山下 裕介 院長の独自取材記事
やました歯科・矯正歯科
(泉南市/樽井駅)
最終更新日:2024/10/31

泉南市樽井の府道204号堺阪南線沿いにある「やました歯科・矯正歯科」。ガラス張りのスタイリッシュな外観が印象的な歯科クリニックだ。院長を務める山下裕介先生は、患者の希望に沿った治療を提供したいと、さまざまな勉強会で技術の研鑽を重ねてきた。中でも入れ歯治療を得意とし、歯を欠損した患者が一人でも多く満足に食事ができるような医療を提供し、健康に過ごせるようQOL(生活の質)向上をめざして治療に取り組んでいる。また歯を一本ごとに治療するのではなく、一口腔単位で診療することをモットーとして、一般歯科からマウスピース型装置を用いた矯正、インプラント治療、根管治療、歯科口腔外科診療に至るまで幅広く診療にあたる。今回は開業のきっかけから診療の特徴、診療への心がけまでたっぷりと聞いた。
(取材日2024年10月10日)
地域のニーズに応えられる歯科医院をめざし開業
2024年9月にオープンされたそうですね。開業のきっかけは?

僕は和歌山県の出身で、この辺りはよく知っている地域でした。親戚や友人も住んでいるので、海が近くて環境が良いこと、高齢化が進んでいる地域であることも聞いていました。当院は虫歯治療から予防歯科、審美歯科、矯正歯科、根管治療と幅広く診療を提供しています。中でも僕自身が得意とする治療は、入れ歯やインプラントなど歯を失った方に対する欠損治療です。歯を失って困っている方に対して、歯科医師としてお力になれればという思いから、ここで開業することを決めました。実際にオープンしてみると、ご高齢の方だけでなく、小さなお子さんを持つファミリー世代もたくさんいらっしゃることがわかりました。ご家族皆さんで通っていただけるとうれしいですね。
おしゃれで、すてきなクリニックですね。
ありがとうございます。僕もこの開放的な雰囲気がすごく気に入っています。全面ガラス張りで初めて訪れる人も入りやすい雰囲気ですし、吹き抜けのある待合室はどの年齢層の人もリラックスしていただけるのではないでしょうか。駐車場もすぐ横にあり、エントランスにはスロープがありますし、車いすやベビーカーのままでも診察室まで移動できます。院内には半個室の診察室のほか、完全個室で手術にも使える特別室、カウンセリングルームも備わっています。もちろん、歯科用CTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーなど、先進の治療機器もそろい、データはすぐに共有できます。全室にある大型モニターで、患者さんご本人にもすぐに撮影画像や検査結果を確認してもらえるんですよ。
ご経歴についても教えてください。

大学卒業後は、京都第二赤十字病院の歯科口腔外科に勤務しました。救急部門にもいましたので、緊急手術や抜歯、患者さんの全身管理など外科的治療も数多く経験してきました。その後、一般歯科クリニックで診療経験を重ね、もっと研鑽を積みたいと訪れたのが本多歯科医院の本多正明先生による勉強会です。一本一本の歯を精密に治療すると同時に一口腔単位で診療する考え方は、今の僕の歯科治療の根源になっています。またそこで高砂市にある岩田歯科医院の岩田淳先生にも出会いました。お二人の歯科医院で勤めながら、歯科技術や治療アプローチ法だけでなく、患者さんのとの接し方などについてもご指導いただきました。お二人の先生のように30年、40年、それ以上残せるような精密な歯科治療をめざし、誠意ある治療を提供したいと考えています。
なかなか合う入れ歯がないと悩む人に手を差し伸べたい
入れ歯治療でも、研鑽を重ねてこられたそうですね。

