久武 純一 先生の独自取材記事
なかじまクリニック和
(さいたま市緑区/浦和美園駅)
最終更新日:2025/07/15

浦和美園駅から徒歩3分、埼玉スタジアムにほど近い住宅地の中に位置する「なかじまクリニック和」。同じ敷地内にある耳鼻咽喉科を専門とする「なかじまクリニック」の分院として、2024年8月に開院した。診療にあたるのは、内科医の久武純一先生。子育て世代の若いファミリー層が多いこの地域で、発熱や鼻水、咳、腹痛といった一般的な症状から、糖尿病や高血圧などの生活習慣病まで内科全般に幅広く対応している。久武先生の専門分野は血液内科。大学病院などでの長年の臨床経験を生かし、同クリニックでも貧血などの血液疾患の診断や治療も行っている。「患者さんの声をよく聞き、不安を取り除きたいです」と、話す久武先生に診療方針などを聞いた。
(取材日2025年6月16日)
病院での豊富な臨床経験を経て、地域医療の現場に
こちらの内科医に就任された経緯をお聞かせください。

当院の理事長で「なかじまクリニック」の院長である中島規幸先生と私は同じ昭和大学医学部の出身です。学生時代に面識はなかったのですが、私が昭和大学病院の血液内科に所属していた時の同僚と中島先生が同級生でしてね。そのご縁で、分院を開院するにあたって、任せられる内科医を探しているということで私に声がかかり、お引き受けしたという経緯です。私は貧血や白血病、悪性リンパ種などを診る血液内科が専門で、昭和大学病院や大森赤十字病院で血液内科の診療に携わっておりました。それ以外にも医局からの派遣で複数の病院に勤務し、一般内科の診療も経験してきました。専門性の高い治療は大きな病院でないとできませんし、そこにやりがいも感じていましたが、クリニックでの内科の幅広い診療にも興味が湧き、「いずれは……」と考えるようになりました。ちょうどそのタイミングでお話があったので、お引き受けすることにしました。
クリニックの診療体制について教えてください。
内科には私の他にもう1人、非常勤の女性医師がおりまして、現在は火曜、水曜が二診体制になっています。また、当クリニックの院長は美容皮膚科医で、内科だけでなく、美容皮膚科の診療も同じ院内で行っています。実は、美容皮膚科にいらっしゃった患者さんが「内科の診療もここで」と希望されることも多いんです。逆のパターンもあり、内科を受診し、同じ所で相談できるならと美容皮膚科の予約を入れてくださる方もいらっしゃいます。お悩みに合わせて、どちらにも気軽に受診していただければと思います。
専門性の高い診療科からこちらのクリニックに勤務されるようになって、心構えなどは変わりましたか?

以前は医局からの派遣で一般内科の診察もやっていましたし、その経験も生かしながら、常にさまざまな鑑別疾患を念頭に入れて、丁寧に診察していこうと思っています。医療の世界では、治療法なども日々アップデートされているので、置いていかれないように欠かさず勉強に取り組んでいます。あとは、患者さんがいろいろな症状を訴えて来院されますが、当クリニックに何を求めているかを把握することも大切だと考えています。単にその症状を良くしたいだけなのか、他にもいろいろ抱えているのか、などですね。実は本当に困っているのは別のことだという場合もあるので、不安を取り除くといいますか、すべて取りこぼさないように拾ってあげたいです。ですから、診察の最後には「他に何か気になることはないですか?」と、声をかけるようにしています。
女性に多い貧血は他疾患の可能性も考えて迅速に診断
患者さんの年齢層は幅広いですか?

