溝口 久勝 院長の独自取材記事
ブランデンタルクリニック
(広島市中区/立町駅)
最終更新日:2024/12/17
「ブランデンタルクリニック」は、広島市内の中心部に位置し、広電1号線・立町駅から徒歩約1分、立町バス停留所からも徒歩約1分というアクセス至便な場所にある。溝口久勝院長は広島県内のさまざまなクリニックに勤務してきた経験豊富な歯科医師。歯周病治療を得意とし、虫歯治療・小児歯科・矯正歯科・ホワイトニング・審美歯科など幅広い診療に対応する。また、初めて来院した患者には歯科用CTによる検査を行い、口の中の状態をトータルで把握した上で治療方針を決める。歯をできるだけ残すこと、患者のさまざまなニーズに応えることをモットーとする溝口院長に、診療で大事にしていることや、得意とする歯周病治療について話を聞いた。
(取材日2024年11月19日)
口腔内を総合的に検査した上でカウンセリングを実施
先生はさまざまなクリニックで経験を積まれていますね。
勤務医として最初に勤めたのは安芸郡海田町にある「ひまわり歯科」でした。地域医療に根差したクリニックで働きたかったこと、数多くの患者さんを診療して経験を積みたかったことから、こちらで勤務させていただいていました。今後、自身で開業した際にも必要となる人材育成に注力しているというところにも惹かれました。院内での勉強会が開催されることも多くあり、診療だけではないさまざまなことを多く学ぶことができたと感じています。その後、働き世代により特化した治療や歯列矯正の経験を積みたいという思いから、ほかのクリニックにも勤め、研鑽を積んできました。
開業する際に重視したポイントや、診療で大切にしていることについてお聞きします。
開業にあたっては「通いやすさ」にこだわりました。当院は広島市の中心部に位置し、電車とバスの駅から近く買い物やお仕事の帰りに立ち寄りやすいという地理的な面で、通院による負担を軽減したいと思っています。また、患者さんが予約を取りやすいようSNSでも予約を受けつけています。症状に対する質問などは私が患者さんに直接返信するようにしていますので、気軽にご相談いただけたらと思います。診療面で重視していることは、当院で治療を完結するということ。難しい治療になると大学病院に行っていただいたりと、患者さんの負担が増えることがあるかと思うのですが、当院ではそういったことがなるべくないように、幅広い診療に対応しています。また、患者さんに疑問を持たせないというのも、大事にしていることの一つ。歯科用CTの画像や3D画像を用いて、視覚的にもわかりやすい説明を心がけています。
設備面も充実していますね。
新型の歯科用CTや口腔内スキャナーを導入しています。なぜ歯が痛いのかがわからないという患者さんもいらっしゃるので、初めて来院される患者さんには、歯科用CTによる検査を行うようにしています。歯科用CTは、まだ自覚症状が出ていない虫歯や歯周病の早期発見に役立ちます。また、歯が折れたと来院された場合、折れた部分だけを見て治療しても、噛み合わせが原因となっている場合は、また折れてしまう可能性が高いので、歯科用CTでお口の中をトータルで検査した上で、治療に入っています。一方、口腔内スキャナーは患者さんのお口の中全体をスキャンし、立体画像をモニターに映すことで歯の状態をあらゆる角度から確認できるので、かぶせ物や歯列矯正のための型採りとしても活用しています。検査機器以外にも、治療の際に腰などに負担がかからないよう、低反発材料を用いた診療チェアを取り入れているのも当院の自慢です。
できるだけ歯を残すため歯周病治療に力を入れる
審美歯科で用いるセラミックはどのようなものを扱っていますか?
