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三島 誉史 院長の独自取材記事

みしま内科・糖尿病クリニック

(泉大津市/泉大津駅)

最終更新日:2025/03/14

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック main

泉大津駅東出口から徒歩7分。アルザ通りに面した「みしま内科・糖尿病クリニック」はこの秋に開業したばかり。院内は広々としており、待合室、診察室ともに木目や白・ベージュを基調としたぬくもりあふれる空間だ。「開業するなら、愛着があり地域の方にもたいへんお世話になった泉大津でと思っていました」と話す三島誉史院長は、大阪公立大学医学部附属病院、泉大津市立病院に勤務の後、開業。糖尿病と内科を主軸に幅広い診療を行っている。開業準備にあたっては、以前の勤務先のスタッフを中心に、動線、配置のアドバイスや棚の製作など、多くの人が自発的に応援に来てくれたという。「近隣の開業医の先輩などからも励ましをいただき、いろいろな方の力添えでここまで来ました」。謙虚に語る三島院長に診療方針など詳しく聞いた。

(取材日2024年10月28日)

糖尿病から一般内科まで幅広い疾患に対応

9月に開業されたばかりということですが、初めにクリニックの特徴について教えてください。

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック1

私はこれまで日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会総合内科専門医として生活習慣病を含め、内科全般の診療経験を積んできました。当院では地域のかかりつけ医の役割を果たすべく、糖尿病だけでなく幅広い内科疾患に対応しています。まだ開業2ヵ月ほどですが幅広い世代の患者さんが来院されています。ご年配の方は、糖尿病、高血圧症、高コレステロール血症の患者さんが多いですね。若い方は発熱が一番多いと思います。当院は発熱症状のための外来も開設しており、専用の部屋もあります。あと多いのは、健診で肝機能、糖尿病、高血圧症などで要受診となった方などです。喘息の患者さんも意外に多く、吸入薬などを処方しています。中学生のお子さんの相談もありました。乳幼児は診ていませんが、できるだけ地域のニーズに応えていきたいですね。割合でいうと、糖尿病が5割、ほかの生活習慣病や胃腸炎などが3割、発熱やそのほかの症状が2割くらいですね。

これまでのご経歴について教えていただけますか?

2009年に兵庫医科大学を卒業後、伊丹市の近畿中央病院に勤務しました。指導も受けながら主治医に近いかたちで診療でき、責任感も培われたのではと思います。糖尿病の患者さんが多く、中には外科で手術待ちの患者さんもいらっしゃいました。手術のリスクに持病の糖尿病が関わり、合併症も多い。起こり得る合併症から体を守っていくほうに興味を持ち、入職して2年目に糖尿病内科を専門に選びました。その後、大学病院で体系的に指導を受けたいと考え、大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学(第二内科)に入局。付属病院の生活習慣病・糖尿病センターに4年間勤務しました。糖尿病グループに所属しましたが、初年度は腎臓グループや内分泌グループで診療することもあり、両方を経験できたことで視野も広がりました。腎臓グループでは透析療法にも関わらせてもらい、今の診療に生きていますね。

その後、泉大津市で勤務されるのですね?

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック2

以前住んでいた大阪南部で地域に貢献できたらと希望しました。泉大津市立病院の内科に勤務し、多くの糖尿病患者さんを担当させていただいたほか、呼吸器疾患、胃腸炎、尿路感染症など、幅広い疾患を数多く経験させていただきました。新型コロナウイルスの診療、入院患者さんも数多く担当させていただきました。内科医長、内科副部長を務めた後に、開業しました。大学病院時代もそうでしたが、経験してきたことには自信が持てます。幅広く経験させてもらえて良かったと感謝の気持ちでいっぱいですし、今の診療にとても生かせていると感じます。無理せず専門の人に任せることも大切ですし、地域のかかりつけ医として対処できるところはしていくことも大切だと考えています。

チーム医療を重視し、患者目線に立った診療を

日々の診療で大切にしていることはありますか?

