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井上 剛 院長、築地原 将司 さん、徳永 良枝 さんの独自取材記事

ねりま脳神経外科

(練馬区/練馬駅)

最終更新日:2025/05/02

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科 main

練馬駅から徒歩2分、平成つつじ公園の目の前にたたずむ「ねりま脳神経外科」。井上剛(ごう)院長をはじめ、温かな笑顔のスタッフたちが迎えてくれる同院は、MRI、CTなどの検査機器を備え、脳卒中や認知症の診断と予防に力を入れている。頭痛など身近な悩み事も治療の対象で、光に過敏になっている人でもリラックスして過ごせるように照明を落とした待合室があるのも、頭痛治療を専門の一つとしてきた井上院長ならではの配慮といえるだろう。今回は、脳ドックなどの検査を担当する放射線技師の築地原将司(ついちはら・まさし)さん、認知症ケアのエキスパートでもある看護師の徳永良枝さんとともに、めざす「安心を提供する場所」とはどのようなものなのか、詳しく話を聞いた。

(取材日2025年3月19日)

頭痛でも通える脳神経外科。生活習慣病の管理にも注力

まず、井上院長が医師を志したきっかけから教えていただけますか。

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科1

【井上院長】慶應義塾大学で心理学を学んでいた時、不登校の子どもたちを支援している小児科医の先生の授業があったんです。「困っている子に何か自分にもできないか」と学外でも学生ボランティアとして先生の活動を手伝う中で改めて、人間の体や精神を理解した上で人の役に立ちたいと思うようになりました。大学卒業後、東海大学医学部に編入学。研修医になった頃は小児科志望でしたが、ある時、交通事故で瀕死の状態で運ばれてきた少年がいて、命を救うために脳神経外科の先輩方が1秒も無駄にしないよう取りかかる様子を目の当たりにしました。強烈な感動と緊張感、一朝一夕では習得できない脳神経外科の治療に魅力を感じ、この道に進もうと決意。大学病院では約10年間、頭蓋底腫瘍を専門に数多くの手術を執刀しました。

次に、開業までの道のりをお聞かせください。

【井上院長】開業までは約7年間、杉並区の脳神経外科クリニックに勤務しました。そこで訪問診療にも携わることができたのは、非常に貴重な経験でしたね。例えば、薬を処方しておしまいではなく、ご自宅できちんと飲まれているかどうかまで確認することもできたからです。どんなに医学的に適切な薬剤を渡したとしても、飲んでもらえなければ意味がありません。無理なく服薬していただくためには、まず患者さんの生活をよく知る必要があると痛感した日々でもありました。幅広い診療に取り組む中、脳の病気だけではなく誘引となる生活習慣病なども管理できるクリニックを立ち上げたいと考えるようになり、なじみ深い練馬で開業できたことをとてもうれしく思っています。

気軽に通える脳神経外科をめざしているとか。例えば頭痛の相談もできるのですか?

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科2

【井上院長】私は大学病院では脳出血・くも膜下出血・脳腫瘍などが原因の二次性頭痛、前職のクリニックでは片頭痛などの一次性頭痛にお悩みの数多くの患者さんを診てきました。頭痛の治療も得意分野の一つなので、ぜひご相談ください。当院ではまず重大な脳疾患がないかどうかMRIやCTで調べ、必要があれば大学病院への紹介なども行っていますが、ほとんどの頭痛はそのような心配のないものです。頭が痛くなったら市販薬を飲むのが習慣になっている方も多いかもしれませんが、慢性化が進み、ますます治療が難しくなってしまうので注意してください。既に慢性化が進行していても手立てはありますが、そうなる前にできるだけ早くご相談いただければと思います。

脳ドックや認知症に注力。生活に寄り添い改善を図る

町のクリニックで詳しい脳ドックが受けられるのは便利ですね。

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科3

【築地原さん】私は放射線技師として、MRI、CT、エックス線検査などの画像検査を行い、患者さまの脳の状態を詳細に撮影しています。中でも当院の特色でもある脳ドックを希望する患者さまは、将来的な脳の病気を心配している方も少なくありません。だからこそ、精密な画像を撮るのはもちろんのこと、撮影できない「不安」にも寄り添う脳ドックを実施しています。脳出血、脳梗塞、認知症などはいずれも生活習慣の影響が大きい病気です。私は脳疾患予防のための食事・生活指導も専門とし、ライフスタイルを見直すことにも注力してきました。予防に興味を持つようになったのは、若くして脳出血を起こし後遺症で不自由している方を見たのがきっかけでした。脳疾患は30代でも発症するので、一度、検査を受けていただければと思います。