セラミックは約30年前に登場して以来大きく進化し、ジルコニアやリチウムセラミックスなども出てきました。それらのセラミックを用途や患者さんのご希望に合わせて使い分けています。例えば、噛み合わせを考慮した上で、強度が必要な歯には硬さに特徴のあるジルコニアを使い、見た目にも配慮したいときはジルコニアに混ぜ物をしたものを使います。ほかにも、見た目の良さを重視する方や自然な色合いを優先したい場合はガラス系セラミックといったように、どういう歯にしたいかにもよって選べるように選択肢を設けているんです。
歯周病治療にも力を入れていらっしゃるそうですね。
歯はどうしても抜かないといけないケースがあるのですが、天然歯に勝るものはありません。インプラントであっても噛み応えは本物の歯にはかないませんし、ブリッジにするとほかの歯に負担がかかってしまいます。そこで当院では、抜歯に至る前に歯周病治療を徹底し、できるだけ歯を残すことをめざしています。歯周病の原因は歯に付着する歯垢で、これを除去しなければ進行を止めることができません。治療ではまず歯茎の下に隠れている歯垢を掃除し、必要に応じて歯茎もめくって歯周組織再生治療も行います。たとえ将来的に歯を抜かないといけなくなるとしても、抜歯の時間を延ばすことで患者さんの暮らしの質を少しでも長く守りたいと考えています。
他院で抜歯するしかないと言われた患者さんが、抜歯を回避することは可能でしょうか?
抜歯に至る原因にもよりますが、例えば歯の根っこにたまっている膿が原因だとしたら、その膿を取り除くことで歯を残せるかもしれません。治療としては、膿を出す器具が届くように麻酔をして歯茎を切開して膿を取り除き、きれいに掃除をします。膿に悩まされる患者さんは結構いらっしゃるんですよ。こちらについても、患者さんがご自身で直接見ることができずイメージがわかないこともあるため、実際にお撮りした画像などで確認していただいています。
患者の背景に配慮し、さまざまなニーズに応える
開業されて1ヵ月がたちましたが、現在の状況とこれからより力を入れたいポイントなどはいかがでしょうか?
ありがたいことに、少しずつ患者さんが増えてきています。僕のポリシーに、「患者さんに疑問をもってもらう」ということがあります。そのために口腔内の状況を把握していだき、治療をするポイント、提供できる治療法をしっかり説明した上で最も自分に合った治療を選択いただきたいと思っています。ただ痛い箇所を治す治療を提供するのではなく、治療が必要となった根本的な原因について理解していただいた上で再発を防止し、継続的に通うことができるクリニックにしてきたいです。患者さんの中には、親子で来院される方もいらっしゃいます。当院にはキッズルームがありますし、バリアフリーでベビーカーのまま診療室に入っていただけますので、小さなお子さんとも気兼ねなく来院してください。
プライベートについてもお聞かせください。趣味などはありますか?
旅行が好きで学生時代から全国各地を回り、青森県以外は制覇しました。全都道府県制覇を終わらせたくないので、青森県への旅行を残しています。また、私はカフェ巡りも好きなんです。カフェで紅茶やコーヒーを楽しみながら読書をしたり、当院のホームページのブログを作成したりしてのんびり過ごすことでリフレッシュしています。お酒はほぼ飲めないのですが、甘いものを食べるのは好きですね。趣味と言えるかどうかはわかりませんが、他の空き時間では専ら当院のブログを執筆しています。先日、投稿が150本を超えたのですが、これからも知識のアウトプットのため、患者さんにご覧いただく意味のあるものを発信するために継続していきたいと思っています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
今後、歯科医療はますますデジタル化が進むと思います。そういった新しい技術や治療方法を取り入れながらブログやホームページで患者さんにわかりやすくお伝えしつつ、患者さんの「家族と予約を取りたい」、「忙しいのでこういう時間に行きたい」といったニーズや経済状況に柔軟に応えられるクリニックをめざしたいです。お口に関するどんなことにも対応できるよう診療に臨んでいますので、どんなことでも気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正(前歯のみ)/33万円~
成人矯正(全体)/55万円~
小児矯正/55万円~
ホワイトニング/1万6500円~
セラミック(詰め物)/5万5000円~
セラミック(被せ物)/8万8000円~
ラミネートべニア/8万8000円~
ジルコニア(詰め物)/6万6000円~
ジルコニア(被せ物)/11万円~
ジルコニアに混ぜ物をしたもの/6万6000円~
ガラス系セラミック/6万500円~