宮内 利樹 院長の独自取材記事
杉田みやうち歯科
(横浜市磯子区/新杉田駅)
最終更新日:2025/08/12

JR根岸線・新杉田駅の西口を降りてすぐ、木目とアイアン調の外観が目を引く「杉田みやうち歯科」。院長の宮内利樹先生が生まれ育ったこの地域に貢献するため、2024年11月に開業した歯科医院だ。駐車場から診療室まですべてバリアフリーになっており、小さな子どもから高齢者まで安心して来院できるよう配慮されている。診療項目は、虫歯や歯周病の治療、入れ歯、セラミックの修復治療、口腔外科、ホワイトニングと幅広く、中でも再発リスクを減らすための予防歯科に注力している。宮内院長を中心にスタッフも皆明るく、院内はポジティブな雰囲気にあふれている。「歯科医院が苦手な方でも気軽に来院できる場所にしたい」と朗らかに語る宮内院長に、診療コンセプトや歯科治療にかける思いについてたっぷり話を聞いた。
(取材日2025年6月2日)
幅広い患者層を受け入れるために平日は19時まで診療
木をたっぷり使ったデザインと黒のアイアンが印象的な外観ですね。

温かみのある木の素材をたっぷり取り入れることで、やわらかい印象の外観になるよう意識しました。歯科医院は用がなければあまり近づきたくない場所だと思われがちなので、誰でも気軽に入りやすい雰囲気にしたかったんです。また小さなお子さま連れの方からご高齢の方まで安心して来院できるよう、クリニックの外から診療室まですべてバリアフリー設計にしています。感染症対策も徹底しており、紙コップや紙エプロンなど使い捨てができるもの以外は高圧滅菌機でしっかり滅菌しています。飛沫感染を防ぐための換気システムも導入していますので、感染リスクを最小限に抑え、安全性に徹底的に配慮した環境で治療に専念していただけます。
歯科医師をめざしたきっかけや、この地域で開業された経緯をお聞かせください。
歯科の仕事に興味を持ったのは、歯科医師をしている身内に「仕事をするなら手に職をつけられる歯科医師がいい」と勧められたのがきっかけです。生まれ育ったこの地域に恩返しできる仕事をしたいとも思っていたので、困った人の役に立てる歯科医師が魅力的に見えましたね。とにかく地域に貢献したい気持ちが強かったので、開業先はこの地域一択でした。実際に歯科医師になってみて、日々患者さまの口腔のトラブルの改善に取り組んでいると、この仕事を選んで良かったと心から思います。「おいしくごはんが食べられるようになった」「痛みがなくなって安心した」など、患者さまに治療を受けて良かったと思っていただけるよう、これからも力を尽くしていきたいです。
クリニックにはどのような方がメインに来院されますか?

再開発による複合商業施設や中高層のマンションが並びつつ、昔ながらの商店街や閑静な住宅街も残っているので、小さなお子さまからご高齢の方まで幅広い方が来院してくださいます。どこかの年齢層に患者さまが偏っているということはないですね。誰でも気軽に来院しやすい歯科医院であるよう、気さくな雰囲気を大切にしているのも響いているのではないかと思っています。京浜工業地帯も近いので、社会人の患者さまもよくいらっしゃいます。社会人や学生は平日の日中に来院するのが難しい方が多いので、平日は夜19時まで、土曜日も15時まで診療を受けつけています。また忙しい方でも手軽にご予約いただけるよう、24時間利用できるウェブ予約システムも採用しています。
年を重ねても食事や会話を楽しむための予防歯科に注力
クリニックのコンセプトや診療方針を教えてください。