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック3

地域に貢献し、患者さん目線で診療することです。また、医師一人でできることは限られていて、チーム医療が大事だと強く思います。看護師、管理栄養士、受付など、皆が手助けしてくれるから診療に集中できる。スタッフにも日々そう伝えています。頼りにしているし、助けてねと。医師になった当初から感じていることで、その思いは薄れるどころか強くなっています。大きな病院ではわからないところでやってくれていたから、知らなかっただけ。クリニックは小さいからよく見えます。自分が思っている以上にいろんな人に助けられているなと、初めて気づかされたことも多々ありますね。スタッフはとてもモチベーションが高く、率先してアイデアを出し実践してくれています。糖尿病のことをもっと深く知りたいと思ってくれているので、それにも応えていき、さらに良い環境、良い雰囲気にしていきたい。それが患者さんのためにもなると思っています。

糖尿病の治療についても教えていただけますか?

主治医とはいえ、普段の生活習慣、食生活について他人からあれこれ言われるのは嫌だと思います。しかし、糖尿病は治療を中断する人も多い疾患です。継続して通ってもらうことが大切なので、「食べすぎちゃった」など気軽に話してもらえるような雰囲気と環境をつくり、患者さんそれぞれに合ったきめ細かな指導を行っていきたいですね。難しいことではありますが、スタッフとも情報を共有し、信頼関係をつくりながら通っていただけるよう努めていきたいです。検査は、血糖とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値を調べますが、当日5~10分で結果が出るので、速やかに治療方針を決められます。薬の選択も幅広く提案できますし、インスリンの自己注射が必要な場合も指導体制が整っています。迅速な検査から治療提案、実施まで、糖尿病に精通した糖尿病専門医ならではの対応ができるのは、当院の強みでもあります。

地域連携もスムーズとお聞きしました。

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック4

開業前に勤務していた泉大津市立病院や、府中病院、岸和田徳洲会病院などと連携しており、今後予定として泉大津急性期メディカルセンターとの連携も決まっています。また、かつて勤務していた大阪公立大学の第二内科医局も何かあれば相談できる関係にあります。選択肢が多いのはありがたいことで、患者さんのご要望や通いやすさなどを考慮しながら紹介先を決めることができます。

地域貢献を第一に、さまざまな悩みに応えたい

先生が医師をめざした理由、開業を考えたきっかけなどを教えてください。

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック5

父が医師だったことが理由としては大きいですね。外科の勤務医で欠勤したこともなく、常に患者さんのことを考えているのが伝わってきて、子どもの頃から尊敬していました。その思いは医師として働き始めてからのほうがより強くなりました。医師になるなら患者さんにより近い立場で地域に貢献したいと、昔から開業を考えていました。それには、まずしっかり経験を積んでから。診療科を選ぶ時も、内科なら、風邪から腸炎、高血圧症、糖尿病、肺炎などさまざまな症状を診ることができ、患者さんの身近なところで携われるし、その分やりがいも大きいだろうと考えました。勤務医時代も充実していたので先延ばしになっていたのですが、外来の曜日が決まっていると、担当する患者さんがお困りの時に診られず次の外来日まで我慢していることが数多くあり、そろそろ決断しなければと思ったのです。

この地を開業場所に選んだのはなぜですか?

開業前に10年近く勤務した泉大津市立病院から距離が近いので、これまで診てきた患者さんも通いやすく、安心してもらえるのではと考えました。また10年以上住んでいたので愛着もあります。地域の方に良くしてもらい、とても感謝していますし、この地で貢献したいと思いました。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

三島誉史院長 みしま内科・糖尿病クリニック6

内科全般に対応し、地域に貢献することが第一ですね。どんな健康の悩みでも良いですし、どこの科に行ったらいいのかわからないという方も気軽にご相談ください。また、専門である糖尿病については、皆さんに貢献できることがたくさんあると思っています。糖尿病についてもう少し幅広く知ってもらえるようリーフレットを作成して院内に置いたり、院内で糖尿病教室を開いたりといったことも検討中です。糖尿病治療はそれぞれのライフスタイルに合った選択をしていく時代になっています。患者さんとともにプランをつくり上げ、患者さん、ご家族、医師、スタッフ皆で同じ方向を向いて治療に向かっていける、そんなクリニックにしていきたいですね。

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