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橋口 規子 院長、橋口 裕 先生の独自取材記事

隼人メディカルクリニック

(霧島市/日当山駅)

最終更新日:2025/03/31

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック main

日当山駅からバスで10分弱、大きな通りからすぐの所に洗練された建物がある。院長の橋口規子先生と、橋口裕先生が診療する「隼人メディカルクリニック」だ。主に糖尿病内科を担当する裕先生は、鹿児島大学病院で長く診療にあたってきた日本糖尿病学会糖尿病専門医であるほか、肥満治療や内分泌の知識も豊富。脳神経内科を担当している規子院長は、東京女子医科大学や鹿児島大学病院などで神経内科の診療に従事。筋電図・神経伝導分野や脳波分野に精通し、わかりにくい脳や神経のことも、可能な限り脳波計や筋電図計などを使って目に見える形での説明に努める。朗らかで親しみやすい裕先生と、落ち着いた雰囲気で安心感のある規子院長に話を聞いた。

(取材日2025年1月14日)

それぞれの専門分野で霧島市の地域医療に貢献

霧島市はどのような土地で、どのようなご相談が多いですか?

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック1

【裕先生】霧島市は、鹿児島県で2番目に人口を有する都市です。大きな企業がいくつかあるということもあり、ファミリー層の多い元気な街だと感じます。私が診察する患者さんは、一般内科と甲状腺内科がそれぞれ2割くらいで、残りの6割は糖尿病内科ですね。
【規子院長】私も同じく、活気のある地域という印象がありますね。私が担当している脳神経内科は、手足のしびれや頭痛、認知症やめまい、パーキンソン病や膠原病にまつわる神経障害など、本当に幅広い疾患や症状についてのご相談があります。それぞれの疾患についてよく理解し、どんな些細なご相談でも、一つ一つ丁寧に対応していきたいと思っています。

クリニックの特徴を教えていただけますか?

【裕先生】やはり幅広い診療ができることですね。私が日本内科学会総合内科専門医として一般内科をはじめ、糖尿病内科と甲状腺疾患を専門に診ることができ、妻が脳神経内科を専門にしています。その他に、糖尿病内科では栄養相談室も設けており、包括的なサポートができます。私が糖尿病の診療に関わってきて感じるのが、糖尿病の三大合併症である糖尿病網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害の予防や管理について、もっと啓発が必要だということです。われわれ医師たちが合併症のリスクを患者さんに伝え切れていないこともありますし、さらに「網膜症の可能性がありますので眼科も行ってくださいね」と伝えても、さまざまな事情により眼科を受けない患者さんも多くいらっしゃいます。当院では眼底検査や腎障害の検査をはじめ、脳神経内科で神経障害も精査できますので、合併症のチェックについて患者さんの負担を少しでも軽減できるよう設備を整えています。

それぞれの連携について教えていただけますか?

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック2

【裕先生】繰り返しになりますが、糖尿病患者さんの神経障害などは、脳神経内科で専門的に診療します。神経障害は、糖尿病の重要な合併症であるにも関わらず、糖尿病内科の医師が神経障害を専門的に診察・診断できるかというと難しいでしょう。当院では、糖尿病患者さんに足や手の痺れがあると、規子院長に診察を依頼します。神経を専門とする医師が詳しく診察することにより、痺れの原因が、実は糖尿病ではなく手根管症候群や椎間板ヘルニアだったということもあるのです。合併症は自覚症状がない時期にも知らない間に進行していることがあります。また放っておくとその後の生活に大きな支障を残してしまいますので、すぐに連携して対応できることが当院の特徴です。
【規子院長】同じ症状でも、違う角度から見ることでわかることも多くありますので、こまめに相談するようにしています。医師が2人いるというのは、それだけで強みですよね。

