茂木 励起 院長の独自取材記事
新宿フロントタワー歯科
(新宿区/西新宿駅)
最終更新日:2024/04/15

「小児から高齢者まで幅広い年代に対応できる歯科クリニックです」と穏やかに語るのは、「新宿フロントタワー歯科」で院長と理事長を務める茂木励起先生だ。研鑽を重ねてきたインプラント治療はもちろん、多角的な治療で総合的に口腔内を整えることに取り組んでいる。診療は、一般歯科、小児歯科、歯周病治療、矯正歯科、歯科口腔外科、インプラント治療、ホワイトニングなど、オールマイティーに対応。西新宿駅から徒歩4分の好立地であることから、ビジネスパーソンだけでなく、子どもや高齢者も多く訪れているという。各ライフステージにおいて、さまざまな変化を伴う際も、「先生に診てもらいたい」と途切れることなく足を運んでもらえるようなクリニックでありたいと目を細める茂木院長に、これまでの歩みや取り組んでいる診療を中心に話を聞いた。
(取材日2023年9月29日)
オールマイティーに対応できる総合的な診療が強み
院長は小さな頃から歯科医師をめざしていたのですか?

子どもの頃は外で野球をして遊ぶような活発な面と、家の中でプラモデルを作るのが好きな一面もあったので、小さな頃から細かな作業は得意だったかもしれません。でも、歯科医師を視野に入れたのは進路を決める時期になってから。自分の得意なことを生かして手に職をつけたいと思いました。私自身、子ども時代に歯の矯正をしていましたし、母が看護師だったものですから、医療系の職種の中から福岡歯科大学を選択しました。埼玉から出て、初めての一人暮らし。勉強や実習が大変でしたが、今も付き合いのあるたくさんの仲間とも知り合えましたし、福岡は思い入れがある街の一つです。
ご卒業後はどのようにキャリアを積まれたのでしょう。
まず都内の医療法人で6年間勤務した後、茨城県内の歯科で副院長として7年間勤務を。そして、2019年にこちらで勤務を開始、2021年に院長に就任しました。ここへ来るまでは、ゼネラリストとしてさまざまな症例を総合的に行っていましたので、小児から高齢者まで幅広い世代の治療に携わってきました。一般的な治療だけでなく、全顎のブリッジやインプラントと義歯を組み合わせるといった治療も行っておりましたので、今もその経験がとても役に立っています。ここはオフィスビルの中なので、患者さんはビジネスパーソンばかりだと思われがちですが、近くにタワーマンションや住宅街などもあり、子育て世代のファミリー層や高齢者の方というように幅広い年代が来院されます。
年代によって主訴も異なるのでしょうか?

まずお子さんの場合は、噛み合わせや歯並びのご相談が圧倒的に多いですね。今は昔と違い、虫歯がある子は少ないです。定期的にフッ素塗布にも来られますし、それだけ保護者の歯に対する意識が高くなったのだと思います。当院では矯正専門の歯科医師がおりますので、歯科医師間で連携しながら治療を進めていきます。成人の患者さんについてはかぶせ物が取れたり、銀歯からセラミックにしたいといったご希望も多いですね。年代が上がってくると昔入れていたブリッジが使えなくなったり、銀歯が取れたなど、以前行った治療のやり直しというのが多くなります。それと同時に歯周病が進んでいるのがわかるケースも少なくありません。というのが、歯周病は自覚症状がないことが多いのです。そのため、レーザーを使って歯周ポケット内を殺菌して歯肉の状態を安定させるための処置も行っています。
正確性と安全性を重視したインプラント治療を提供
インプラント治療にも注力されているそうですね。

