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小泉 洋平 院長の独自取材記事

こいずみ内科・消化器内科クリニック

(八幡浜市/八幡浜駅)

最終更新日:2024/09/12

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック main

八幡浜駅より徒歩3分の便利な場所にある「こいずみ内科・消化器内科クリニック」は、2024年9月に開院の新しいクリニックだ。八幡浜市の中心部に位置し、バス停からすぐの所にあるため、公共の交通機関を利用して通院することもできる。院長の小泉洋平先生は、消化器内科医として愛媛大学医学部附属病院や済生会松山病院で研鑽を積んできた。内視鏡検査に注力するクリニックとして設備を整え、検査時の患者の負担を軽減できるよう努めている。平日働く人のために、毎月第一日曜日は完全予約制で内視鏡検査を受けつける。さらには専門である肝疾患の診察も行う予定で、その予防を目的とした減酒のための外来も設けている。そんな小泉先生に、苦痛の少ない内視鏡検査の仕方や減酒の外来などについて話を聞いた。

(取材日2024年8月29日)

消化器内科医として、地域の人々の健康を守る

医療の道をめざしたきっかけを教えてください。

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック1

叔父が医師だったため、医療従事者は身近な存在ではありました。ただ、両親は医師ではありませんし、私も医師をめざそうとは考えていなかったんです。中学生の時、大好きだった祖母が病気で亡くなりました。私はいわゆる、おじいちゃん子、おばあちゃん子だったので、祖母が苦しんでいるのに何もできなかったことがつらかったんですね。その頃から医療を意識するようになりました。その後、愛媛大学医学部へ進み、初期研修病院も、勤務医として勤めた病院も、すべて愛媛県です。

消化器内科を選んだ理由は何でしょうか?

一番の理由は、内科でありながら外科に近い分野であることです。内科は薬を処方し、患者さんの力で改善をめざします。一方、消化器内科はそれに加え、ポリープを切除したり、肝臓のがんに針を刺して焼いたりすることができます。自分の手で患者さんの治療に関われる点が魅力的だったんです。例えば、大腸ポリープも早期なら検査の際に切ってしまいます。早期の胃がんは検査後に入院して、後日、内視鏡で切除します。また、私自身、胃の内視鏡検査を受けるのがとても苦手だったので、患者さんに負担をかけない検査をしたいという思いもありました。

開院を決めた理由を教えてください。

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック2

もともとこの場所で、叔父が「小泉産婦人科医院」を開院していました。長年にわたり産婦人科診療を続けてきたのですが、2023年6月に惜しまれつつ閉院しました。そこで、地域の医療に貢献するという叔父の想いを引き継ぐことを決めたんです。私は長年、消化器内科医として愛媛大学医学部附属病院に勤務するとともに、さまざまな病院や診療所に診療応援に通い、日常的な体調不良や緊急性の高い重篤な疾患の診断と治療を行ってきました。また、近隣には胃と大腸の内視鏡検査や肝疾患を専門に診ているクリニックはほとんどないため、地域の方々の健康を保つ手助けができると考えたんです。遠方の病院へ行くのが難しい患者さんもいると思うので、できるだけ当院で対応したいと考えていますが、必要があれば良い先生を紹介いたします。

苦痛の少ない胃と大腸の内視鏡検査に注力

クリニックの特徴を教えてください。

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック3

日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医による、患者さんの負担が少ない胃と大腸の内視鏡検査を提供できる点です。私自身、嘔吐反射が強く、胃の内視鏡検査が苦手なんです。自分がつらいと思っていることを患者さんに味わわせたくないため、苦痛を軽減した内視鏡検査をめざしています。まず、リクライニングチェア完備のトイレつき完全個室で下剤の服用ができます。下剤は飲みやすいよう味を工夫したものを採用しています。もちろん、検査後も同じ部屋で休むことができます。また、当院では検査時に鎮静剤を用います。リラックスした状態で検査を受けていただくことが期待でき、胃の内視鏡検査に抵抗のある方でも安心して検査を受けることができるのではと考えています。さらに、検査には炭酸ガスを用います。これによって、検査後のおなかの張りが軽減されるんです。

内視鏡検査はどんな人が受けるべきでしょうか?

