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本田 秀太 院長の独自取材記事

歯科ほんだクリニック

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2025/02/12

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック main

大正時代に開設し、創業から100年以上という長きにわたり大阪市浪速区のホームドクターを務めてきた医療機関がある。その一翼を担うべく、2024年11月、のれん分けというかたちで東住吉区内に新規開業を果たしたのが「歯科ほんだクリニック」だ。院長を務める本田秀太先生は、創設者から数えて4代目にあたる歯科医師。地域医療の新たな担い手として、これまでに培った知識や経験を存分に発揮すべく開業へと踏み切った。「先人たちが守ってきた医療に加わることに、大きな誇りとやりがいを感じています」と話す本田院長。柔和な表情の中に、理想を追求しようとする純粋な人柄と意志の強さが感じられる。どのような歯科診療をめざしているのか、患者やスタッフに向ける思いからその真意を探ってみた。

(取材日2025年1月27日)

100年余の地域への思いを歯科の立場で引き継ぐ

本院の創設は大正時代。随分と長い歴史があるのですね。

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック1

当院の母体である本田クリニックは、1921年に曽祖父が大阪市浪速区で開設した本田医院が前身となります。地域医療の向上に力を尽くした曽祖父の後に、祖父と祖母が医院を引き継いで法人と現在のビルを設立。本田クリニックと名称を変えたのはその時です。それから平成に入って父が3代目を継承し、2021年には創業100周年を迎えました。父は今も院長として現役の第一線で診療にあたっております。2024年11月、4代目にあたる私が歯科を設立し、のれん分けとして独立するに至りました。

先生があえて歯科を選択された理由は何だったのでしょう。

内科や小児科、皮膚科、形成外科など、3代で医科を展開してきた中で私が歯科を選んだのは、歯科の仕事に興味を持ったこともありますが、これまでの本田クリニックにはない別の領域を開拓し、診療の幅を広げたいという強い思いがあったからです。さまざまな悩みに対応できてこその本当のかかりつけ医だと考えています。また、開業場所として本拠のビルではなく別の場所を選んだのは、設備などの工事で本田クリニックの診療に影響を与えたくなかったからです。毎日大勢の患者さんが訪れる診療所ですから、工事のためにエレベーターを止めるわけにはいきません。それで別の開業地を探し、縁あってこの地にしました。ここは大阪メトロ谷町線の駒川中野駅と近鉄南大阪線の針中野駅、阪和線の鶴ケ丘駅、大阪メトロ御堂筋線の西田辺駅のちょうど中間にあり、徒歩でアクセスできる便利さも開業地として選んだ理由です。

どのようなクリニックをめざしましたか?

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック2

この度の開業は、あくまで本田クリニックからの「のれん分け」。のれん=ブランドですから、そのブランドを守り、地域の皆さんに寄り添った医療を提供することです。院名を「ほんだ歯科クリニック」ではなく「歯科ほんだクリニック」と命名したのも、大阪市内という同じ地域の医療を担い、歯科の立場から貢献することをめざしたからです。また、皆さんになるべく気持ち良く受診してもらおうと、インテリアは白を基調とした中にぬくもりのあるマーブル柄を配し、フローリングも明るい色調で統一してみました。診療スペースは5つあるブースのうち、個室を含む3つを現在は稼働させています。真ん中にあるキッズスペースはお母さん方に好評ですので、できればそのまま残しておきたいですね。

医療において重要なのは、技術力より診断力

開業前、先生は病理学を教えていたそうですね。

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック3

私は大阪歯科大学を卒業後、臨床研修を経て大学院で病理学を学び、その傍らで母校の大学や歯科衛生士学校の教壇に立って学生に病理学を教えていました。病理学というのは、すべての疾患の根本にある病気の理屈の学問であり、いわば疾患の概念そのもの。それを理解することで、初めて適切な診断ができるわけです。技術的な部分だけをまねて覚える研鑽とは真逆の世界といえるでしょう。歯科は技術職と思われがちですが、あくまで医療ですから技術力よりも診断力が重要。そう考えて病理学を修得してきましたので、当院の診療においても、まずは正しい診断をつけること。そのために歯科用CTやパノラマエックス線撮影装置など、さまざまな先進機器を用いて正確な検査・診断につなげたいと考えています。

