全国のドクター13,666人の想いを取材
クリニック・病院 157,038件の情報を掲載(2025年5月11日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市戸塚区
  4. 戸塚駅
  5. とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック
  6. 田島 一樹 院長

田島 一樹 院長の独自取材記事

とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック

(横浜市戸塚区/戸塚駅)

最終更新日:2024/12/24

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック main

戸塚駅東口から徒歩2分、ビルの2階にある「とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック」は、複数の病院で長年研鑽を積んだ田島一樹院長が診療を行う、糖尿病と甲状腺疾患専門の医院だ。ほとんどの検査結果を当日中に出せるよう各種機器を豊富にそろえ、近隣の医療機関とも密接に連携することで、患者をなるべく待たせないスムーズな診療を実現している。開業にあたり地域貢献への情熱を燃やす田島院長に、医院の特徴や診療時の心がけなどを聞いた。

(取材日2024年11月28日)

専門性を生かした医療を、より身近な場所で提供したい

先生のご経歴や開業の経緯を伺います。

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック1

私は糖尿病や甲状腺疾患といった内分泌領域が専門の医師です。横浜と北海道で勤務医時代を過ごし、開業直前は当院と同じ横浜市戸塚区の病院で診療していました。一般的に病院は、主に周辺地域の医院からご紹介いただいた患者さんを治療する場所であり、最終的にはかかりつけ医の先生のもとに戻っていただいています。しかしこのエリアには糖尿病や甲状腺疾患に特化した医院が少ないため、自分も受け皿の一つとなるべく開業を決意しました。紹介状がなくても気軽に受診できる医院だからこそ、より近い距離で地域の皆さんをサポートできるのではないかと考えています。病院では合併症が進んだ糖尿病患者さんの入院依頼なども多かったので、将来的なリスクを低減するために、早い段階から専門の医師が介入する必要性も感じています。

医院づくりにおいて重視したことは?

糖尿病や甲状腺疾患の場合ほとんどの患者さんに血液検査や尿検査を実施しますので、検査時に何度も行き来しなくて済むよう動線を工夫しました。そして木をモチーフにした医院ロゴには、私の「一樹」という名前にちなみ、1本の木のように地域に根差した診療をしたいという気持ちを込めています。ロゴに合わせて、内装も白を基調とした空間にグリーンを取り入れ、リラックスできる雰囲気を意識しました。そのほか、待合室の隣に栄養相談室を作ったのもこだわりですね。これは糖尿病治療の三本柱である食事療法・運動療法・薬物療法のうちの食事療法に対し、医院ができるアプローチの一つとして設置したもの。診察室だと落ち着かない部分もあると思いますので、相談専用のゆったりとした空間を設け、常勤の管理栄養士が専門家の観点から栄養指導にあたっています。

検査機器も充実していますね。

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック2

病院の場合は通常その日に検査結果がわかる反面、待ち時間が長くなります。逆に医院の場合は待ち時間を工夫して短縮できる一方、即日対応が難しい所も少なくありません。結果を聞くためだけに再受診いただくのも申し訳ないですし、重要な検査項目は当日に結果が出てしかるべき。そうした考えから「当日中に検査結果を出し、すぐに治療に反映させる」をテーマの一つとして開業し、専門性の高い検査機器をできる範囲で準備しました。当院ではほとんどの検査に即日で対応可能で、例えば糖尿病の診断において重要なHbA1cの値は、採血して1分程度で結果がわかります。甲状腺ホルモンの検査に関しても、外注せず院内で完結できるよう設備と体制を整えているため、40~50分ほどお待ちいただければその場で結果をご説明できます。

主役である患者の通院をサポートするのが役目

先生が医師をめざし、内分泌領域を専門に選んだのはなぜですか?

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック3

医学部に進んだのは、中学生の時に祖母が病気になったことがきっかけです。内分泌領域については、実習で糖尿病・内分泌内科を見学した際に今も尊敬している先生と出会ったことが大きいですね。その先生に糖尿病は心臓疾患や脳血管障害、失明など多くの合併症を引き起こすリスクがあると教えてもらう中で「なるべく早く糖尿病を何とかできないか?」と興味を持つようになりました。加えて患者さんとコミュニケーションをとるのが好きで、手術ではなく対話によって信頼関係を築き、一人ひとりに寄り添いながら治療したいという思いもあってこの領域に足を踏み入れました。合併症を防ぐには、定期的な通院と、患者さんご本人による血糖値やコレステロール値の管理が重要です。通っていれば悪化した場合もすぐに対応できますし、何かのきっかけで数値が変化するケースもありますからね。

糖尿病治療で大切にしていることは何ですか?

