浅野 元宣 院長の独自取材記事
ノリデンタルクリニック
(揖斐郡大野町/北神戸駅)
最終更新日:2024/10/31

西濃厚生病院のバス停留所から徒歩約3分、2024年9月に開院した「ノリデンタルクリニック」。道の駅や基幹病院が集まるアクセスの良いエリアに位置する同院は、大通りから見える開放感あふれるスタイリッシュな外観が目印だ。クリニック名の由来は、院長の浅野元宣先生の愛称から。親しみを感じてもらい、地域に根差した治療を提供したいという思いが起源となっているそうだ。診療科目は一般歯科から小児歯科、インプラントや予防歯科まで幅広く対応。「さまざまな可能性を提示し、患者さんの選択肢を広げたいんです」という浅野院長の思いが反映されている。地域のかかりつけとして「ここにあって良かった」と思ってもらえる存在になりたいと、穏やかに語る浅野院長。同院のコンセプトや診療方針など、さまざまな話を聞いた。
(取材日2024年10月10日)
地域のかかりつけとして、幅広い診療科目に対応
この場所で開院された経緯をお聞かせください。

私の出身地は、ここから車で20分ほどの場所にある関ケ原町で、この辺りは子どもの頃から非常になじみのあるエリアです。これまで、大学卒業後にお世話になった歯科医院にそのまま勤務し、さまざまな経験を積んだ後、同じ医療法人の分院長を務めていました。開院については「いつかは」と考えていましたが、決定的なきっかけとなったのは、この場所との出会いだと思います。ここは、以前の勤務先への通勤経路として毎日のように通っていて、地域の特性や交通アクセスの良さから、皆さんにとって通いやすい場所だと感じました。そこに歯科医院を開院することで、地域の皆さんが気軽に治療を受けられる環境を提供できるのではないかと考え、決意しました。
クリニックのコンセプトをお聞かせください。
コンセプトは、小さなお子さんからご高齢の方まで、ご家族皆さんで通える「地域密着のかかりつけ歯科医院」です。当院では、虫歯や歯周病の治療はもちろん、歯科口腔外科や矯正のほか、根管治療・インプラント治療・入れ歯治療・予防歯科・審美歯科まで、幅広い診療内容を設け、お口のお悩みをトータルでサポートできるよう環境を整えています。「お口の中のことで困ったら、まずは相談だけでもしてみよう」と、地域の皆さんに気軽にお越しいただける歯科医院をめざしています。
スタイリッシュな院内ですね。先生がお考えになったのですか?

ありがとうございます。設計士さんに主にお願いしましたが、私がこだわったのは「見え方」ですね。当院があるこの場所は交通量が多いので、地域に溶け込むような景観にし、道路からもきれいに見えるクリニックにしたいと思いました。また、道向かいには道の駅もありますので、そちらからの見晴らしも良くなるように、一部をガラス張りにして開放感を大切にしました。さらに、お子さん連れの方が来院しやすいよう、キッズスペースも広くご用意しています。
キッズスペースには装飾があって、かわいらしいですね。
キッズスペースの季節の飾りなどは、スタッフたちが率先して行ってくれています。私自身はそういったことが苦手なので、とても助かっていますね。また、お子さん向けのおもちゃや絵本の選定も、すべてスタッフに任せています。当院のスタッフは、歯科衛生士が常勤1人とパート1人、受付兼歯科助手が2人というメンバーで運営していて、全員過去にともに働いた経験がある面々です。クリニック自体は新規開院ですが、私の治療方針をよく理解してくれているため、スムーズなコミュニケーションが取れ、円滑な治療を提供できているのではないかと思います。
幅広く診て、さまざまな選択肢を提案
幅広い範囲を診療されていますが、背景にはどのようなお考えがあるのでしょうか?

