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加藤 忍 院長の独自取材記事

かとう前立腺クリニック東京

(中央区/神田駅)

最終更新日:2024/12/20

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京 main

神田駅南口から徒歩3分、三越前駅と新日本橋駅から徒歩5分、東京駅などからもほど近くアクセスの良い場所に立つビルの2階にある「かとう前立腺クリニック東京」。院長の加藤忍先生は、前立腺肥大症の手術をライフワークとして、長年にわたり数多く手がけてきた、前立腺治療のスペシャリストだ。平塚市にある「かとう腎・泌尿器科クリニック」の院長として、前立腺肥大症に悩む患者の治療を担当してきたのち、先進的な医療をさらに多くの人に届けるため、同クリニックを開院した。「今は体に負担の少ない低侵襲の手術を、入院せずに受けられる時代。悩まれている方はぜひ相談してほしい」と話す加藤院長に、診療にかける思いやクリニックの展望など、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年11月19日)

アクセスの良い場所で、日帰りの前立腺肥大症手術を

クリニックの特徴について教えてください。

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京1

当院は2024年11月に開院した泌尿器科のクリニックです。血尿や尿管結石、前立腺がんの精査など、泌尿器科全般の診療を行っていますが、特に力を入れているのが前立腺の診療です。前立腺肥大症でお困りの方、すでに治療を行っているにもかかわらず改善しない方は、ぜひご相談いただきたいです。当院の特徴は、前立腺肥大症の手術を日帰りで行っていること、それもできるだけ患者さんの体への負担が小さくなるよう、低侵襲の手術を行っていることです。

先生はもともと、平塚市の系列院で診療に従事しておられたそうですね。

平塚市にある「かとう腎・泌尿器科クリニック」で前立腺肥大症の手術に力を入れて取り組んでいました。当院を開院後も週に1回は平塚院に行き、患者さんの診療を続けています。これまでの診療を通して、遠方からお越しいただく方もなるべくアクセスしやすい環境が必要ではないかと考えるに至り、東京駅などにも近い当地にクリニックを新たに開院する運びとなりました。前立腺を専門とする医師は多くおられますが、前立腺肥大症の低侵襲治療を行えるクリニックは、日本でもまだそれほど多くはないと思います。交通にも利便性の高いこの場所に開院したことで、たくさんの方に低侵襲の日帰り手術を提供できればと考えています。

あらためて、前立腺肥大症について教えてください。

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京2

男性の体には、膀胱のすぐ下辺りに前立腺という臓器があります。前立腺はもともとクルミほどの大きさですが、40代くらいから肥大してくるようになり、膀胱に負担がかかりやすくなります。その結果、尿の出が悪くなる、あるいはその逆で頻尿になる、排尿後もすっきりせず残尿感があるといった症状が起きるのが前立腺肥大症です。80歳くらいになるとほとんどの男性が肥大症になっているといえますが、必ずしも全員に症状が出るわけではありません。治療法としては、まずは薬物療法などが行われますが、それでも改善が見込めない場合、手術を行うことになります。トイレが近くなって観劇や旅行などを楽しめなかったり、夜中に2回、3回起きてしまったりするなど社会生活に支障が出るようであれば、年齢のせいと思って放っておくのではなく、泌尿器科に相談することをお勧めします。

ホスピタリティーを重視した院内環境づくりの実践

前立腺肥大症の手術には、どのような方法が用いられるのでしょうか?

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京3

当院で用いる手術方法としては、まずはレーザー手術です。経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核手術(HoLEP)や、接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)といった方法で手術を行います。これらレーザー手術の導入により、従来の電気メスによる手術に比べて低侵襲で、患者さんの体への負担も軽い手術が望めるようになり、また早い回復も見込めるようになりました。そのほか、レーザー治療よりもさらに低侵襲なMIST(ミニマルインベーシブサージカルセラフィー)と呼ばれる手術方法も導入しています。MISTには、経尿道的前立腺吊り上げ術(PUL)や、経尿道的水蒸気治療(WAVE)といった方法があります。もちろん、単に低侵襲の手術ということだけでなく、患者さんの症状をしっかりと改善するための手術を大切にしています。

リカバリールームなど、院内環境にもこだわられたそうですね。

手術の後には、患者さんがゆっくり休んで回復するための、リカバリーの時間が必要になります。その時間も安心してお休みいただけるように、完全個室でスペースも広く取ったリカバリールームを用意しました。いろいろな医師の考え方はあると思いますが、手術後に殺風景な処置室で患者さんが過ごす時間を、私はリカバリーとは呼びたくないという思いがあります。やはり、ホスピタリティーを重視した環境でゆっくり休んでから帰宅していただける、そうした環境づくりが大事ではないかと考えます。自分がもし手術を受けたらどのように遇されたいかを考慮に入れて、院内設備を整えました。

プライバシーへの配慮なども考えられていますね。

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京4

やはり泌尿器科というのは、周囲の目を気にしてしまって来院しづらいところでもありますから、当院では予約制を取って、できるだけ来院者が多数重なりにくい体制としています。完全個室のリカバリールームもそうですが、3つある診察室も話し声が漏れないように個室としておりますので、落ち着いて診察ができます。一方で、患者さんに困ったことがあれば遠慮なく言っていただけるよう、スタッフ一同で患者さんへの声かけをしっかりするように努めています。

一生勉強を続け、ハイレベルな医療の提供をめざす

先進の医療を提供するために、海外での勉強も欠かさず行っておられるのですね。

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京5

医師というのは一生勉強を続けて、新しい知見を取り入れていかなければなりません。ですから、夏や冬に休暇を取る際にも、単に休むだけではなく勉強を兼ねて海外に行くなどの時間の使い方をしています。そうやって海外の医療事情を見て勉強をするたびに思うのは、まだまだレベルの高い医療を提供できるはずだということ。例えば、長年前立腺の治療に携わる間には、低侵襲の手術の技術なども進展してきましたが、一方で前立腺肥大症の手術後の平均的な入院日数は、私が医師になった頃とさほど変わっていないように思います。私が日帰り手術を推し進めるのも、そうした考えがあるためです。短い時間で手術を終えて、翌日にはお仕事など日常生活へ戻っていけるような環境を当たり前にしたいと思っています。

クリニックの将来的な展望をお聞かせください。

泌尿器科に関することなら全般をカバーできるクリニックではありますが、前立腺肥大症のスペシャリストとして長年学んできましたので、いずれはこのクリニックを前立腺肥大症専門のクリニックにしたいと考えています。前立腺肥大症手術のエキスパートの医師たちが集まって、患者さんに日本で最先端の日帰り手術を提供していけるようなクリニックをめざしています。同じような思いを持った若い医師の方々と一緒に仕事ができる場所にしたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

加藤忍院長 かとう前立腺クリニック東京6

現在は前立腺肥大症も低侵襲治療の選択肢が複数出てきており、それも日帰りで受けられる時代です。手術のために何日も入院して生活が止まってしまうのではなく、短い時間で手術をしてすぐに社会生活へと戻っていける、川の流れのようにスムーズな治療を行うよう努めます。実際に手術を受けていただければ、思ったより体の負担が少ないことを実感していただけるのではないかと自負しています。前立腺の症状でお困りの方は安心してぜひ一度、ご相談ください。

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