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弓岡 徹也 院長の独自取材記事

よなご泌尿器クリニック

(米子市/富士見町駅)

最終更新日:2024/12/24

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック main

日常生活の質に関わる泌尿器領域の悩みや異変を気兼ねなく相談でき、じっくり向き合うクリニック。そんな場所をめざして、2024年10月、米子市に新たに「よなご泌尿器クリニック」が誕生した。同院の院長である弓岡徹也先生は、大学病院で、がんに対する手術支援ロボットを用いた手術や腹腔鏡下手術の研鑽を積んだ人物で、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格も有している。同院では排尿障害をはじめ、悪性腫瘍、尿路結石、尿路感染症、小児泌尿器疾患など幅広い診療に対応する。院内には尿流測定室や内視鏡、エックス線撮影装置、超音波検査装置など、必要な検査が行える体制も整えている。「泌尿器科専門医として、お一人お一人に適切な治療を提供することを心がけています」と話す弓岡院長に同院の特徴やめざすところなどを語ってもらった。

(取材日2024年11月15日)

豊富な経験を生かし、患者に寄り添う医療を実践

なぜ泌尿器科の医師をめざされたのですか?

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック1

高校時代にサッカーでケガをして整形外科に通っていた時に医療に関心を持ち、医師を志しました。そうした経緯もあり整形外科を選ぶことも考えたのですが、最終的に泌尿器科を専門にしたのは、この科の、診察から治療、その後の経過観察まで一貫して関わるところに惹かれたからです。泌尿器科が扱う病気以外の疾患は大抵、一人の患者さんを複数の科が連携しながら診ていきます。例えば内科の医師が手術を必要とする病気を発見した場合、実際に執刀するのは外科の医師です。でも泌尿器科は内科と外科の両面を併せ持ち、内科的な投薬の治療も外科的な手術も行えます。患者さん一人ひとりにしっかりと向き合えることにも魅力を感じましたね。

これまでの経歴と研鑽を積んでこられたことを教えてください。

出身は兵庫県姫路市で高校卒業後、鳥取大学医学部に進学しました。以来、20年近く山陰地方に住んでいます。鳥取大学医学部附属病院の泌尿器科に勤務した後、大学院へ進んで博士課程を修了しました。同大学では、泌尿器悪性腫瘍と低侵襲手術、骨盤外科解剖を専門とされる教授が在籍されていて、その方のもとで、手術支援ロボットを用いたものを含め、がんの腹腔鏡下手術の研鑽を積んできました。泌尿器科領域の悪性腫瘍は腎臓がんや膀胱がん、腎盂尿管がん、精巣がん、前立腺がんがあります。それらの発見から腹腔鏡下手術まで携わり、専門的なことをしっかりと学ぶことでできました。その後、松江赤十字病院と松江市立病院などの地域の総合病院に勤務。泌尿器科全般の診療への対応力も培うことができましたね。そして、2024年10月に当院を開業して現在に至ります。

こちらのクリニックを開業されたのはどのような理由からでしょうか。

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック2

総合病院に勤務していた時は時間に追われる毎日だったので、「地域の患者さんお一人お一人に向き合ってじっくりとお話を聞いて治療をしたい」と考えていました。そんな折、子どものサッカーチームをきっかけに「よなご脳神経クリニック」の門脇光俊先生と出会い、開業を勧められたのです。2人で食事に行った際に、開業後の各種データの参考資料まで持って来られて。そうやって熱心に勧めていただいたこと、そして米子市には泌尿器科専門のクリニックが少なかったことも決め手となり、開業を決意しました。私自身も長年「患者さんが気軽に相談ができ、総合病院などで治療を終えた後にフォローしてもらえる泌尿器科クリニックが必要だ」と思っていたのです。最初は「よなご脳神経クリニック」の中に併設させていただこうとしていたのですが、地域の患者さんの泌尿器科医療の受け皿になれる体制を整えたいと、最終的には連携医院として単独で開業しました。