当院では患者さまに寄り添う治療をモットーに、治療前のカウンセリングやインフォームドコンセントを重視しています。疾患の治療に高い治療スキルが必要なのは当然ですが、患者さまの悩みや不安に耳を傾け、患者さまのニーズにお応えするのも歯科医師の役目だと考えています。そのため患者さまとの信頼関係を築くのを第一とし、カウンセリングに十分な時間をかけ、どんな小さな悩みでも積極的にお聞きする姿勢を大切にしています。また、治療を始める前には必ず治療方針や内容を提示し、ご理解いただいた上で治療を始めるのを原則としています。歯科医師の考えを押しつけたり、無理に治療を進めたりすることは絶対にありません。小さなお子さまに対しても、どのような治療をしていくのかきちんとお話しすることで、痛いことをされるかもしれないという怖い気持ちをできる限り和らげられるよう心がけています。
通いやすい環境づくりのために、痛みに配慮した治療も大切にされているそうですね。
小さなお子さまや痛みに敏感な方でも安心して治療が受けられるよう、麻酔の使い方を工夫しています。麻酔は痛みを和らげるために使用するものですが、麻酔を注入する注射自体が痛くて苦痛を感じる方も少なくありません。そのため歯茎の表面に麻酔を塗り、表面麻酔が作用してから極細針をセットした電動麻酔器で麻酔を注入しています。電動麻酔器は薬液の注入圧が一定なので、余計な痛みを感じにくいのが魅力です。また歯列の型を採る際に、高画質で高精度なデータを取得できる口腔内スキャナーを使用します。従来のシリコンを使った方法よりも不快感がなく、嘔吐反射が強い方でもリラックスして治療を受けられるのがメリットです。ほかにも苦手な治療や痛みへの不安感が強い場合はできる限り対応いたしますので、我慢せずにご相談ください。
幅広く診療されていますが、特に力を入れている診療はありますか。

虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防歯科ですね。一度削った歯は二度と元の状態には戻らず、治療を繰り返すたびに歯は脆くなっていき、最終的にはひびや破折によって喪失してしまうトラブルにつながってしまいます。できるだけ削らない治療で歯を残していくのも大切ですが、まずは虫歯や歯周病になりづらい健康な口腔を維持し続けることが、年を重ねても自分の歯で食事をし続けるため非常に重要です。その実現には毎日の歯磨きが欠かせませんが、ただなんとなくブラッシングしていても適切なお手入れはかないません。患者さまの歯並びや歯周病の有無などで、歯ブラシの動かし方や力の入れ具合は異なります。そこで当院は、患者さまお一人お一人に合わせた歯ブラシの選び方やブラッシング指導を行い、患者さまが健康な口腔を維持できる環境づくりをサポートしています。
「歯科医院=怖い」を払拭して気軽に来院できる場所に
一般歯科領域だけでなく、口腔外科疾患の治療や相談にも対応しているとか。

地域のかかりつけ医として、さまざまな口腔の悩みにできる限り応えられるよう、口腔外科領域にも対応しています。口腔外科領域の治療で多いのは、親知らずの抜歯ですね。白板症や粘液嚢胞など粘膜疾患についても、軽度であれば当院でレーザー治療や軟こうの処方を行います。ただし悪性腫瘍の恐れがあったり、当院で対応できない症状だったりする場合は、より治療体制が整った大規模病院をご紹介します。患者さまにとって本当に必要な治療を受けていただくため、専門的な治療が必要な疾患かどうかの見極めもしているので、「気になる口腔トラブルがあるけれど、どこに相談したらいいかわからない」という方は、口腔外科治療を受ける入り口として当院をご利用ください。
お忙しいかと思いますが、休日に楽しまれている趣味はありますか?
休みの日は早朝から海に行って、釣りを楽しんでいますね。金沢八景から船で海に出て、釣りを満喫することもあります。あまり得意ではありませんが、釣ったアジなどは自分でさばいて食べることもありますよ。ほかにもお酒が好きなので、気心の知れた友人と飲みに出かけるのが気分転換になっていますね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後も、地域の患者さまのニーズに応えるのを第一に診療していきたいと考えています。高度な技術や特殊な治療法よりも、地域のかかりつけ医として求められる技術を堅実に磨き続けたいですね。当院では患者さまに少しでもポジティブな気持ちで来院していただけるよう、不安や悩みに寄り添った診療を心がけています。スタッフも明るく親しみやすい人ばかりなので、クリニックに一歩入ってすぐ、当院の気さくな雰囲気が伝わるのではないかと思います。年を重ねても食事や会話を楽しむには健康な口腔を維持する必要があり、定期的な検診や早めのケアが不可欠です。ちょっとしたトラブルから、長く虫歯を放置してしまい歯科医院に足を運びづらくなってしまったケースまで、しっかりお話を伺って適切な治療をご提案しますので、歯やお口のことで気になる症状がありましたら気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/3万3000円~、義歯/33万円~、オールセラミッククラウン 前歯/11万円、オールジルコニアクラウン 臼歯/6万6000円~