以前勤務していた歯科医院では、一つのことに特化するというよりも、全体的に広く診ることができる診療スタイルを学んできました。それを当院でも生かしたいと考えています。もちろん、すべての治療を私だけで行うことはできません。重要なのは、患者さんの選択肢を狭めずに、さまざまな治療法を提案することだと思っています。自分が対応できないからといって、その治療法を否定するのではなく、「こういう方法もありますので、他の先生にご相談されてみてはどうでしょうか」と、別の提案をすることも大事だと感じています。そのためにも、患者さんから気軽に相談していただける存在をめざし、それを方針として日々の診療に取り組んでいます。
診療の際に心がけていることはありますか?
患者さんの全体を診て、バランス良く治療することを常に心がけています。私自身、歯科医師になりたての頃は、患者さんが「痛い」と言っている部分ばかりを診ていて、そこしか見えていないような感覚でした。さまざまな経験を積む中で、患者さんのお口の健康を長く守るためには、治療だけでなく予防も含めたトータルサポートが重要だと強く実感しています。噛んで・話して・笑える、日々を一日でも長く過ごせるよう、サポートしていきたいと考えています。
お子さんの診療ではいかがでしょうか?

お子さんは歯科医院を怖がる子も多いと思います。実は私も子どもの頃は、あまり好きではなく、むしろ嫌いだったんですよね。自分が歯科医師になってからは、お子さんに、歯科医院や歯科医師に対する恐怖心を持たせないように心がけています。もしお子さんが怖がっているようであれば、その日は無理に治療をせず、まずはここに慣れてもらうことから始めたいと思っています。ただし、保護者のご希望やお考えもあると思いますので、しっかりとご説明をしながら、お子さんと保護者、双方に負担が少なくなるように治療を進めていければと思います。
歯科医師としてやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
噛めなかった患者さんが治療を終えて喜ばれている姿を見ると、「良かったな」と思う瞬間は多いですね。ご高齢の方は歯を失うケースが増えてくると思いますので、保存療法や根管治療などを提案し、「入れ歯が苦手」という方には、他の選択肢を提案できるようにインプラントについても勉強しています。もちろん、補綴や入れ歯がぴったりと合うことで噛めるようになることが期待できる方もいます。私自身が幅広く学び、さまざまなアプローチを用意することで、患者さんに噛める喜びへつなげる治療を提供できたなら、やはり喜ばしく感じられるでしょうね。
「あって良かった」と思われる存在になりたい
歯科医師の道をめざしたきっかけを教えてください。

実家が医療関係の仕事をしていたため、私も子どもの頃から、将来は医療関係の仕事に就きたいと思っていました。その過程で、大学受験の際に歯学部を選びました。漠然と医療の仕事に就きたいという希望はあったものの、「絶対に歯科医師になる」という強い意志は、その頃にはありませんでした。歯学部に入学し勉強を進めていくうちに、歯科医師という仕事に魅力を感じるようになりましたね。歯科医師になってから10年近くたちますが、治療やメンテナンスを通じて、一人ひとりの患者さんと長くお付き合いできることも、歯科の特長だと思います。開院後、以前の勤務先で診ていた患者さんがわざわざ私を探して来院してくださって、「やっぱり先生がいいです」とお言葉を聞かせていただきました。「信頼していただいているな」と感じられて、本当にうれしいですね。当院でも、このような関係を地域の方々と築いていければと思っています。
日々お忙しいとは思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?
私はスポーツ観戦が趣味で、特に好きなのがボクシングなんですよ。半年に1回や1年に1回のペースで休みをもらって会場まで見に行くのが楽しみで、これが私の息抜きにもなっています。自分自身はそこまでストイックな人間ではありませんが、スポーツ選手の皆さんは常に頑張っていて、「すごいな」と尊敬しています。頑張る姿から、私も元気をもらっています。
最後に、今後の抱負も込めてメッセージをお願いします。

地域に根差し、お口の中で困ったことがあったら「まずは相談してみよう」と思っていただけるような、身近な存在になりたいと考えています。「なくてはならない」とまでは言いませんが、「あって良かったな」と感じてもらえる歯科医院になれるよう努めていますので、お気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/99万円程度、インプラント治療/42万円~、ホームホワイトニング/2万2000円~、被せ物/8万8000円~(素材により金額は異なります)、詰め物/4万4000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。