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池岡 清太郎 院長の独自取材記事

I&T 胃腸と脳のクリニック

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2025/04/04

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック main

豊中駅から徒歩2分のクリニックモール1階にある「I&T 胃腸と脳のクリニック」は2024年10月に開業。脳と腸の関係性に着目したアプローチを行うクリニックでありながら、風邪や生活習慣病など内科全般の診療もカバーする、地域のかかりつけ医院だ。消化器内科を専門とする池岡清太郎院長と、脳神経内科で認知症を専門とする藤堂紘行先生の2診体制で、専門性の高い医療をめざしている。内視鏡検査が快適に受けられる各設備、車いすでも楽に入室できる診察室など、患者に寄り添った設計がなされた院内も特徴。爽やかな笑顔と優しい口調が魅力の池岡院長に話を聞いた。

(取材日2024年10月17日)

「脳腸相関」にアプローチするクリニック

これまでのご経歴と、開業の経緯を教えてください。

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック1

島根大学医学部を卒業し大学の付属病院での臨床を学んだ後、兵庫県の市立加西病院や大阪府済生会中津病院で消化器内科医師として研鑽を積みました。消化器内科を専門に選んだのは、胃・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓といった食べ物の消化に関わる幅広い臓器を診られること、そして胃・大腸の内視鏡検査・診療が興味深かったからです。その後に勤めた兵庫県宝塚市のこだま病院では、一般内科で内科全般を幅広く診療に携わりました。大きな病院は病気になってから紹介で来られる方が多いのですが、その一歩手前で患者さんに関わることができたらと考えたのが開業に至った理由です。この地域は内視鏡検査を提供しているクリニックが少ないこと、主な連携先となる大阪府済生会中津病院の近くにあることなどが決め手となり、2024年10月7日に豊中駅から歩いてすぐのクリニックビル1階で開業しました。

クリニックの特色を教えてください。

当院はクリニック名にもあるように「胃腸」と「脳」を専門に診る医師が2人在籍し、専門性の高い医療を提供しているところです。腸と脳は一見関連がなさそうに思われますが、「脳腸相関」という言葉もあるように深く関連し、最近では腸内細菌叢が認知症ほかさまざまな疾患に関わっているのではないかということで注目を集めています。当院では、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医を有す私が内視鏡検査をはじめ消化器領域の専門診療を、日本神経学会神経内科専門医で認知症の専門家である藤堂紘行先生が物忘れの相談に対応する外来をそれぞれ担当しており、腸と脳という珍しいアプローチの仕方で医療を提供できるという点が強みです。40~50代の働き盛りの胃腸の不調や生活習慣病などを診つつ、その方々の親世代の認知症に対応できればと考えています。

一方で、風邪や発熱など一般内科の受診も歓迎されているそうですね。

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック2

専門である消化器領域の診療経験を積みながら、日本内科学会総合内科専門医として内科全般の診療にも力を注いできました。当院では感染症対策として、入り口から受付、診療、会計までほかの患者さんと接触しないよう完全に隔離された空間を設けた発熱症状のための外来のほか、一般的な健康診断、お子さんの予防接種なども行っており、子どもから高齢者まで全世代でかかれるのが特徴です。高い専門性を持ちながらも、幅広い症状を診る地域のかかりつけ医としての役割を果たせるよう、一部項目に限られますが即日結果報告が可能な血液検査、エックス線検査、心電図、超音波検査、胃・大腸内視鏡検査などに対応しています。

胃腸と脳の専門家2人体制で高レベルな医療を追求

藤堂先生が担当する物忘れに関する外来について教えてください。

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック3

物忘れを専門に診る外来については完全予約制としており、1枠30分の診療時間を確保しています。ゆっくり時間をかけて認知症の専門家が診察する点は、当院の一つの特色です。日常生活に支障のない程度の物忘れなら笑い話で済むかもしれませんが、火の不始末や帰宅が困難などの状況があれば、まずはご相談ください。介護や生活上の注意点なども含めて包括的にケアさせていただきます。また、急に物忘れが進んだという場合、認知症以外の脳の疾患なども考えられます。受診を拒む患者さんもおられるかと思いますが、「胃腸と脳」という院名だからこそ、来院を促しやすいというメリットもあるのではないでしょうか。最近は軽度認知症の進行抑制が期待できるお薬もありますので、気になることがあればまずはご来院ください。藤堂先生の尊敬するところは、患者さんが納得できるよう検査数値一つとっても丁寧にお伝えする姿勢。緻密で誠実なところが彼の魅力です。

内科・消化器内科はいかがですか?