患者とともに、一緒に治療を作り上げていく

診療するにあたり、大切にしていることを教えてください。

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック3

【規子院長】先ずは患者さんからしっかりと話を聞くことが重要だと考えています。時間をかければ良いというわけではありませんが、患者さんの症状を共有する姿勢を持ち、必要以上にリードしすぎないことも大切だと思っています。常に総合的な目と専門的な目の両方で患者さんを診るように心がけています。
【裕先生】糖尿病患者さんはがんリスクが高いこともあり、がんなど別の病気を併発したとなるとつらくなりますね。そうならないよう、糖尿病治療だけでなく、急激な血糖上昇や体重減少があれば消化器がんの可能性を考え、早めに精査するよう心がけています。糖尿病は適切に管理することが重篤化防止につながる疾患です。過度な不安を与えないよう努めながら、必要に応じて迅速に専門の医師を紹介するようにしています。

院内の特徴として、糖尿病内科に設けている栄養相談室についても教えてください。

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック4

【裕先生】このクリニックでは「糖尿病治療を根本から見直そう!」のスローガンのもと、患者さんが苦手な食事療法と運動療法に重点を置き、体重コントロールも得られるように支援しています。院内にある栄養相談室では、常勤の管理栄養士による栄養食事指導を行っています。栄養食事指導とは、疾病の治療・重症化の防止を目的に栄養素の摂取量や食事の摂り方、栄養補給法について指導することです。ここでは、患者さんの症状や生活環境、検査データなどをもとに食品模型などの栄養指導教材を活用しながら、患者さんの病状・理解度・意欲などに合わせた実行可能な方法を検討して具体的に提示します。今後は、食事や運動だけでなく、薬剤に対するレクチャーの機会も増やし、患者さんとともにオーダーメイドな糖尿病治療を作り上げていきたいと思っています。

こちらで受けられる脳神経内科の検査についても教えてください。

はい、当院には筋電計という検査機器があります。主に神経伝導検査や筋電図検査が可能です。神経伝導検査は、手足や顔の神経に皮膚上から刺激をして、その神経の伝わり方を測定するもので、これにより末梢神経疾患の病態の把握につながります。筋電計は他にも脊髄疾患の病態を把握するのにも役立つ検査が可能です。こちらのクリニックではあらゆる検査に対応できますが、いづれも患者さんとお話して、必要に応じて検査をお願いするようにしています。神経障害の中でも糖尿病性神経障害はわかりにくい部分も多いのですが、これまで積み上げられてきた研究をもとに、神経電動検査が糖尿病性末梢神経障害のスタンダードな検査方法の一つとして位置付けている報告もありますので、糖尿病外来を主とする当院では必要に応じて検査をすすめたいと考えています。

これからも地域に根差したチームクリニックをめざして

今後の展望を教えてください。

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック5

【規子院長】クリニックとしては、現在の明るい雰囲気を大切にしながら、総合的な視点と専門的な視点の両方を兼ね備えた、地域に根差した医療を提供していけたらと考えています。個人としてはより多くの患者さんを治療し、糖尿病性神経障害についても、より理解を深めていきたいと思います。
【裕先生】個人的には肥満治療、とりわけ非薬物治療に関する知識をさらに深め、糖尿病や肥満で悩む方々が前向きに人生を歩めるようサポートしていきたいです。それぞれの生活習慣などを見ながら、患者さんとともに治療を作り上げていきたいですね。将来的には糖尿病治療を当院から独立させ、専門的な施設にできたらと構想しています。これからも各分野の専門スタッフにより包括的なサポートにも力を入れ、"チームクリック"として患者さんのかかりつけ医でありたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

橋口規子院長、橋口裕先生 隼人メディカルクリニック6

【規子院長】気になる症状があれば、どんなことでも気軽にご相談ください。頭痛で市販薬を使っている方なども、よりご自身に合った治療法が見つかるかもしれません。また「飲んでいる薬が多すぎて困っている」といったお悩みでも、もちろん大丈夫です。専門的な診察を行い適切な治療法を提案しますので、どんなに小さなことでも、先ずは気になる症状についてお気軽にご相談いただければと思います。
【裕先生】糖尿病や甲状腺疾患だけでなく、内科疾患でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。また、総合的に内科が診れるホームドクターとして、「症状はあるけれど、どこに行けば良いかわからない」「自覚症状はないけれど健康診断で異常を指摘された」といった場合も、早めにご来院いただければと思います。

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