身近なクリニックで受ける
負担が少なく高精度な64列CT検査
とよだクリニック
(羽曳野市/高鷲駅)
最終更新日:2026/03/05
- 保険診療
近年、さまざまな疾患の検査に用いられるようになっているCT検査。エックス線により収集した検査データにコンピュータ処理を行い、体の輪切り画像で臓器・血管・骨などの様子を確認する検査方法で、体の断面データを収集する検査器の数によってCT検査装置の性能は異なる。一般的なクリニックで採用されているのは現在のところ16列タイプが中心。そうした中、羽曳野市の「とよだクリニック」では、より高性能な64列マルチスライスCTを導入し、日々の診療に役立てている。今回は院長の豊田翔先生に、CT検査の必要性、高性能CTを導入したきっかけやメリット、さらに同院での実際の検査の流れなどについて解説してもらった。
(取材日2026年2月20日)
目次
より短時間・高精度の検査が可能に、患者の負担軽減にも役立つ64列CT
- Qどのような場合にCT検査を実施するのですか?
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A
▲高速撮影ができ、より細かく鮮明なデータを収集
CT検査には頭部・胸部・腹部の3種類があり、近年では幅広い診療科で使われています。当院の場合は消化器内科・消化器外科を掲げていることもあって急性腹症の患者さんが多いですね。急性虫垂炎、消化管穿孔や胆嚢炎など、強い痛みを伴い、緊急手術の必要があると考えられる場合、エックス線検査では詳細な診断が難しいからです。こうした場合以外にも、例えば2~3週間から1ヵ月も腹痛が続く、すぐ吐いてしまうといった場合には、限界はありますが、がんや腫瘍がないか調べたり、転倒して頭を強く打った場合には脳出血が起こっていないか確認できます。胸部エックス線検査で、肺に影がある患者さんの精密検査に用いることもあります。
- Q64列CTの特徴を教えてください。
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A
▲検査結果を当日に聞くことも可能
CT検査は検出器を使って体の断面データを収集します。64列CTというのは、この検出器を64列備えており、一般的にクリニックに導入されている16列の機種より高速撮影ができ、より細かく鮮明なデータを収集できるのがメリットです。CT検査を受ける患者さんは、強い痛みを訴えている方、ご高齢で背中が曲がっているといった方も多く、体を真っすぐにして息を止め、動かずにいるにはかなりの苦痛を伴います。迅速に撮影を行うことで、こうした患者さんの負担軽減につながります。高精度なので、さまざまな臓器はもちろん細い血管の状態まで鮮明に捉えることができ、検査の目的以外の隠れている疾患や動脈硬化が見つかることもあります。
- Qどのような思いから64列CTを導入されたのですか?
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A
▲検査後は、画像を確認して所見をレポートにして説明
やはり強い痛みや発熱、長引く不調などの症状がある場合、CT検査を行わずに診断するのが難しい場合が多いからです。例えば、激しい腹痛に襲われて急性虫垂炎(盲腸)の可能性が考えられる時は、診察の上、病院を緊急受診してもらいます。しかし、病院で精密検査をすると胃腸炎だったというケースも多いんです。勤務医時代も、強い腹痛を訴える患者さんにCT検査をすると、半数以上が薬で対応できる症例でした。病院を受診すると、患者さんの時間的・金銭的な負担も多く、クリニックで精密検査を提供できるよう64列CTを導入しました。導入後は、地域のクリニックのご依頼でCT検査を行うことも少なくありません。
- Qこちらのクリニックで64列CT検査を受けるメリットは?
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A
▲突発的な症状や一定期間続く症状がある場合は、まず検査を
CT検査の予約が不要で、エックス線検査と同様に診察の続きに検査を受けていただけるので、患者さんにとって負担が少ないのではないでしょうか。CT検査で病院を受診するとなると、通常は予約が必要です。混み具合や症状によっては、検査まで期間が空いてしまうことや、待ち時間が長くなることもあります。検査結果の説明は後日という場合もあり、その都度、受診予約を取って通院するのは、患者さんにとってかなりの負担です。また、検査受診・結果説明までの待機期間や時間があると、病気に対するもやもやとした不安を抱えたまま過ごさなければなりません。当院では検査の結果について、できるだけ当日に説明するようにしています。
- Q実際の検査の流れを教えてください。
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A
▲検査は1分ほどで、着替えの必要もなく負担が少ない
問診・診察の上、必要な場合はCT検査をご案内します。食事の制限や事前の準備は必要なく、時計など金属製の物は外していただきますが、着替えも必要ありません。体を真っすぐ伸ばせない患者さんの場合は、体勢を工夫しますので心配は不要です。機器の設定が済めば、検査そのものは1分もかかりません。検査後は、画像を確認して所見をレポートにして患者さんに説明します。できるだけ迅速な説明を心がけていますが、CTの画像は数百枚にも及び、一緒に写り込んだ他の臓器も確認しますので、多少時間がかかる場合あることをご理解ください。状況によっては、私と日本医学放射線学会放射線科専門医とのダブルチェックを行うこともあります。

