしています。手術を受けた当日は、皆さん多少なりとも不安を感じていると思うので、そんなときに医師から電話があれば、それだけで安心していただけると思うのです。あとは、患者さんに説明をするときに難しい専門用語を使わず、身近なものに例えるなどして工夫しています。説明は誰が聞いてもわかりやすいことが大切。イメージしやすいようにイラストを描いたりプレゼンテーションソフトで資料をつくったりしていますが、今後はホワイトボードに書きながら説明する方法も試したいと思っています。

眼瞼専門の外来を設置し、病診連携で通院の負担を軽減

患者さん自身のことだけでなく、家族の健康に関する相談にも乗っているとか。

薫一帆院長 かしま眼科3

かかりつけ医ですから、患者さんのご家族の健康についても相談を受けますし、答えられる範囲のことは答えています。「直接診ていないので、確定的なことは言えないけれど」というのが前提ですが、信頼する医師から「こういうことが考えられるから、一度受診しておいたほうがいいと思う」と言われたことが、結果的に受診のきっかけとなり、疾患の早期発見につながればいいなと思っています。相談いただくと心を開いてくれているのかな、と私自身もうれしくなります。

まぶたの病気を専門的に診る外来があると聞きました。

2ヵ月に1回、私の友人でもある土浦協同病院の形成外科の先生に来てもらい、まぶたが下がって視界が狭くなる眼瞼下垂や、下まぶたの際が内側に入り込んでまつげが目を傷つけてしまう眼瞼内反症などの診療を行っています。日帰りの手術であれば当院で、入院が必要な場合は土浦協同病院で行うという流れです。近年、まぶたの手術を行う眼科クリニックは多くなりましたが、やはり「餅は餅屋」。傷が残らないようにきれいに仕上げたいと考えるなら、形成外科の先生に任せたほうが患者さんもきっと安心だと思います。入院が必要となる手術でも、術前の診察と術後のフォローは当院で対応しますので、土浦協同病院に何度も通う必要はありません。高齢の患者さんは移動も大きな負担になりますから、スムーズに治療を受けられる体制を整えています。

帯状疱疹ワクチンにも対応されているとか。

薫一帆院長 かしま眼科4

帯状疱疹というと、脇腹などに赤い斑点や水膨れができて痛いというイメージがあると思いますが、実は帯状疱疹は全身のどこにでも発症します。眼科で問題となるのは、顔にできてしまった場合。角膜や結膜、まぶたなどに感染し炎症が波及すると、目が閉じられなくなるケースや、最悪の場合失明に至るケースも。また、後遺症として神経痛が残存した場合、生活の質にも大きく影響します。そのため、予防策として50歳以上の方にはワクチン接種をお勧めしています。高額のため接種を躊躇される方が多いのですが、毎年接種しなければならないワクチンではなく、年あたりに換算すると、毎年接種するインフルエンザワクチンと比べても金銭的な負担はあまり変わらないんです。なので、患者さんには病気のリスクや、長期的な視点も含めてお話ししています。

目を大事にすることは、生活の質を保つこと

ところで、オフタイムはどのようにリフレッシュしていますか?

薫一帆院長 かしま眼科5

トレーニングが趣味で、仕事が終わったら毎日ジムで体を動かしています。体を動かすことは、身体的にも精神的にも健康の維持に役立っています。もともと私は身体活動の研究で博士号も取得しているんです。もし患者さんで日常生活にどういった運動を取れ入れればいいか相談したい方がいましたら、アドバイスもできますよ(笑)。休みの日には、愛犬を連れて公園へ行ったり、ドライブに行ったりしています。あと屋久島が大好きで、勤務医時代は、まとまった休みを取って行っていました。開業後はそんなに長く休むわけにもいかないので、行けるときに行くという感じですが、屋久島は私にとってリフレッシュできるとても大切な場所です。

今後診療で力を入れていきたいことは?

1つはドライアイの治療ですね。ドライアイは単に目が乾燥するだけと思われがちですが、慢性化、重症化すれば痛みを伴ったり視力が低下したりして日常生活に支障を来します。近年は涙の量や質を測定する機器が登場し、自分の目がどのくらい乾燥しているかが数値でわかるようになりました。目に見えるデータを使い、満足度の高い治療に役立てていきたいですね。もう一つは、いち早く目の異常を見つけるための眼科総合検診を立ち上げることです。私はかつて大学病院で公衆衛生学を研究していたため、今も予防医学が一番大事だという考えです。病気を未然に防ぐため、そして不要な検査を減らすため、人間ドックのように目の健康をチェックする検査を世の中に浸透させていきたいです。

最後に、地域の方々へのメッセージをお願いします。

薫一帆院長 かしま眼科6

人生100年時代といわれる今、毎日の生活を豊かに楽しく生きるには、やはり物がしっかりきれいに見えることは重要です。人間というのは目からいろんな情報を受け取って生活していますから、自分の生活の質、人生の質を守るためにも、目を大切にしてほしい。例えば、「失明」という怖いイメージがある緑内障も、きちんと治療を受けることで失明を回避することは十分見込めますし、私たちも不安を取り除けるよう親身になって治療を行います。皆さんの生活の質を高めるために、私たち眼科医はいますから、少しでも兆候のようなものがあれば、躊躇せずにお越しください。交通の足がなくて通院が難しい場合は、無料送迎も利用できますので気軽にご相談くださいね。

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