当院のモットーは、「削らない」「抜かない」「痛みの少ない」治療ですが、残念ながら歯を失った際はインプラント治療を選択肢としてご提案しています。インプラント治療のメリットは、健康な歯を削らずに済む点と、自分の歯で噛む感覚が望める点。高齢の方がする治療だと思われがちですが、30代や40代の方で希望される患者さんも多いのです。割合的には高齢者が多くはなりますが、先天的な問題や事故で歯を欠損してインプラント治療を選択する方もいますし、年齢は本当にさまざまですね。80代以降の患者さんも多く、インプラント治療に関しては専用の無菌室で衛生管理を徹底して行っております。
口腔内スキャナーや歯科用CTを活用されているとお聞きしました。
口腔内スキャナーは2年前に導入したのですが、この機器がないと治療ができないというほど活用していまして、もう1台増やすことも増やすことも検討しています。口腔内スキャナーの導入により、撮影した画像をコンピューターで3次元的に再構築し、インプラントの埋入シミュレーションを行えるガイドシステムの作製が可能になりました。ほかにも、マウスピース型装置による矯正のシミュレーション、補綴治療にも活用しています。歯科用CTもなくてはならない機器で、診断に欠かせません。今の歯科医療はアナログとデジタルの共同作業。ただ、デジタルの進化は素晴らしく、以前では考えられなかった作業をクリニック内でできるようになりました。
常に知識や技術のアップデートが必要ですね。

ええ。例えば、先ほどのガイドシステムもそうで、口腔内スキャナーの登場によってインプラントのオペがとてもやりやすくなりました。これまで埋入ポジションや治療計画のミスによるトラブルが取り上げられることもありました。しかし、事前にデジタル上でシミュレーションができて、そのシミュレーションどおりにオペを行えるガイドシステムを用いることで、歯型を採らずにかぶせ物を作製し、歯茎を大きく切開せずに適切な位置にインプラント体を埋入することが可能になり、安全性の向上と、患者さんの体への負担軽減も期待できるようになったのです。複雑な症例でなければオペは20~30分程度で完了でき、患者さんも歯科医師もお互いに安心して臨める治療になりました。まさに知識や技術をアップデートしているからこそ成せるオペだと言えるでしょう。
生涯切れ目なく通ってもらえるクリニックに
スタッフ体制についても教えていただけますか。

複数の診療科目に対応できるよう、歯科医師3人と非常勤の矯正専門の歯科医師2人、それから歯科衛生士、受付、広報含めると、総勢13人で診療にあたっています。歯科医師の人数に合わせてユニットも余裕をもって7台設置しており、飛び込みで来られる患者さんにも対応可能な体制です。スタッフ数も多いほうだと思いますので、とにかく患者さんのプライバシーを守ることに注力し、情報共有の徹底も心がけています。診療においては「患者さん目線」を大切に、患者さんの話をじっくりと聞くこと、そして、専門用語ばかり使わずに、できるだけかみ砕いてわかりやすく丁寧に説明することを重視。しっかりとご理解いただいた上で治療に入ります。
休日もセミナーなどに足を運ばれているそうですね。
インプラントのセミナーや審美的なアプローチなどの勉強会にも参加しています。とはいえ、休日に子どもと野球観戦に行くなど、家族サービスもしていますよ(笑)。普段、私は診療中心なので、妻が事務的なことをすべて引き受けてくれているんですね。だからもっと家族サービスをと思うのですが、なかなかできていないのが現状でして。でも、妻のたくさんの支えに心から感謝しています。以前は受付も担当していたのですが、患者さんとのコミュニケーションもうまくて。妻と話をするのを楽しみに来てくださる患者さんもいたくらいなんですよ。今でも「今日は奥さんは?」と聞かれることも。ありがたいですね。
院長が思い描く今後のクリニック像についてお聞かせください。

人生には誕生、入学、入社、転勤、結婚など、各ライフステージがありますが、そのような変化があっても「あの先生に診てもらいたい」とずっと足を運んでもらえるようなクリニックでありたいなと思います。そのためにも、患者さんが継続して受診しやすい環境づくりに努めています。当院にはキッズスペースも設置していますので、小さなお子さん連れでも安心してご来院ください。小児から高齢者まで幅広い年代に対応した包括的な治療が可能です。これまでさまざまな症例を診てきた臨床経験が今の助けになっているので、今後も皆さんに貢献できるよう取り組んでいきたいと思っています。めざすのは、何でも気軽に相談できる歯科クリニック。少しでも気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1歯(検査代別途):41万8000円~、マウスピース型装置による矯正(症例による)/44万円~、オールセラミック/インレー:7万7000円、ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。