将来の健康につながる予防歯科
子どもの頃から親子で取り組もう
デンタルテラス中之島
(大阪市福島区/福島駅)
最終更新日:2024/09/13


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予防歯科という言葉が定着しつつあり、患者の意識も「歯科医院は痛くなってから行くのではなく、痛くならないようにその前から予防するための場」へと変わりつつある。「デンタルテラス中之島」の小森一輝院長は「子どもの頃から予防をすることが、将来の健康につながる」と話し、子どもの歯列矯正や歯科教育にも注力する。親子で通いやすい院内の雰囲気づくりや歯磨き指導時のスタッフの子どもに対する接し方、食育などさまざまなアプローチで、子どもの歯を守るための試みを行っている。
(取材日2024年8月29日)
目次
ブラッシング指導から歯列矯正まで、さまざまなアプローチで予防に取り組む
- Qこちらでは予防歯科に注力されていると伺いました。
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A
▲幅広い治療を行う同院だが、予防は何より大切だと語る院長
虫歯も歯周病も、なるべく早期に発見し小さな治療で終わらせることで、将来残せる歯の本数が変わるとされています。「痛くなってからでは遅いのか?」と聞かれることがありますが、痛む場合は神経のほうまで虫歯が進んでいる可能性がありますし、逆に歯周病は痛いという自覚症状が少ないので、気づいた時にはかなり悪い状態になっています。だからこそ定期検診で早期発見が大切です。また抜歯をしてインプラントやブリッジの治療を行うと、費用もかかりますよね。メンテナンスに定期的に通うのは費用がかかると思うかもしれませんが、トータルで見れば自分の歯を残せる可能性が高く、費用も低く抑えることが望めるので、予防に努めてほしいです。
- Q子どもの頃から予防に取り組むことの大切さを教えてください。
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A
▲子どもも楽しく歯科に通えるようにと工夫を凝らしている
例えば歯列矯正が必要なのにそれをせず大人になってしまうと、歯並びや噛み合わせが悪く虫歯ができたり歯を失ったりするケースが多いのです。それを未然に防ぐためには子どもの頃に歯列矯正をしたり、筋機能療法で適切な姿勢や、筋肉や骨の発達を促すことで、口腔内の中の環境を変えるためのアプローチをすることが大切です。当院を運営する法人は「子どもを救う」というポリシーを掲げ、将来健康に暮らせるよう子どもの頃からの予防に注力しています。子どもたちに適切な口腔内のチェックやケアを届けたいと考えています。
- Q具体的にはどのような予防に取り組んでいらっしゃいますか?
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A
▲歯科衛生士がパートナーとなり、患者に寄り添った治療を心がける
定期検診時に毎回染め出しを行い、汚れや磨けていない部分を患者さんが視覚的にわかるように工夫をしています。また、歯並びやインプラント治療歴の有無など患者さんそれぞれによって適した歯ブラシが違うので、お口の状態に合ったケア用品の提案などもしています。「予約が入っているから歯科医院へ行かなくては」といった後ろ向きな感じではなく、患者さん自ら進んで行きたいと思えるような歯科医院をめざしたいですね。筋力トレーニングも同じだと思うのですが、ちょっと大変だとしても「健康になりたい」「美しくなりたい」という思いから自らジムへ行かれますよね。歯科医院も同じで自律的に通ってもらえるような声がけを心がけています。
- Q親子で通いやすい歯科医院をめざしていらっしゃるそうですね。
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A
▲ユニットは窓から光が差す半個室で、ゆったりとしたスペースだ
親子で一緒に診察室に入れるようにユニットは広めに取り、モニターは動画も見られるので、親御さんが治療を受けている時も退屈せずに待てると思います。歯科医師はマスクやグローブ、ルーペなどを装着していて、初めてのお子さんには近寄り難いイメージがあると思うので、初対面の時はできるだけ外し、まずは学校での様子を聞くなどコミュニケーションを取りながらリラックスして治療を受けられるように工夫しています。また、麻酔は表面麻酔を使ってからできるだけ細い針のものにするなど、痛みや恐怖をなるべく減らせるようにしています。歯科衛生士も、ブラッシング指導の時に子どもが集中してできるような言葉がけを工夫してくれていますね。
- Q子どもの歯のために保護者が家庭で気をつけることはありますか?
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A
▲歯科衛生士のセルフケアのアドバイスで自宅でも予防に取り組める
仕上げ磨きは大切です。歯を磨くだけでなくお子さんの口の中の状態の把握もできるので、もし虫歯が見つかっても早期に治療できます。また、いつまでも指しゃぶりが直らない、お口をポカンと開けている、爪を噛んでいるなどの日常的な姿勢や癖は、小さいことのように思われがちですが、実は将来の口や歯の状態に大きな影響を与えるので、気になることがあれば歯科医院で相談してください。1歳未満のお子さんでも、親御さんの検診の時に一緒に連れ来てもらうことで、ブラッシングのアドバイスもできますし、子どもの頃から歯科医院に慣れることで、口や歯に対する興味関心も高くなり、歯科治療に対する恐怖も減らすことができると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/37万4000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。