有吉 真一 院長の独自取材記事
ありよしデンタルクリニック
(狭山市/入間市駅)
最終更新日:2025/10/07
国道299号沿いの住宅街に位置する「ありよしデンタルクリニック」。歯科医師の家系に生まれながら、若い頃は別の道を考えていたという有吉真一院長が、2024年9月に狭山市で開業した。前勤務地での患者層との相性の良さから、同じような環境での地域密着型診療をめざしたという。歯科医師である妻との夫婦二人体制で、一貫した治療方針のもと診療にあたる。「できるだけ歯を残す治療」を信条に、抜歯の基準を慎重に設定。低線量CTやマイクロスコープなど先進設備も積極的に導入している。急患は断らず、日曜診療も実施するなど、地域住民が安心して通えるクリニックづくりに注力。今回は、患者との会話を何より大切にするという有吉院長に、開業への経緯やこだわりの設備、診療理念について詳しく話を聞いた。
(取材日2025年9月8日)
地域に根差した歯科クリニックをめざし開業
歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。

実は実家が歯科医師の家系で、父も祖父も歯科医師をしていました。若い時は変に反発心があって、その仕事には就きたくないという気持ちもありましたが、いつしか父の姿に憧れるようになり、育った環境の影響が大きかったのか、最終的に歯科医師の道を選択しました。大学卒業後は早く実践の場に出たいという気持ちが強く、実践的なことを教えてくれるクリニックを最初の就職先として選びました。そこで3年勤務した後、次のクリニックに移って10年少し勤務。その長く勤めたクリニックの患者層が自分にすごく合っていて、同じような環境でやりたいと思うようになりました。そして隣の市になりますが、狭山市で開業を決めたんです。
狭山の住宅街を選ばれた理由と、どのような患者さまが多いですか?
住宅街なので患者さまの層も幅広いです。駅前だと通勤途中の方が多くなることもありますが、ここは地元に住んでいる方々が来てくださいます。今日はおじいさんが来て、「今度おばあちゃん連れてくるから診てくれるか」と言われたり、そんな家族のつながりがいいなと思っています。年齢層は高齢の方が少し多めですが、その下の世代の方もバランス良く来ていただいています。親子での受診も多く感じます。診療内容は、詰め物が取れてしまった、腫れて痛いといった一般的な歯科治療が中心です。いわゆるかかりつけ歯科医としての役割を果たしています。地域密着で患者さまとの関係性を築いていきたいという思いが、この場所を選んだ大きな理由です。
得意とされる治療と、ご夫婦での診療体制について教えてください。

技術面での強みはブリッジ治療です。最初に勤務したクリニックの先生がブリッジの名人のような方でした。上顎の14本を一つのブリッジで作ってしまうような、大学では聞かない技術を目の当たりにして感銘を受けたんです。「自分もできるようになりたい」と強く思い、根管治療とフルマウスブリッジは、納得するまで鍛えてもらいました。今でもその技術は生きています。診療体制は夫婦2人で行っていて、これが当院の特徴でもあります。例えば代診の先生を雇う場合、それぞれの先生で治療方針が異なり患者さまが混乱することがありますが、当院の場合は夫婦なので遠慮なく話し合い、同じ方向を向いて診療できるんです。初診は基本的に私が診て治療計画を立て、小児歯科は妻の方が上手なので任せることもありますが、二人で連携して、一貫した治療方針で診療しています。
歯を残すためのこだわりと先進設備
「できるだけ歯を残す治療」への取り組みを教えてください。