胃の内視鏡は胸やけ、胃もたれ、食欲不振、大腸の内視鏡は血便、腹痛、下痢や便秘といった症状のある方にお勧めします。また、40歳を過ぎて一度も内視鏡検査をしたことがない方、健診で異常を指摘された方、血縁者に胃がんや大腸がんになった人がいる方も一度受けてほしいですね。特に胃がんは、40歳を越えると罹患率が上昇するといわれています。とにかく早期発見・早期治療が重要なので、年に一度は胃の内視鏡検査をご検討ください。当院では、平日は働いていて休めないという人のために、毎月第一日曜日を完全予約制で内視鏡検査の診察日にしています。松山市なら日曜日に診療している医療機関がいくつかあるのですが、南予地方にはあまりないため、ぜひご利用ください。また、ピロリ菌や肝炎ウイルスの検査をしたことがない人も一度検査をしておいたほうが良いと思います。

肝臓を特に専門にされていると伺いました。

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック4

私が大学病院で専門に診療していたのは肝疾患で、肝臓がん、脂肪肝、肝硬変をライフワークにしていました。南予地方には肝臓専門のクリニックがほとんどないため、その経験を生かせると思います。肝臓は異常が起こっても気づきにくく、病気が見つかった時にはすでに病状が進行していることも少なくありません。そのため、健診などで定期的に確認することが重要です。健診の結果、要再検査になったら無視をせず、速やかに医療機関を受診してください。また、最も危険なのは脂肪肝なので、20歳頃と比べ体重が10キロ以上増えた方、飲酒習慣がある方は、一度肝臓の検査を受けてほしいですね。当院で行う腹部エコーによる腹部超音波検査は、腫瘍をはじめ脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ、腎嚢胞、腹水などを発見するのに適した検査です。毎年受診することで変化を観察することもできます。

肝疾患予防のために減酒のための外来を設置

減酒の外来とは、どのようなものですか?

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック5

禁酒の外来ではアルコール依存症の方への治療として精神科や心療内科の領域で対応することも多いですが、当院の減酒の外来では、依存症にならないために、また肝疾患を予防するために、アルコール依存症に精通するスタッフと一緒に指導などを行います。県下でこうした取り組みをしているクリニックは少ないと思いますが、ここは港町なのでお酒を飲む方が多いんです。お酒をよく飲む人はトラブルを起こしやすく、医療機関に放っておかれるケースもあります。そういう方の受け皿になりたいと思い、減酒の外来の設置を決めました。従来の指導や治療はお酒をやめる禁酒に重点が置かれてきました。私の最終目標も禁酒であることに変わりはありません。しかし、最初から断酒できる方は限られています。そのため、ここでは、お酒の量を減らすことや問題のない飲み方をするといった、その人に合わせたゴールを設定し、お酒との付き合い方をサポートしていきます。

プライベートの趣味などを教えてください。

趣味はマラソンです。マラソンには毎年出場していますし、多い時は年に4回フルマラソンにチャレンジしたこともあります。学生時代から陸上をしていたわけではなく、趣味として始めました。医療従事者は忙しいのでチームスポーツはなかなか都合がつかず人が集まりにくいため、1人でできるスポーツが良かったんです。マラソンは、自分の都合に合わせてトレーニングや健康管理ができる点が良いですね。最近は開院準備で忙しく、あまり走っていないので、時間を見つけて走り込みたいと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

小泉洋平院長 こいずみ内科・消化器内科クリニック6

これから、消化器内科医として、わかりやすい説明と、患者さん一人ひとりに寄り添った診察を心がけていきます。大学病院では、難しい病気を治療することに専念していましたが、今後は病気の最初の窓口としての役割を果たしていきたいと思っています。体調が優れず、どこへ行ったら良いかわからない患者さんを幅広く診るのがクリニックの役目ですから、できる限り当院で対応したいと考えています。もちろん、日常生活の指導もしていきたいですね。同時に、体の悪い部分を見つけるなど、健診で引っかかった人の疾患を特定し、適切な医療機関につなげるという使命も担うつもりです。私は愛媛大学医学部附属病院をはじめ、さまざまな病院に勤務していましたので、適切な医療機関をご紹介できます。身近な「かかりつけ医」として地域の皆さんのお役に立ちたいと考えていますので、困ったことや気になることがあれば気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃の内視鏡検査/1万5000円~、大腸内視鏡検査/2万円~、ピロリ菌検査/1500円~、肝臓の検査(腹部超音波)/5000円~

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