糖尿病は完治をめざす病気というより、うまく付き合っていく病気。主な対処法は食事・運動・服薬になりますが、食事と運動は患者さんご自身で管理していかなければなりません。いくら私たちが呼びかけても、ご本人のモチベーションが上がらないと改善にはつながらないのです。また糖尿病の治療薬は多岐にわたり、それぞれ費用も異なるため、当院ではその方の生活背景や経済状況、治療に対する考えや要望などを踏まえた治療法のご提案を心がけています。私だけでなく看護師や管理栄養士、医療事務などスタッフ全員で患者さんと向き合い、情報を共有し、一人ひとりに合わせたケアに努めています。そして患者さんにもある程度考える時間が必要だと思いますので、ご説明した後は急かさず、きちんとご納得いただいた上で治療を始めます。

患者さんの意思があってこそ治療が成り立つんですね。

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック4

治療の主役は患者さんであり、私たちはあくまでもサポート役です。医院側に主導権があると通院が途絶えてしまう可能性もあります。通院の中断による合併症の進行は医療界で問題視されており、その根本には患者さんのモチベーションと経済事情が大きく関与しているといわれています。患者さんは十人十色でなかなか本心を見せてくれない方もおりますが、そこがやりがいでもありますね。また、医師には言えなくても他職種のスタッフには言えるという方もいらっしゃいます。実際、管理栄養士からそうした話を共有してもらう機会も少なくありません。糖尿病はチーム医療といわれますが、当院でも医院全体で患者さんに関わっていく必要性を実感しており、日々コミュニケーションを大切にしているスタッフたちには感謝しています。

地域との連携も図り、さまざまな患者により良い治療を

妊娠糖尿病の診療にも対応しているそうですね。

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック5

以前勤めていた病院では周産期医療にも対応しているため、他院からのご紹介で妊娠糖尿病の方やハイリスク出産の方が多数いらっしゃいました。私もそこで妊娠糖尿病の診療に数多く携わりましたので、こちらの分野でも経験を生かしてお役に立てると考えています。ベースとなる食事によるアプローチは管理栄養士が進めています。母子の健康を維持するために必要な栄養を十分摂取できるようなメニューを考案しています。また、血糖値が一定のラインを越えてインスリン治療が必要になった場合でも、適切な指導ができる看護師がスムーズに対応しますのでご安心ください。

その他、糖尿病や甲状腺疾患専門の医院だからこそできることはありますか?

当院は私が以前勤めていた病院と緊密に連携しているため、糖尿病の教育入院をご希望の方の入院手続きを迅速に行うことができます。教育入院とは、糖尿病の検査・治療に加えて、患者さん自身が糖尿病に関する知識を深める必要がある場合や、CT検査のような病院でしか行えない検査をする場合などに実施する入院プログラムのことです。院内ですべて対応するだけでなく、状況に応じてしっかり時間をとってもらい、院外で病気について学んでいただくことがより良い結果につながります。甲状腺疾患についても、バセドウ病や橋本病の治療、健康診断で甲状腺の腫れを指摘された方の診察などに幅広く対応できます。さらに甲状腺腫瘍の治療も可能で、がんが疑われるケースにおいて良性・悪性を診断する甲状腺穿刺を行う場合も、近隣の病院にご紹介できる体制を整えています。

読者へのメッセージをお願いします。

田島一樹院長 とつか駅前糖尿病・甲状腺クリニック6

スタッフ皆でこの地域の糖尿病患者さんと一人でも多く関わり、予防や合併症の進行抑制といった部分で貢献したいと考えています。そして糖尿病治療にはチーム医療が不可欠であり、眼科医や歯科医師、介護職の方などの力も重要です。かなり先の展望にはなりますが、いずれは多職種連携の観点からさまざまな分野の専門家が集まって議論する場を設け、地域全体が一つのチームとなって治療をより良い方向へ向かわせることができたらいいですね。まずは気軽に受診できるクリニックをめざし、真摯に診療してまいります。地域の皆さんにはぜひ健康診断を受けていただき、そこで数値の異常が見つかった際は放置せず受診してほしいと思っています。糖尿病や甲状腺疾患が疑わしい場合も、すぐに検査できますのでご相談ください。

Access