病院勤務時には入院患者さんの治療もしていて、入れ歯で悩んでいる人がたくさんいらっしゃいました。しかし入れ歯治療は、やはり難しいのです。そこで、あらためて勉強し直したいと相談したのが、医療法人社団ハイライフ大阪梅田歯科医院院長の松田謙一先生です。外れやすかったり、ずれたり、痛かったりと入れ歯に良い印象がない人も多いと思います。歯科医院で取りつけてみた時には良く感じたのに、自宅に帰って食事をしたら痛くて、歯科医院に行くのも面倒になってそのままの人も多いのではないでしょうか。不具合があってもすぐに調整するので、患者さんも安心されますね。
どうしてそれだけトラブルの少ない入れ歯がめざせるのですか?
精密な検査を行い、一本一本の歯を検証しながら、しっかりとステップを踏んで治療することを大切にしているからだと思います。当たり前のことに思うかもしれませんが、治療する部分だけの検査や治療をするわけではありません。例えば、義歯を支える隣の歯や噛み合う上下の歯の状態までしっかり診断し、何か問題があればその歯の治療から始めるようにしています。そして最終的にはお口全体のバランスを整えるための処置を行い、何十年後もトラブルなく噛めることをめざしていきます。治療に時間がかかることを懸念されるかもしれませんが、治療に対して理解してもらうため、しっかりとした説明も大切にしています。
費用のかかる治療になるのでしょうか?

「なかなか自分に合う入れ歯がない」「何度作り直してもしっくりこない」と悩む人は、今ある入れ歯を持ってお越しください。いきなり作り直すのではなく、可能であれば、まずは既存の入れ歯を改善します。その上で「もっと快適に食事を楽しめるようになりたい」「今残っている歯を守りたい」などのご要望に応じて、自由診療を選択する考え方に基づいて治療します。一口に入れ歯といっても、さまざまな手法がありますから、患者さん一人ひとりの希望に沿った提案に努めたいですね。もちろん入れ歯だけでなく、インプラントの方がメリットが大きいと思った場合はインプラントをご提案させていただきます。
これからも研鑽を重ね、患者のための治療を追求する
ところで、先生はなぜ歯科医師になろうと思ったのですか?

父が歯科医師だったので、一番身近な職業だったことが大きいと思います。直接、歯科医院で働く父親の姿を見てきたわけではないのですが、休みの日も患者さんの治療計画を立てたり、セミナーや勉強会に出かけたりする父親を見ていて、歯科医師の職業はやりがいがある仕事なのだろうと思っていました。忙しそうではありましたが、数多くの研鑽を積んで、それを人のために役立てることができる歯科医師はすてきだと感じて、自分もその道に進みました。また私があちこちで研鑽を積むのも、そのような父親の姿勢を見てきたからでしょうね。医療は日々進歩しますから、これからも立ち止まることなく研鑽を積んで、患者さんに還元していきたいですね。
患者さんに対して心がけていることは何ですか?
丁寧な説明です。治療を受けるのは患者さん自身ですから、理解して安心して治療に望んでほしいのです。治療内容だけでなく、なぜその検査や治療が必要なのかといったこともしっかりと説明するように心がけています。ですが、患者さんも歯科医師には話しにくいこともあるでしょう。カウンセリングでは、あえてスタッフと話す時間も設けて、本音で話せる場をつくるようにしています。また当院では歯科医院では珍しく無理にメンテナンスを勧めることはしていません。こちらができる精一杯の治療を提供し、噛めるように導いて歯の大切さを知ったり、食べられる喜びを感じたりすれば、おのずとメンテナンスの重要性にも気づいていただけると考えるからです。当院の歯科衛生士はケアが上手なので、一度メンテナンスを受けてその技を体感していただければ、自然と継続して通院したくなると思いますよ。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

虫歯治療は繰り返すたびに削りますので、その歯を治療できる回数には限度があります。ですから、なるべく早いうちに虫歯に気づいて、やり直しが不要になるような精密な治療をしていく必要があります。長らく歯科医院に行っていない人は、チェックのためだけでもお越しください。またご高齢の方の中には、「もう以前のように食べることはできない」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、固いおかきを食べられるようになるような治療を、当院では目標としています。相談だけでも構いませんので、いつでもお待ちしています。これからも自己研鑽を続け、患者さんに満足してもらえる治療をめざします。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/6万6000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円〜、小児矯正/7万7000円〜、インプラント治療/49万5000円〜