大阪府済生会中津病院に勤務していた頃は、肝臓・胆嚢・膵臓をメインに診療していたので、例えば健康診断で肝・胆・膵に関わる数値の異常が見られた場合にはぜひ受診いただけたらと思います。当院ではエコー検査も実施可能で、当院では対応しきれない疾患の疑いがある場合には連携病院をご紹介いたします。認知症の疑いがあるけれど「私はどこも悪くない」と受診を拒否する患者さんがおられるようでしたら、まずは胃腸の不調がないかの診察をするなどワンクッションを挟んでから、物忘れを専門に診る外来にお連れいただいたほうが受診しやすくなるかもしれません。「胃腸と脳」という院名を掲げ、消化器と認知症の専門家が2人いる当院だからこそ、来院を促しやすいというメリットもあると思います。

こちらのクリニックの内視鏡検査の特徴は何ですか?

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック4

患者さんの負担が軽減できるよう、静脈麻酔を用いて眠った状態で内視鏡検査を受けられるようにしています。内視鏡はAI搭載型で、私の目とAIの目の両方で、見逃しのない検査をめざしています。胃内視鏡は口から挿入する経口内視鏡はもちろん、鼻から入れる経鼻内視鏡も備えており、ご希望に応じて使い分けています。大腸内視鏡検査に関しては日帰りでポリープ切除ができ、切除したポリープの良性・悪性の診断は、病理検査と放射線治療の専門クリニックに依頼しています。専門機関での精度の高い診断を受けられるのに加え、検査日から中2日での結果報告と不安を長く抱えることがないのも当院の特徴といえます。胃の内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に受けていただくことも可能です。更衣室・下剤を飲む前処置室・トイレ・リカバリールームも備え、安心して検査を受けていただける環境を整えています。

どんな疾患も相談できる「ファミリークリニック」に

患者さんに接する際に心がけていることは?

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック5

すべての疾患にガイドラインがあり標準的な治療が定められていますが、医学的に正しいことだけがすべてではありません。患者さんは症状のほかにも、何か困っていることや不安に感じていることがある、お薬がほしいなど、理由があってご来院いただいているわけです。患者さんの本音を聞き出せるような診療を心がけており、安心を得るために検査を要望されているという場合も、そのリスクを説明した上で、満足度の高い医療を提供できるよう努めています。また説明の際にも一方的に話すのではなく、わかりにくかった点はないかを伺い、患者さんが話しやすい雰囲気づくりを意識しています。

スタッフさんについても教えてください。

2人いる看護師は、1人は常勤で内視鏡の専門知識を持ち、もう1人は内視鏡クリニックで経験を積んできたスタッフで、患者さんへの事前説明も担当しています。このほか受付業務から経理まで担当してくれる頼もしいスタッフをはじめ、全職員が仲良く、雰囲気の良さが自慢です。皆丁寧に患者さんに対応してくれて感謝しています。当院の内装や動線は、スタッフに相談し意見を取り入れているため、ハード面でも働きやすいクリニックだと自負しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

池岡清太郎院長 I&T 胃腸と脳のクリニック6

当院は、地域に根差したファミリークリニックをベースにしつつ、消化器と脳神経の分野で高いレベルの専門診療を提供できるクリニックをめざしています。将来的に内視鏡室になるスペースも1室分確保し、いずれは2室体制で内視鏡検査を提供したいと考えていますし、状況に応じてさらに高度な検査機器の導入もめざしたいです。現時点での予防に関する取り組みは、電子カルテに搭載された疾患ごとに適したレシピを印刷しお渡しする程度ですが、いつかは健康に関するセミナー活動などもできたらいいですね。胃腸や物忘れでお困りの方はもちろんのこと、風邪や生活習慣病などの疾患の診察・検査・治療、お子さんの予防接種もできますので、どんなことでも気軽にご相談ください。

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