この辺りは田んぼだった所を住宅に開発した地域です。開発当初は医療機関が少なかったため、地域に貢献したいという想いから、理事長が2014年に本院を開院したと聞いています。ですから、今も子育て世代のファミリーが非常に多く、住民の年齢層自体がかなり若くて高齢者が少ないのが特徴です。昼休みによく散歩をしたり、埼玉スタジアムの周辺でランニングをしたりするのですが、日中に歩いているのは子ども連れの若いお母さんや近隣の学校の学生さんなどですね。それがそのまま当院の患者さんにも反映されていて、一番多いのは30代~40代の方でしょうか。小児に関しては、小学1年生以上のお子さんを診るようにしています。ですから、受診理由も一般的に内科で多い生活習慣病というより、風邪症状などで来院される方のほうが多いです。あとは、血液内科を掲げているので、ホームページを見て来院される貧血の患者さんも多いです。
貧血というと女性が多いイメージですが、やはりそうなのでしょうか?
そうですね。毎月、生理の出血があることに加えて、年齢を重ねるにつれて子宮筋腫の頻度が上がってくるため、そこから引き起こされる過多月経による貧血というのが一番多いパターンです。実は、日本では女性の貧血が多くて、生理がある年齢の女性の場合、3人に2人、もしくは2人に1人ぐらいは貧血あるいは貧血予備群の可能性があるともいわれています。来院理由で多いのは「健康診断で貧血だといわれた」ですね。貧血にもいろいろあり、一番多いのは鉄欠乏性貧血です。中には、白血病など血液のがんが隠れているということもあるので、そこは適切に診断するよう意識しています。鉄欠乏性貧血の場合は、鉄分のお薬を出すとともに、女性の場合は婦人科での検査も勧めています。また、胃腸など消化管の出血から貧血になっている場合もあるので、ただ治療するだけでなく、他の疾患の可能性も考えながら診察することを心がけています。
貧血の自覚症状にはどのようなものがありますか?

めまいや立ちくらみがする、すぐ疲れるというような症状で貧血を疑って来院される方は結構いらっしゃいます。また、「氷をガリガリと食べたくなる」というのが貧血のサインだともいわれています。詳しいメカニズムはわかっていないのですが、鉄不足になると、異食症といって変な物を無性に食べたくなることがあるようです。氷以外にも「土を食べたくなる」というようなこともあります。治療を進めていく中で、それまで氷を食べていた人も食べなくなるというケースもあり、関連性はあるのだと思います。めまいや立ちくらみは、貧血ではなく起立性低血圧という可能性もあります。当院では即日に貧血かどうかがわかる検査機器を導入していますので、気になる症状がある方は放置せずに、ぜひご来院いただければと思います。
近隣の子育て世代のファミリードクターをめざす
睡眠時無呼吸症候群の治療もされているそうですね。

はい。まず、簡易検査といって、自宅で検査機器を一晩つける検査をしていただきます。それで無呼吸の程度が高いと、CPAPと呼ばれる機器を用いた治療の適用になります。そこまで重症ではないけれど無呼吸がある程度起きている場合は、病院で1泊入院をしてさらに詳しい検査をお勧めしています。この近辺だと、さいたま市立病院やさいたま赤十字病院などをご紹介します。それで、やはり治療が必要となった場合は、CPAPを導入後の管理はこちらでさせていただくという流れで行っています。睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病を合併したり、悪化させたりするともいわれていますが、自覚症状としてやはり問題なのは日中の眠気ですね。お仕事で車の運転をするような方だと特に危険性がありますからね。また、頭痛の原因になることもあり、「朝起きた時に頭が痛くて……」という方が調べてみたら、睡眠時無呼吸症候群だったということもあります。
先生の休日のリフレッシュ方法は何ですか?
今は山登りですかね。登山歴は9年ぐらいで、夏だったら北アルプスとか、近場だと奥多摩や秩父などに、だいたい一人で行きます。景色を楽しみながら達成感を味わえますし、仕事や日常から離れた場所で、一人で時間を過ごせるところも魅力だと感じています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

周辺の地域性を考え、若い子育てファミリーの健康管理を担っていければと思っています。親御さんだけではなく、お子さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで、ファミリードクターのような形で、皆さんの健康をサポートできる存在になれればいいかなと。予約制にはしていますが、予約なしで来院された方も可能な限り診察させていただいています。また、専門分野の血液疾患に関しても、適切に診断と治療をしていきますので、健康診断で指摘された方や何かしら気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはシミやソバカスなどの光治療/3万円~(学生料金あり)