排尿障害からがんまで、各種検査に必要な機器を装備

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック3

排尿障害や悪性腫瘍、尿路結石、膀胱炎などの尿路感染症から小児泌尿器疾患まで、泌尿器領域の幅広い診療に対応しています。尿の勢いや排尿量、排尿時間などを調べる尿流測定室や内視鏡、エックス線、超音波といった、各種検査に必要な機器を備えていますので、気になることがあれば気軽にご相談いただきたいですね。CTやMRIによる検査が必要な場合も、近接する連携クリニックの「よなご脳神経クリニック」に連絡し、患者さんにはそちらで検査を受けていただきます。建物については、白色とぬくもりのある木目調で統一し、入りやすくて居心地が良い空間を意識しました。また、プライバシーに配慮し、お名前ではなく番号でお呼びしています。ほかにも、必ずドアを閉めてからお話をする、患者さんによっては診察のときに看護師さんについてもらわないようにするなど、患者さんが安心して相談できる環境づくりも大切にしています。

開業して約1ヵ月になりますが、どのようなことを実感されていますか?

想定していたよりも多くの患者さんが来院されています。泌尿器系の症状で困っている方がご相談に来られることが多く、地域で気軽に相談できる場所が求められていたのだなと改めて感じました。また、これまで勤務していきた病院の患者さんの平均年齢は60~70代でしたが、クリニックでは30~40代の方にもたくさん来院いただいているのもうれしく思っていますね。高齢の方が一番多いですが、お子さんもいらっしゃいますし、男性・女性の偏りもなく、幅広い層の方に来ていただいています。

どういった主訴が多いですか?

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック4

頻尿や尿漏れなど、排尿に関するお悩みが一番多いですね。お子さんのおねしょについてご相談に来られる方もいらっしゃいます。ほか、血尿が出たという方や、男性の場合は陰嚢や睾丸が痛いといった性器に異常を感じてお越しになる方もおられます。頻尿などをはじめ、尿にトラブルがある方は「加齢のせいだ」と考えて我慢するケースが多いのですが、薬で改善が図れる症状も多いのでぜひ相談していただきたいです。泌尿器領域の疾患は「生活の質」にも関わってきます。例えば、就寝中に何度もトイレのために起きるという方も、回数を減らすことができればリラックスして眠りやすくなりますよね。また、トイレへの不安を払拭し外出や旅行への意欲につなげるなど、治療を通して、患者さんの人生をより豊かなものにするお手伝いができたらうれしいです。一緒に頑張って改善をめざしていきましょう。

患者それぞれの症状を把握し、適切な治療を提供

診療の際に心がけていることを教えてください。

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック5

患者さんに笑顔で帰っていただけるよう心がけています。私は患者さんと話をするのが好きなので、雑談もしながら、打ち解けてリラックスしていただける雰囲気をつくるようにしているんです。患者さんとの親密な関係性を大切にしています。また、それぞれの患者さんに適切な治療を提供することも信条です。頻尿はこの薬といったパターン化した診療ではなく、泌尿器科専門医だからこそ「今こういう状況だから、こちらの薬を使いましょう」と、お一人お一人の症状に合わせた治療の提供を心がけています。また、膀胱炎でも、症状だけ聞いて薬を処方するのではなく、エコーなど必要な検査をした上で、治療方針や処方する薬を決めていくようにしていますね。

今後の展望を教えてください。

地域の患者さんにとって、泌尿器科のファーストタッチのクリニックでありたいですね。その一方で、泌尿器科専門医として、大きな病院で手術などの治療を終えた方のアフターフォローにも注力していきたいです。もう少し先の話をするなら、将来的には外来だけではなく、訪問での診療も行っていきたいですね。来院が難しい方や寝たきりの方にも対応できる体制を整えられたらと考えています。ほか、地域に向けた活動としては、健康教室や講演なども行っていきたいという思いもあります。泌尿器領域の疾患は生活の質の低下とも深い関係がありますから、正しい情報を伝え、早めの受診にもつなげたいです。学校やコミュニティーで、健康教室や講演を開催する要望がありましたら、お声がけいただけたらうれしいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

弓岡徹也院長 よなご泌尿器クリニック6

とにかくなんでも気軽にご相談ください。例えば血尿が出たら膀胱がんの恐れがありますし、男性の場合は睾丸の腫れが精巣がんの兆候であるケースもあります。このように、泌尿器系のがんにもさまざまな種類がありますので、異変を感じたら早めに受診することをお勧めします。さらに詳しく検査をしたほうが良い場合は、連携している大きな病院へのご紹介も可能ですので、何か気になってモヤモヤしていることがあれば、一度ご相談してみていただきたいです。

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