クリニックとして注力している治療を教えてください。

当院は歯科矯正や口腔外科を含め、一般的な開業歯科で可能なことにはほとんど対応しています。ただしインプラント治療に関しては導入を検討している段階で、現時点では入れ歯治療に力を入れたいと考えています。入れ歯は骨に穴を開けたりしませんので侵襲やリスクが少なく、取り外して常に清潔に保てるという大きなメリットがあります。また、噛みにくい、見た目が悪いといった問題も、金具を使わないノンクラスプデンチャーなど、自費の入れ歯を用いればインプラントよりはるかに低コスト、低侵襲でしっかりと噛むことが期待できます。こうした利点を考え、歯が抜けた方や抜歯が必要になった方にはしっかりと説明をした上で、入れ歯を選択肢としてご提案するようにしています。

審美歯科に関してはいかがですか?

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック4

例えばセラミック治療と呼ばれる自費診療の審美修復。美しい見た目が期待でき、丈夫で虫歯の再発リスク低減が図れる治療ではありますが、単純にセラミックをかぶせればいいというわけではありません。解剖学的な歯の形を再現するには腕の良い歯科技工士が絶対に必要だと考えています。そのため当院ではセラミックを専門とする信頼できる歯科技工士に発注し、患者さんに最適な噛み合わせと自然で美しい仕上がりをめざし治療を行っています。セラミックという材料の特性を熟知しているからこそ、治療の再発のない一生使っていただけるような最高レベルの修復がめざせるのだと思います。さらには直接外注することで中間手数料が節約できるため、それを費用に反映できる点も当院の強みといえるでしょう。

スタッフに愛されてこそ患者に愛されるクリニックに

クリニックの運営において大切なことは?

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック5

当院は、昨年開業するにあたって、歯科衛生士1人、歯科助手2人という少数精鋭でスタートしました。スタッフはクリニックの宝ですから、まずはスタッフたちが長く働ける職場づくりをめざしたいと考えています。開業して人を雇えば雇用主となり、従業員の生活を守る義務が生じます。どこよりも"ホワイト"なクリニックでありたいと、私は独学で労働法を勉強しました。経営セミナーなんかに通う前に、そちらの方がはるかに大切だと考えているからです。また、スタッフの成長なくして私の成長もありませんので、スタッフ教育は特に力を入れたいところです。ちなみに本田クリニックには40年以上も勤め上げた方がいる上に、10年以内の退職者は1人も存在しません。スタッフから愛されるクリニックでなくては患者さんから愛されるクリニックにはなれない。それが私たちに共通する思いです。

今後、展開していきたいことはありますか?

まずは小児矯正の意義を皆さんにお伝えしていきたいです。歯を失って噛めない、食べられないのを補うのが入れ歯やインプラント治療だとすれば、そうならないために必要なのが、しっかりとした口腔ケアや噛み合わせの改善。そして、そのベースとなるのが小児のうちからの歯科矯正で、いわば究極の予防とも考えられるからです。あと、勤務医の頃にずっとやってきた訪問歯科診療は、将来的にぜひ導入したいと考えています。いざ歯科医院に行きたいとなっても、自力での通院が困難な方もおられます。だからといって何もしなくていいわけではなく、たとえ寝たきりの方であってもきちんとした口腔ケアは必要です。人生100年時代に突入し、地域医療を担うという観点からもぜひ実現させたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

本田秀太院長 歯科ほんだクリニック6

私たちは曽祖父の頃から、誠実な医療を提供することを代々刷り込まれてきました。特に大切にしたいのは、適切な診断と丁寧な説明です。その上で、いろんな選択肢から患者さんご自身で判断してもらうのが正しい診療の姿だと思っています。私は大学や専門学校で教えてきた経験もあり、人にわかりやすく伝えることは得意なほうだと自負しています。いきなり高額な治療をお勧めするようなことはありませんので、気になることがあれば、まずは気軽にご相談ください。本田クリニックが100周年を迎えて数年たちますが、私の目はすでに今後の150周年を見据えています。地域の皆さんのご支持をいただきながら継続していくことを目標に、末永くお付き合いいただけるよう今後も励んでいきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~、小児矯正/5万円~、セラミックの詰め物/4万円~、セラミックのかぶせ物/7万円~、ノンクラスプデンチャー/10万円~、ホワイトニング/2万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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