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病理学の視点で取り組む
診断と評価を重視したメンテナンス

歯科ほんだクリニック

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2025/02/12

歯科ほんだクリニック 病理学の視点で取り組む 診断と評価を重視したメンテナンス 歯科ほんだクリニック 病理学の視点で取り組む 診断と評価を重視したメンテナンス
  • 保険診療

虫歯や歯周病などを未然に防ぐことを目的とした予防歯科。一度虫歯になった歯や歯周病で溶けてしまった骨は自然に再生することはないため、定期的なメンテナンスを受け続け、天然歯を健康な状態で維持することが重要だ。ただ漫然と歯のクリーニングを受けるだけでなく、口腔内の状態を診断・評価した上でメンテナンスに移行することを重要視するのは「歯科ほんだクリニック」の本田秀太院長。病気の原因やメカニズムを解明する病理学のバックボーンを持ち、その診断力を生かした予防歯科に取り組んでいる。実際に同院で行うメンテナンスには、どのような特徴があるのか、どのような流れで進めていくのか、そして、メンテナンスの習慣を身につけることがなぜ大切なのか、本田院長に話を聞いた。

(取材日2025年1月28日)

病理学に精通した歯科医師が診断と評価を行い、それぞれの口腔の状態に合わせたメンテナンスを実践

Q歯科医院でのメンテナンスを怠るリスクについて教えてください。
A
歯科ほんだクリニック 「天然歯を健康な状態で維持することが重要」と話す院長

▲「天然歯を健康な状態で維持することが重要」と話す院長

いくら歯磨きを頑張っていても、それだけで口腔内の状態を100%きれいにすることはできません。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを使ってもどうしても届かない所、自分ではお手入れができない所があります。例えば、下の前歯の裏側や奥歯の裏側などは、角度的に歯ブラシがなかなか当てられない難しい箇所です。そういう部分を歯科医院でケアすることはとても大切です。なぜなら、歯石というのは、一度付着してしまうと歯ブラシや歯間ブラシなどでは取り除くことができないからです。いくらセルフケアをしているつもりでも、歯石は徐々にたまっていきます。その歯石がばい菌が繁殖する温床となって、歯周病が進行していくのです。

Qこちらの歯科医院で取り組んでいる予防歯科の特徴は何でしょう?
A
歯科ほんだクリニック メンテナンスの習慣を身につけることが大切

▲メンテナンスの習慣を身につけることが大切

まず、お口の中のエックス線検査と写真撮影、歯茎の検査を行い、どれくらい汚れがあるのか、歯石があるのかを診断した上で、どのようなメンテナンスが必要なのかを決めます。歯石は唾液による石灰化によって形成されるので、お口の中に唾液がある以上必ずできてしまいます。1回で歯石を全部取ってほしいとおっしゃる方も多いのですが、まず歯茎の上の歯石を取らないと、歯茎の下の歯石は見えません。歯茎の中は非常に狭いスペースですし、28本すべての歯茎の中の歯石を一度にすべて除去することは不可能です。歯茎や歯石の状態は人それぞれ異なるので、当院ではお口の状態を診断し、歯茎の安定・改善を図った後、メンテナンスを始めています。

Qただ歯石を取るだけでなく診断を大事にされているのですね。
A
歯科ほんだクリニック モニターを用いてわかりやすい説明を行う

▲モニターを用いてわかりやすい説明を行う

当院では日本歯周病学会が提唱しているガイドラインに則ってメンテナンスを行っています。メンテナンスの間隔を決めるためには、歯石を除去した後の歯茎の状態の変化を追い、歯茎の状態が落ち着いてからの再診が必要です。メンテナンスのスケジュールや内容は、歯と歯茎の隙間のポケットの深さや出血の状態によって変わります。当院の場合は、歯石を取った後2週間から1ヵ月ぐらいの期間を空けて再診しています。メンテナンスに重要な診断を行う上では、私が研究に取り組んだ病理学の知識を活用しています。治療方針の決定や治療効果の評価などを行う病理診断の経験があることで、適切な診断の上に立ったメンテナンスが可能になります。

Q定期的にメンテナンスに通っていれば問題ないのでしょうか?
A
歯科ほんだクリニック しっかり診断・評価した上でメンテナンスの継続が重要

▲しっかり診断・評価した上でメンテナンスの継続が重要

そうではありません。虫歯も歯周病も常在菌による感染が原因ですので、メンテナンスに通っていれば大丈夫などというものではありません。削った箇所は、人工の物に置き換える治療を行うだけですし、歯周病になって骨が溶けてしまったら再生はありません。ですから、メンテナンスはこれ以上悪くならないようにすることを目的に行うものです。経年変化も踏まえ、その時々の状態をしっかり診断・評価した上でメンテナンスを継続することが大切です。メンテナンスは、あまり状態が良くなければ1ヵ月に1回、少し落ち着いてきたら2ヵ月、3ヵ月に1回と、それぞれの状態をきちんと審査診断した上で、一番適したタイミングをお伝えしています。

Qメンテナンスは継続することが大切なのですね。
A
歯科ほんだクリニック 普段の歯磨きのやり方なども丁寧な説明を心がけている

▲普段の歯磨きのやり方なども丁寧な説明を心がけている

人の身体は、消耗しない永久品などではありません。ですから、メンテナンスは続けていかなければ意味がないと思っています。メンテナンスを継続していただくには、患者さん自身のモチベーションがとても大切です。そのため、当院ではメンテナンスを続けることの重要性をわかりやすくお伝えするようにしています。メンテナンスに通っているからといって、歯を磨かなくてもいいというわけではありませんよね。患者さん自身の「意識づけ」が何よりも大事だと思うので、その部分の説明を第一に考えています。そして、こちらが一方的に話をするのではなく、患者さんの要望を含め、話をよく聞くことを日頃から心がけています。

ドクターからのメッセージ

本田 秀太院長

私の専門は病理学です。虫歯や歯周病だけでなく、すべての疾患、すべての病気の概念そのものの根本的な研究に従事してきました。歯周病とはどういう状態なのかということを基礎医学の観点から研究してきた自負があるからこそ、伝えられることがあると思います。患者さんの言葉をしっかりと聞いた上で、病理学という診断のスペシャリストとして診断・評価に重きを置き、予防歯科に役立てていきたいですね。クリーニングを希望して受診されても、治療が必要な歯があったり、歯石が一度で取りきれなかったり、患者さんによって状態はさまざまです。適切な診断を受けた上で、有用なメンテナンスを続けていただきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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