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副島 正紀 院長の独自取材記事

シモキタよあけ心療内科

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2024/10/15

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科 main

京王井の頭線・小田急線下北沢駅から徒歩1分、ビルの6階に位置し、2024年9月に開院した「シモキタよあけ心療内科」。受付奥にはダークブルーを基調としたタイルの壁が施され、待合室、診療室はともにベージュとグリーンがメインカラーで落ち着いた雰囲気。「医療機関に来た」という緊張感をほぐしてくれる。日本精神神経学会精神科専門医の副島正紀院長は、「できるだけ受診のハードルが低いメンタルクリニック」をコンセプトに掲げ、患者一人ひとりの症状や希望に寄り添い、生活指導、薬物療法、公認心理師によるカウンセリングなどに対応する。「クリニック名にあるとおり、患者さんそれぞれの『夜明け』をめざすべく、専門家としてサポートしていきたい」と話す副島院長に、開業までの経緯、診療への思いについて聞いた。

(取材日2024年9月27日)

地元の下北沢で開業。ハードルの低い精神科・診療内科

院内がカジュアルかつ落ち着いた雰囲気で、受診の緊張感が和らぎます。

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科1

ありがとうございます。精神科・心療内科の受診は、患者さんにとってハードルが高いと思うんですよね。私は下北沢が地元で、このエリアでずっと生活してきたのですが、この街にはインテリアがすてきで居心地の良いお店などがたくさんあります。だからこそ、街に程良くなじみ、「患者さんがクリニックに入っても緊張しないような内装にしたい」という思いがありました。受付の壁のタイルや、診察室の壁の色なども、患者さんにリラックスしていただくことを第一に考えて決めました。待合室の椅子も、それぞれ仕切りを作ってデスクを設置し、ワークスペースのように設計してもらいました。患者さんのプライバシーを保ちながら、自由に過ごしていただきたいと思っています。

開業までの経緯について教えてください。

東京慈恵会医大卒業後、精神科病院である東京都立松沢病院に4年間勤務しさまざまな患者さんを診療しながら研鑽を積み、精神科専門医の資格を取得しました。そこで得た経験が、自身のキャリアの土台となっています。その後、多摩地域の中核病院である稲城台病院で精神科救急に携わる中、自分自身、精神科の医師として十分な経験を積むことができたと感じ、将来的にはプライマリケアを含め、開業医としてたくさんの患者さんのお役に立ちたいと思うようになりました。その後、複数のクリニック勤務を経て、2024年9月、地元である下北沢に開業しました。当院は、精神科専門医による良質な治療、経験豊富な公認心理師によるカウンセリングなどに対応しています。クリニック名にあるとおり、患者さんを暗闇から「夜明け」に導くべくサポートさせていただきたいと思っています。

診療において心がけているのはどんなことでしょうか。

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科2

精神科の治療において、ガイドラインやエビデンスはたしかに大切なものですが、患者さんとの関係性が非常に大切であると考えています。データだけを並べて「このお薬を飲んでください」といった一方的な関わり方ではなく、ある程度ハードルを下げた関わり方をすることで良好な関係性ができ、良い治療につながると考えています。診療においては、患者さんの思いを否定せず、患者さんの悩みや不安をより具体的に引き出し、その対話の先に、患者さんが困っていることを言語化しながら丁寧に掘り下げた上で治療の提案につなげています。薬物療法では、患者さんの症状や希望により漢方薬も処方しています。

動画共有サイトやSNSで診療や医療情報を発信

動画共有サイトやSNSなどで、先生のお考えなどを積極的に発信されていますね。

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科3

多くの人に当院を知ってほしいのはもちろんですが、インターネット検索して当院のホームページにたどりついてくださった方々が抱きがちな「院長はどのような先生なのだろう」「どんな先生が診てくれるのだろう」といった不安にお応えしたい、という気持ちから始めました。また、精神科、心療内科というと、患者さんによっては閉鎖的なイメージを抱く方もいらっしゃいますので、「そんなことはありませんよ」というメッセージを伝え、安心してご来院いただきたいですね。このような情報発信は、これからも継続していきたいと思います。

診療はどのように進んでいくのでしょうか。

患者さんによりさまざまですね。時間をかけてたっぷり話したい患者さんもいらっしゃれば、診療時間を長くすると状態が悪くなる患者さんもいらっしゃいます。患者さん一人ひとりに即して対応させていただき、患者さんの反応を確かめながら診療を進めています。当院では公認心理師によるカウンセリングにも対応していますが、例えば、うつ病の患者さんがカウンセリングを希望された場合、判断力や思考能力が下がっていると、カウンセリングを受けることが患者さんの症状の改善に結びつかないこともあります。そのような時は、まずはお薬を処方し、精神状態が落ち着いてからカウンセリングを受けていただくなど、臨機応変に対応しています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科4

下は中学生から上は90代の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。今のところ、割合的に多いのは20〜30代の方で、新卒で働き始めたばかりの方や転職されてすぐの方が、職場での人間関係につらさを感じたり、今の仕事が自分に合わないのではないかと悩んだりといった相談を受けることが多いですね。疾患では適応障害の方が多い印象です。適応障害の場合、自身が抱えるストレスから距離を置くことが大切なのですが、さまざまな事情で会社を休めない方もいらっしゃいます。その際は、お薬を処方したり、カウンセリングを受けていただくなどしながら今の状況に向き合っていただくこともあります。通院を重ねて症状が改善へと導かれ、元気に仕事と向き合えるようになる患者さんの姿を見られるといいなと思いながら診療にあたっています。

発達障害のスクリーニング検査も

医師をめざしたきっかけを教えてください。なぜ精神科を専門的に学ぼうと思われたのでしょうか。

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科5

祖父、父が内科の医師で、父は祖父の後を継いで同じ下北沢で内科クリニックを運営しています。小さい頃、勤務医だった父が夜中に病院から急患対応で呼び出されてタクシーで向かう姿を目の当たりにして、医師は人の役に立つ職業であることを実感したのが原体験となっています。精神科を選んだのは、もともと映画やアートに興味があり、作家の作品と精神状態の関係に興味を持ったことがきっかけです。歴史的に傑出した人物の生涯を精神医学および心理学的観点から研究分析し、その活動における疾病の意義を明らかにしようとする学問である「病跡学」を学んだ影響も大きいですね。

お忙しい日々の中で、休日はどのようにお過ごしですか?

学生時代から映画制作を行っていて、休日は、ドキュメンタリーを撮っています。時間が限られてはいますが、少しずつ制作を続けています。実は、当院のCM動画も私が作りました。撮影機材も自前で、自分の特技を仕事に生かすことができうれしかったです。映像制作は、自分の中のアイデンティティーの一つですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

副島正紀院長 シモキタよあけ心療内科6

心の健康のバロメーターって、自分が一番よくわかると思うんです。アメリカのガイドラインでは、心の不調が2週間続くことが精神科受診の目安といわれていますが、我慢のしすぎは禁物だと思います。不調の原因など、患者さんの気づかないところに気づいて差し上げるのが、精神科の医師の役割だと思っています。「あれ? なんだかおかしいな」と心のセンサーにかかった時点で気軽に足を運んでいただければと思います。当院では、自由診療になりますが、発達障害を見つけることを目的としたスクリーニング検査も行っています。最近は、大人になってから発達障害に気づく方もいらっしゃいます。16歳以上でしたらどなたでも受けられますのでご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

発達障害のスクリーニング検査/2万5000円~

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