認知症の治療にも力を入れていると伺いました。

【徳永さん】私は急性期病院を経て有料ホームに勤務したのですが、認知症の方に接する機会も多く、専門的なケアにも携わってきました。当院でも初期から重度までさまざまな方に接する毎日です。受診に抵抗がある患者さまいますが、当院ではまず家族だけにお話を聞くという診察も可能なのでご活用ください。また“認知症”という言葉を使わず「脳の健康状態を調べてみましょう」などと言って受診や検査を促す工夫もしています。認知症の治療はなるべく早期に開始することが望ましく、治療の選択肢を広げるためにもできるだけ早めに受診してほしいです。

何を大切にして患者さんと向き合っていますか。

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科4

【徳永さん】認知症が進行して暴れてしまう女性の患者さんがいたのですが、亡くなる直前だけ元の穏やかな性格に戻ったんです。「こういう方だったのか!」と最期にお会いできてうれしかったですね。認知症で別人になってしまった……とショックを受けるご家族も多いのですが、決してご本人の本質が失われるわけではありません。だからこそ、病気で隠れている本来の姿に思いを寄せながら接するようにしています。
【築地原さん】私が担当しているMRI検査は不安を感じる方が多いので、アイマスクを用意したり、照明を明るくしたり、こまめに声かけしたりするなど、一人ひとりに合わせた工夫をするようにしています。当院が大切にしている「安心して受けられる医療」をこれからも大切にしていきたいです。

多職種で連携し患者の「安心」のためにより良い治療を

スタッフの皆さんの雰囲気も温かいですね。

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科5

【築地原さん】事務、臨床検査技師なども含め、職種を越えて「どうすればもっと安心して医療を受けてもらえるのか」と話し合うなど、コミュニケーションの機会が多いからでしょうか。
【徳永さん】脳神経外科は、脳疾患の心配を抱えながらやっとの思いで来る患者さんもいます。とても緊張なさっていますし、できるだけ丁寧で温かな雰囲気の中で迎えられるよう力を合わせていきたいです。
【井上院長】大切なスタッフたちが健やかに働けるようにするには何が足りないのか、いつも考えています。休診として行う全体ミーティングでは問題点を全員で共有。スタッフが持ち回りでテーマを設定し、ブラッシュアップの機会としています。

今後の展望についてお聞かせください。

【井上院長】当院には診察室が3つあり、順次、私が診察に回るようにしています。ご高齢の患者さまには移動や準備をゆっくり行っていただくことができ、かつ待ち時間の短縮にもなります。さらに各部屋にクラークを配置することで患者さまの目を見て診察することができます。今後とも、このような従来のスタイルにこだわらないクリニックをつくっていきたいです。
【築地原さん】医療系システムエンジニアの経験も生かし、当院の予約システムや問診システムの構築を担当しました。AIの動向にも注目しつつ、患者さんが安心して受診できる基盤を固めていきたいと思っています。
【徳永さん】多職種のさまざまな視点から自由に意見を出し合えるのも当院の強み。これからも、患者さんへのより良い対応をみんなで追求していきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

井上剛院長、築地原将司さん、徳永良枝さん ねりま脳神経外科6

【築地原さん】脳に関することは一般的な健康診断ではあまりわかりません。健康診断を受けたタイミングで、プラスアルファで脳ドックを受ける習慣を持つようにしてみてはいかがでしょうか。
【徳永さん】スタッフ全員、患者さんのことを家族のように思っています。認知症に関しても「医療に詳しい親戚に聞いてみよう」くらいの気持ちで気兼ねなく足を運んでもらえたらうれしいです。
【井上院長】医療機関であるだけではなく「安心を提供する場所」として地域の方々のお役に立ちたいと願っています。どんな小さな心配事でも遠慮せずにお聞かせください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/5万円~

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