抜歯の基準は診る先生によって大きく異なります。私の場合は、基準が極めて低く、「抜きましょう」と言うのは基本的に患者さまが「抜いてください」と言ったときぐらいです。よく「歯医者さんで抜かれた」という声を聞きますが、そこには歯科医師と患者さまとの認識の差があると感じています。抜歯が最善である場合はもちろん説明しますが、抜歯するかどうかは最終的に患者さま自身が決めることですし、痛みがあり、抜歯を希望されている方もいれば、同じ症状でもなんとかもう少し使いたい方もいらっしゃるでしょう。大切なのは患者さまごとに求めている歯科治療は違うということですので、私の場合は患者さまが「抜きたい」と言われたら抜歯をします。たとえ、「C4」といって歯茎より健康な歯が残ってない根っこだけの状態でも、患者さまが希望されれば難しいかもしれませんが、もう一度治療してみましょうと答えることもあります。
導入されている3つのこだわりの設備について教えてください。
1つ目はCTです。一般的な歯科用CTの半分以下の0.04ミリシーベルトという低線量で、パノラマ撮影2枚分、デンタル撮影4枚分の線量で済みます。経過を追うために1年後にもう1回撮りたいという時も、線量を気にせず撮影できます。2つ目はマイクロスコープ。ユニットに直づけして振動によるブレを防いでいます。虫歯の処置が終わった後の最終チェックや、型採り前の過不足の確認、根管治療など、必要な時にピンポイントで使用しています。3つ目が私の一番のこだわりで、エアドライヤーです。歯科治療で毎日必ず使用する圧縮空気って、実は埃まみれの可能性があるんです。これを導入することで不純物を99.9%除去できます。安心して治療を受けることができるんです。
患者さまへの説明方法と急患対応について教えてください。

私自身、納得したこと以外やりたくない性格で、取扱説明書は全部読むタイプなんです。だから患者さまにも納得してもらえるまで説明します。アニメーションソフトも導入していて、視覚的に治療内容を説明できます。最近は外国からの患者さまも増えているので、こうしたアニメーションソフトがあると言葉が通じなくても視覚で伝えられるので助かっています。当日の急患対応については、たとえ予約がいっぱいでも痛みがある場合は断りません。痛みがある時こそ正確な診断につながるので、その日の診療時間後でも大丈夫という場合には診させていただきます。日曜も午前中診療しているので、急患には積極的に対応します。
平等な治療と次世代への責任
診療で最も大切にされている理念を教えてください。

開業から決めているのは平等な治療です。例えば、電気屋さんで同じ冷蔵庫を買っても、値引き交渉次第で人によって金額が違うのってすごく嫌いなんです。医療も同じで、すべての患者さまに区別することなく同じ高レベルの治療を提供しなければいけません。そうするとレベルを高く保つ必要があります。診療時間やキャパシティの問題も出てきます。だからクリニックの規模は大きくはできないと最初から思っていました。夫婦2人で見られる範囲で、すべて目の行き届く範囲でやっていきたい。それでも選んでくれた方に対して、どんな患者さまでも平等に、同じように接することを心がけています。
将来を見据えた治療への考え方を教えてください。
私は今45歳で、65歳まで現役だとしてもあと20年です。例えば今40歳の方が80歳まで生きるとすると、残りの20年は次の先生にバトンタッチすることになります。初診でエックス線を撮ると前の先生の仕事の丁寧さがおおよそですがわかるんです。上手な先生に巡り会えて良かったですねと言えるときもあれば、残念ですがそうではないときもある。次の先生に患者さまの口腔内を引き継ぐことを考えたら、恥ずかしいことはできません。「今までの先生のところでラッキーでしたね」と言ってもらえるような治療を心がけています。治療の痕は証拠として残ります。何代も続かない限り患者さまの一生を責任持って診ることはできないので、恥ずかしくない治療をすることが大切です。
読者へのメッセージをお願いします。

何か困ったことや気になる症状があれば、痛い時こそ遠慮なく連絡してください。痛みが出そうな方には「予約を待たずに連絡してください」とお声がけしています。その時にしか気づけないこともありますし、診断するチャンスでもあるんです。当院は住宅街にあり、駐車場も5台完備していますので、地元の方が気軽に通えるクリニックです。家族ぐるみで診させていただくことも多くご家族3世代で来院していただいている患者さまもいらっしゃいます。そんなつながりを大切にしています。夫婦2人で診療していますが、どちらが診ても同じ方針で、平等に高いレベルの治療を提供することをお約束します。これからも地域の皆さまの歯の健康を守るため、できるだけ歯を残す治療を続けていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはフルマウスブリッジ(1本)8万8000円~

