患者の生活や要望に合わせた
幅広い花粉症治療の選択肢を提供
千歳船橋駅前きしの耳鼻咽喉科
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2024/12/04
- 保険診療
スギやヒノキなど、樹木や植物の花粉によって鼻水や鼻詰まり、くしゃみといった症状が出る花粉症。症状が重くなると、仕事や勉強のパフォーマンスが落ちてしまったり、味を感じにくくなったりと、日々の生活の質まで落ちてしまう。小田急線千歳船橋駅からすぐの場所にある「千歳船橋駅前きしの耳鼻咽喉科」では、花粉症に対して幅広い治療の選択肢を提供している。事情があって薬を服用できない患者や、花粉症を根本から改善したい患者にも効果が見込める治療法があると、院長の岸野明洋先生は話す。患者のライフスタイルや要望に合わせて柔軟に対応する同院の花粉症治療について話を聞いた。
(取材日2024年11月14日)
目次
薬物療法だけでなく、レーザー治療や舌下免疫療法、皮下注射など患者の状況や要望に合わせた治療を行う
- Q花粉症とは、どういった病気なのですか?
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A
スギ花粉やヒノキ花粉など、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)にさらされる生活が続くと、体内にアレルゲンを異物と捉えるメカニズムが形成されIgE抗体が作られます。これを感作(かんさ)と呼びます。そしてアレルゲンが体内に入った際に「異物が入ってきたからやっつけよう」とIgE抗体がくっつき免疫細胞が反応します。これがスイッチとなって免疫細胞から炎症を起こす化学物質が放出され、鼻水や鼻詰まり、くしゃみなどといったアレルギー性鼻炎の症状が発生します。
- Q花粉症が疑われたら、医療機関を受診すべきでしょうか。
-
A
基本的には受診されたほうが良いかと思います。確かに市販薬でも症状抑制は図れますが、クリニックであれば症状に対する詳しい説明やアレルギー検査を受けられます。検査をするとご自分がどういったアレルゲンにどの程度の強さで反応してしまうのかも、詳しく調べられます。そうすると対処方法がわかりますし、舌下免疫療法やレーザー治療などの薬物治療以外の選択肢の提案も受けられます。幅広い方法の中から、患者さんのライフスタイルに合わせて治療法を選んでいけるので、生活自体の質の向上にもつながるでしょう。当院では注射器を使わない検査方法で実施していますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
- Qこちらでは花粉症に対してどのような治療を行っていますか。
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A
薬物療法の他にレーザー治療、舌下免疫療法、皮下注射を行っています。最も価格に配慮されているのは薬物療法で、花粉症治療の基本になるかと思います。レーザー治療は、鼻の粘膜の腫れによる鼻詰まりにお悩みの方に有用。薬物療法で症状の改善が望めなかった方はもちろん、妊活中などさまざまな理由で薬が飲めない方が取り組める点がメリットです。レーザー治療と他の治療方法を組み合わせることもできます。舌下免疫療法は、3~5年かけてアレルゲンに体を慣れさせていき、アレルギー性鼻炎の症状緩和・改善を図る治療法。現在対象となるのは、スギ花粉症とダニアレルギーのみ。時間はかかりますが、花粉症の根治をめざす方が選択されます。
- Q新たなアプローチである皮下注射について詳しく教えてください。
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A
皮下注射は、既存の治療方法では十分な効果が望めない重度のスギ花粉症の方を対象とした治療法です。スギのシーズンに2~4週間間隔で、皮下注射で抗体製剤を投与します。投与後、数日~2週間程度で鼻水や鼻詰まり、目のかゆみといった症状が軽減・改善していくことが期待でき、1ヵ月ほどの持続期間も望めます。皮下注射は従来よりも高い効果が期待できる方法といえますが、誰でも受けられるわけではなく適用条件があります。そのため、治療を開始するまでには何回か診察や検査を行い、適用が可能かどうかを判断しなければなりません。メリットが多い方法ではあるものの、費用が高いというデメリットも存在しますね。
- Q患者さんに合うアプローチを選べるようになっているのですね。
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A
ええ。当院の場合は、耳鼻以外の病気がある方など多様な背景を持った方がいらっしゃいます。健康でない状態は日々の楽しみを奪ったり、気持ちを滅入らせたりしてしまいますよね。やはり患者さんには「健康でいてほしい」という想いがあるので、お一人お一人がどういうことを求めていて、どういったアプローチをしたらその方の生活の質が上がるのかを常に考え、幅広い選択肢の中から、患者さんにとって最適な治療法を提供していきたいと考えています。皆が幸せな社会をつくるためには、一人ひとりが健康で機能している状態がとても重要です。そういった社会をめざすことに、少しでも貢献できたらうれしいですね。