渡部 宏太 院長の独自取材記事
こしばら歯科クリニック
(松江市/松江駅)
最終更新日:2025/03/03

松江市の橋南エリアに位置する「こしばら歯科クリニック」。2024年10月1日に開業した真新しい院内は清潔感があふれ、広めの個室ユニットにはベビーカーのまま入ることができる。院長の渡部宏太先生は、地元・島根を愛する温かな人柄の先生だ。開業を見据えて大阪に進学し、卒業後も幅広い診療経験を積んできた。渡部院長は「たくさんの選択肢を提示できる歯科医師でありたいです」と語り、これまでの経験を生かして、虫歯治療などの一般歯科から定期メンテナンス、小児歯科、矯正やインプラント治療まで幅広く対応している。設備面でも先進の自動麻酔注射器やCTなどを導入するほか、自動精算機でのキャッシュレス決済にも対応している同クリニック。患者の通いやすさを追求する渡部院長に、診療のモットーや地元への思いを語ってもらった。
(取材日2024年11月06日)
大阪で修行を積み地元に戻って開業
まずはご開院おめでとうございます。クリニックの特徴を教えてください。

ありがとうございます。私は雲南市の出身ですが、こちらで開業するつもりで大学は大阪に進学しました。卒業後も大阪市内で修行を積み、開業後も患者さんの幅広い要望にお応えできるよう準備してきました。虫歯や歯周病などの一般歯科はもちろん、小児歯科、矯正歯科、インプラント治療などに対応可能です。松江市は人口も多いので症状や患者さんの属性もさまざま。島根には愛着がありますし、これまでの私の経験を生かして患者さんのサポートができると思い、この場所での開業を決めました。
患者層についてお伺いします。
年齢を問わず、お子さんからご高齢の方まで来られます。一番奥の診療室は広めのスペースを確保し、ベビーカーでも気兼ねなく入れますよ。患者さんが小さなお子さんの場合は、無理に親御さんと引き離さず一緒に診察室に入ってもらいます。お子さんにとっても不安が少なく、親御さんにとっても横で見守るほうが安心してもらえると思います。院内は全体的にゆったりとした設計にしたので、患者さんがリラックスして過ごしてくれるとうれしいですね。
治療機器や衛生管理のこだわりはありますか。

治療機器についてはできるだけ先進のものを導入したいという思いがありました。患者さんの負担を減らしながら気持ち良く治療を受けてほしいからです。麻酔ではできるだけ痛みを軽減できるように自動の麻酔用電動注射器を導入しています。CTやハンディータイプのオーラルスキャナーもそろえました。インプラント治療や矯正では、スキャナーで立体的にお口の中を把握できるので、型採りによるお口の不快感は軽減されると思います。衛生管理についても、先進的な滅菌器などを備えています。他には自動精算機があるので、スマートフォンだけでも支払い可能です。私自身もキャッシュレス派なので、患者さんの利用しやすさを重視して導入しています。診療後の待ち時間も数分程度で、混雑解消にも役立っています。自動精算機によってお金のトラブルを回避することも期待できますから、患者さんにとってもクリニックにとっても導入して良かったと思います。
「なぜ治療が必要か」を患者にわかりやすく説明
力を入れている治療について教えてください。

インプラント治療に力を入れています。インプラントの利点は、まず何と言ってもしっかりと噛めるようになることが期待できること。またブリッジや入れ歯と違って周辺の歯に影響を及ぼさないため、残った歯を守ることにもつながります。当院のインプラント治療には、先進機器を導入しています。それぞれの患者さんに合わせたご提案をさせていただきますので、インプラント治療を検討されている方はまず気軽にご相談にお越しいただければと思います。
予防歯科も推進されているそうですね。
定期メンテナンスを中心とした予防歯科を進めることが、患者さんの全身の健康に対して良い影響を与えると考えています。大切なことは、患者さんが自分自身でメンテナンスする意識を持つこと。口腔内の状態は全身の健康にも影響しますし、長く自分の歯を残すことにもつながるからです。初診では大抵痛みや腫れなどの主訴があります。早めにメンテナンスに移行することが鍵になるため、患者さんの都合がつくときは1週間に1~2回のペースで治療を進めていきます。痛みがある場合は、実は他の歯も治療が必要なケースが多いんです。また、痛みが和らいだように思えても治療を中断するとまた再発するケースもあります。治療を終えた後は予防歯科に移行することがポイントです。メンテナンス移行後は、異常があれば治療するサイクルでお口の健康維持をめざします。
診療で気をつけていることは何でしょうか。

患者さんのご希望に沿った治療をすることと、患者さんのお話をしっかり聞くことを心がけています。治療の選択肢の中から適切なプランを提案した上で、患者さんが納得できる治療計画を決めていきます。抜いたほうがいい歯があったとしても、患者さんの希望に沿わないならその歯を残しながら治療するのが私のポリシーです。こちらから患者さんの希望を引き出せるように、患者さんのお話を注意深く聞くようにしています。治療については「なぜこの治療をするのか」や、「定期的に通わないといけない理由」を丁寧にご説明します。患者さんにとっても、治療の目的がわかったほうが続けやすいですよね。
たくさんの選択肢を提示できる歯科医師でありたい
歯科医師をめざしたきっかけやご経歴をお伺いします。

父が医師だったので小さい頃から医療職になじみがありました。歯科が自分に合っていると実感したのは大阪歯科大学に入学してからですが、ぼんやりと医科より歯科のほうが良いなという思いはありましたね。歯科は患者さんとの距離が近く、密なコミュニケーションができることが魅力だと思います。大学卒業後は、新大阪の病院などで経験を積みながら、高齢の患者さんの往診も7年半ほど担当。大阪の中でもクリニックが多い地域だったので多種多様な症状の患者さんを診ることができました。勤務医時代に専門分野を限定せず幅広く経験してきたことが、開業した今、患者さんに還元できていると思います。
当初から開業を意識していたのでしょうか。
ええ。地元である島根に戻って開業することが目標でした。大阪ではインプラント治療やマウスピース型装置による矯正などを中心にたくさんの患者さんを診てきましたが、「それだけでは足りない」という思いがありました。往診に携わったのは、クリニックや病院では経験できないような、高齢の方の入れ歯の相談に乗るため。こちらではニーズが高いだろうと考えて、開業から逆算して経験を積んできたという状況です。勤務医時代はいろいろな分野で研鑽を積み、自分の視野が広がったと思います。
スタッフや他の歯科医師との連携はいかがでしょうか。

まだ開業して間もないですが、素晴らしいスタッフがそろったと思います。今は受付1人、歯科衛生士3人、歯科助手1人が在籍しています。全員が医療経験者で、意識を高く持って仕事に取り組んでくれるので私も助かっています。スタッフを順調に採用することができて本当に運が良かったと思います。矯正専門の歯科医師とも連携しています。専門性の高い矯正と、私自身の幅広い診療を組み合わせることで、地域の歯科治療の窓口としての体制が整ってきました。これからも、患者さんの希望に沿った治療ができるような、たくさんの選択肢を提示できるクリニックでありたいです。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
患者さんには、痛みや腫れなどの症状がなくてもクリニックに来てほしいと思います。地域の患者さんのお口の健康を守り、全身の健康管理につながるようお手伝いさせていただきます。納得できる治療を心がけていますので、一緒に最適な方法を相談して決めましょう。一般的な歯科治療から専門性の高い自由診療まで対応していますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/77万円~、インプラント治療/27万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。